
恐らく、国内の「霊場めぐり」と呼ばれるものの中で最も著名なのがこの『四国八十八箇所霊場』めぐりではないでしょうか。
この霊場めぐりは「四国巡礼」或いは「四国遍路」とも称され、巡礼者は「お遍路さん」と呼ばれることも良く知られています。
四国巡礼は、そのすべてを訪問・参拝しようとすると総延長は約1,400kmを超え、徒歩での周回巡礼は短くともおよそ40日以上かかると言われる厳しい旅程ですが、古くから(八十八の札所は室町期に定められたのではないかとの説が有力)今日まで、修行者をはじめとする全国の老若男女から旅や修行の憧れの地とされてきました。
昨今では、海外の旅行者からも注目されていて、寺院で海外旅行者を見かけることも珍しくありません。「Lonely Planet(ロンリープラネット)」という世界的に人気のある旅行ガイドブックでも「Shikoku」が旅のおススメの上位として、その「霊場めぐり」文化とともに紹介されています。
ここでは、その『四国八十八箇所霊場』めぐりについての必要最低限の知識をまとめ、実際に霊場めぐりをする際の簡易マニュアルとしても活用できるよう記事にしてみました。
手前味噌ながら、筆者の四国巡礼の際にもこのページをしばしば参照しています。よろしければスマホでの旅のお供にご活用ください。
『四国八十八箇所霊場』めぐりの概要
ここでは、『四国八十八箇所霊場』の概要をまとめました。
八十八箇所は弘法大師の御跡
現在、『四国八十八ヶ所霊場会』という一般社団法人が、『四国八十八箇所霊場』について最も公式な立場を有する組織であるようです(本部は香川県の75番札所でもある善通寺敷地内)。
以下、その霊場会による『四国八十八箇所霊場』めぐりの全般的な説明の引用文を整理して列記します。
古来、四国は国の中心地から遠く離れた地であり、様々な修行の場でありました。讃岐でご生誕されたお大師さま(弘法大師・空海)もたびたびこの地でご修行をされ、八十八ヶ所の寺院などを選び四国八十八ヶ所霊場を開創されたと伝えられております。
そのお大師さまの御跡である八十八ヶ所霊場を巡礼することが遍路です。当初の遍路は、修行僧などが中心でした。その後、お大師さまに対する人々の信仰(弘法大師信仰)の高まりと共に、日本全国から多くの方が遍路されたといわれております。
そして、お大師さまのゆかりの地として、誰しもが一度は訪れたい霊場として発展していきました。
(一社)四国八十八ヶ所霊場会ウェブサイト
上記でも触れられているように、『四国八十八箇所霊場』は弘法大師・空海に縁のある四国の88の寺院をまとめたものとされています。
「霊場」である寺院(お堂)は、それぞれ「札所(ふだしょ)」とも呼ばれますが、参拝時に、その証でもある「納め札」というお札を奉納することからこう呼ばれるようです。
八十八箇所の札所にはすべて番号が付けられており、各霊場は「●●番札所」とも呼ばれますが、実際には弘法大師その人がそれらの札番を付けて回ったということではなかったようです(先述のとおり、札所の番号は室町期に定められた可能性が高いようです)。
弘法大師・空海
そしてその主役である弘法大師についても、『(一社)四国八十八ヶ所霊場会』のウェブサイトによる簡潔な紹介で確認したいと思います。
弘法大師(こうぼうだいし)
お大師さま(弘法大師・空海)は、宝亀五年(774年)に讃岐「屏風ヶ浦」(現在の香川県善通寺市)でご誕生されました。
幼名は真魚。幼少より聡明であったといわれております。15歳の頃、高級官吏(官僚)になるために長岡京に上り勉強をされ、18歳で大学に入学。その頃に吉野や葛城山で仏道修行をされている修行者に出会い、大きな影響を受けられ、自身の進むべき道が仏の教えであると決意されます。
そこで、周囲の反対を押し切って大学をやめられ、求法のために、ご生誕の地である四国の石鎚山や大瀧嶽、室戸崎などで虚空蔵求聞持法などの厳しい修行をされました。その修行の日々は『三教指帰』などに著されております。
その後、名前を「空海」と改められ、遣唐使の一行として唐に渡り、長安の青龍寺にて恵果和尚より密教のすべてを学ばれました。
帰国後、真言宗開創の許しをえられ、高野山や東寺を賜り、『即身成仏義』や『秘密曼荼羅十住心論』等を著され、密教を中心とした仏法興隆に努められます。
また、我が国最初の民衆のための教育機関「綜芸種智院」の建立や満濃池の修築など、教育普及や社会的事業にもご尽力されております。
そのご生涯を、鎮護国家、済世利民のためにつとめられ、人々が幸せであり、繁栄することを理想とされ、私達一人一人が自らの能力、才能を存分に生かしきる生き方を目指し、努力することをすすめられたお大師さまは、承和2年(835年)に高野山において62歳でご入定されました。
その功績を称えられ、延喜21年(921)に醍醐天皇より弘法大師の大師号が贈られております。
(一社)四国八十八ヶ所霊場会ウェブサイト
弘法大師・空海は遣唐使の一員でした。
長安での恵果和尚との接触は半年程度だったと言われていますが、たったそれだけの期間ですべての真言密教の秘法を伝授され第八世正統法主となったわけです。
空海自身の驚異的な語学力(渡唐当時、中国語だけでなくサンスクリット語にも通じていたという説もあり)と学識、筆力もその背景にあったと思われます。
因みに、後に天台宗を開いた伝教大師・最澄もこのとき遣唐使として海を渡っており、両名各々の生涯に渡り関わり合いを持つことになりました(寧ろ、この渡唐当時は最澄が国を代表する高僧という立場で、空海は留学僧に過ぎなかった)。
お遍路・同行二人
先述したように、「お遍路(おへんろ)」とは、本来「霊場めぐり」の行程や巡礼修行そのもののことを指し、巡礼する人のことは「お遍路さん」と呼んだりします。
また、その「お遍路」には「同行二人(どうぎょうににん)」という言葉が良く付随して言われます。
同行二人(どうぎょうににん)
遍路修行をしているとき、常にお大師さま(弘法大師)と共にいるということ。
(一社)四国八十八ヶ所霊場会ウェブサイト
四国遍路の場合は、その象徴として、金剛杖がお大師さまそのものとされています。
遍路修行者は複数人であっても、個人対お大師さまの同行二人であります。
「一人で修行しているのではなく、常にお大師様が寄り添っている」ということですね。
修行者を励ますための言葉なのか、或いは修行をサボらないように戒めるためのものなのか…。
お砂踏み
四国巡礼でよく聞く「お砂踏み」という言葉があります。
お砂踏みとは、四国八十八ヶ所霊場各札所の「お砂」をそれぞれ集め、その「お砂」を札所と考えて「お砂」を踏みながらお参りすることです。
そのご利益は、実際に遍路をしたことと同じであるといわれております。江戸時代には、四国八十八ヶ所霊場を模し新四国、島四国、八十八ヶ所などと呼ばれる四国八十八ヶ所各札所のご本尊さまと「お砂」を安置するうつし霊場やお砂踏み道場などが日本全国に数多く造られました。現在でも数多く寺院でお砂踏みが行われています。
(一社)四国八十八ヶ所霊場会ウェブサイト
日本らしい発想というか、優れた代替案というべきか。
「こうすれば、やったことになる」的な制度ですね。几帳面なのか、いい加減なのか、合理的なのかよくわかりませんが、こういう日本の仏教文化の寛容さは、筆者は嫌いではありません。仏教に限らず、日本人は面白いことを考えるものです。
お接待
四国地方では、地元の方々が乞われるでもなく、お遍路さんに食べ物やお賽銭を進んで施すことがあります。
また、「善根宿」といってお遍路さんの宿泊のために自分の家を供したり、休憩や宿泊のための接待所を設けておられる地元の方もいます。
これらの施しを「お接待」と言います。
昔のお遍路は徒歩のみで、人によっては半ば命懸けで旅を続けているのですから、お遍路さんにとってこの「お接待」は大変ありがたい風習だったと思われますが、こんにちでもこの風習が、特に「歩き遍路」をしている人に対して少なからず残っていることに驚かされます。
お接待を受けたお遍路さんは、合掌して「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」を3回唱え、自分の納め札を1枚差し上げることとされています。納め札は、札所に納めるもの以外に多少の余分を持っているほうが良いようです。
そして、お遍路さんは、他の方にこうした「お接待」を申し出られたときには断ってはいけないことになっているそうです。
「お接待」は基本的に無償の行為で、お接待をする側は「お接待するということを自分の修行として自分のために実行しているから」と言うのがその理由だそうです。
それが長く息づく四国の風習で、素直に受けるのが自然な姿勢だということです。
繰り返しますが、「お接待」とは無償の行為で、本来そのお返しをするようなものではありません。
しかし、個人的には、お遍路さんが「お接待」を受けありがたいと感じるのであれば、できる範囲でのささやかなお礼などを残していっても良いのではと思ったりもします。
『四国別格二十霊場』
四国は弘法大師の御生誕の地でもあり又御修行の地でもあります。御大師さまにまつわる信仰や伝説にもとづいて開かれた寺々は、八十八カ所霊場以外にもたくさんあります。
四国別格二十霊場 ウェブサイト
別格霊場はその中でも御大師さまとご縁の深い、徳島六ヶ寺、高知一ヶ寺、愛媛九ヶ寺、香川四ヶ寺の二十寺院が結集した霊場です。この霊場の中には弘法大師さまをご本尊とする寺院も多くございます。
別格霊場はすでに八十八ヶ所の巡拝を終えた方が改めてこの二十ヶ寺を巡り、あわせて百八ヶ寺として人間の百八煩悩を滅するのもよし、四国巡拝の道中に立ち寄られてみるのもよし、衆生を救わんとされる御大師さまの御誓願が伝わる親しみのある霊場であり、何と申しましても昔ながらのお遍路さんに対するお接待の心が残されている霊場です。
もともと『四国八十八ヶ所霊場』の番外札所であった寺院(お堂)が改めて20ヶ所集まり「別格霊場」として、1968(昭和43)年に開創されたものです(『四国別格二十霊場』ウェブサイト)。
併せて百八とは、日本人としてはそそられる数字ではあります。
この記事では、下記の『四国八十八箇所霊場』全体マップ・札所一覧にも併せて表記してありますのでご参照ください。
お遍路の心得など
巡礼である以上その作法などが当然あります。
しかし、弘法大師の教えは広く、懐の深いもので、「お参り」「祈り」の心を持ち一定のマナーさえ守れば誰にでも開かれているものであると説いています。
お大師さまは、鎮護国家・済世利民を強調され、人々が幸せであり、繁栄することを理想とされました。私達一人一人が自らの能力、才能を存分に生かしきる生き方を目指し、努力することも勧められました。そのお大師さまの御跡を慕い同行するのが遍路です。
(一社)四国八十八ヶ所霊場会ウェブサイト
また、遍路は心の変革をもとめる行為でもあります。別段深く考えなくとも、ただ寺を巡っていくうちに、自ずと心の変革がなされていくともいわれています。難解な書物を読んだり、難しい経典を解釈し、常人が及ばぬ苦行を積むということを求められているのではありません。しかし、霊場を遍路するという行為は、一時的にせよ聖域への現世離脱的な行為であり、さまざまな作法や決まりごとがございます。実際の行動に移る前に、あらかじめ、心がけや行動に込めた意義を心に刻んでおけば、遍路がいっそう深められるのは確かでしょう。古来より遍路では「祈り」が大切だといわれております。ご丁寧にご本尊さま、お大師さまをお祈りください。
巡拝方法
遍路は厳格に順番通り廻らなければならないわけでなく、各人の居住地や都合により、どの寺から始めても、移動手段や日程なども自由です。
一度の旅で八十八箇所の全て廻ることを「通し打ち」、何回かに分けて巡ることを「区切り打ち」と言います。
そして順番どおり廻るのを「順打ち」、逆に廻るのを「逆打ち」と言います(閏年の逆打ちは3倍のご利益があるという伝承もあります!)。
尚、八十八箇所すべての巡礼をコンプリートすることを「結願(けちがん)」と言い(巡拝はどの札所から始めてもよく、88番目の参拝札所が結願寺となる)、その結願の証明書の発行をしてもらえる札所もあります(有料:1・43・75・88などの札所にて発行)。
また、結願の後、お礼参りとして高野山・奥の院に詣でて(弘法大師の御廟で結願の報告をする)、「満願成就」とするのが一般的です。
札所でのお参りの仕方
以下、お参りの作法をお伝えしますが、あくまでも一般的な作法であり、絶対的なものでもありません。
お参りに「心」が宿る行為であれば良しとされますし、宗派によって一般儀礼は違うこともあります。
- 霊場・札所(ふだしょ)へ到着したら合掌して一礼(通常は寺院の山門前)。
- 手を洗い口をすすぎ、身を清めます。
- 先ずご本尊様(通常は本堂)をお参りします。
- 次にお大師様(大抵は「大師堂(弘法堂)」という建物があります)に参り、ろうそくとお線香を捧げ、「納め札」や写経など、お賽銭を納めます。
- 合掌し、お経(般若心経・光明真言・南無大師遍照金剛ほか)を唱えます。
- 納経所(のうきょうしょ)で御朱印帳に御朱印をいただきます。
- 御朱印帳は、2度目の巡礼からは功徳の積み重ねの証として重ね押しをしていただくのが通例のようです。
- 出発時に合掌して一礼します。
身支度
下図はほぼフル装備のイラストです。
無論、通常の私服でも問題はありませんが、気合を入れるのであれば…。


尚、弘法大師霊場に限らず、日本には寺院霊場巡りが星の数ほどありますが、そのほとんどはこの四国お遍路形式そのままの出で立ちでも良しとされているようです。
これも、「仏様や他者を敬う気持ち」があれば祈りは通ずるという、仏教全般の寛容さと言えます。
因みに筆者は、フルセット所有してはいますが、普段は私服に、輪袈裟(わげさ)と念珠を着け、納め札と納経帳を持ってご参拝でしています。^^;
また、身支度の用品は1番札所をはじめいくつかの札所や、通信販売ショップでも販売しています。
『四国八十八箇所霊場』 全体マップ・札所一覧
全体マップ
『四国八十八箇所霊場』(赤い卍)と、『四国別格二十霊場』(黒い卍)のマッピングデータです。
各データには宗派なども記入して参照しやすくしましたので、スマホをお持ちであればカーナビよりも有用だと思います。
札所一覧
四国4県のそれぞれ札所一覧です。『四国別格二十霊場』の一覧も付加しました。
『四国八十八箇所霊場』札所 1-88

各県ごとに札番に沿って下記のように「道場」とも呼ばれます。
- 徳島県〈発心の道場〉1 – 23 , 66
- 高知県〈修行の道場〉24 – 39
- 愛媛県〈菩提の道場〉40 – 65
- 香川県〈涅槃の道場〉67 – 88
- 竺和山 霊山寺(じくわざん りょうぜんじ) 高野山真言宗
徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126 URL
088-689-1111 - 日照山 極楽寺(にっしょうざん ごくらくじ) 高野山真言宗
徳島県鳴門市大麻町檜字段の上12 URL
088-689-1112 - 亀光山 金泉寺(きこうざん こんせんじ) 高野山真言宗
徳島県板野郡板野町大字亀山下66 URL
088-672-1087 - 黒巌山 大日寺(こくがんざん だいにちじ) 東寺真言宗
徳島県板野郡板野町黒谷字居内5 URL
088-672-1225 - 無尽山 地蔵寺(むじんざん しょうごいん じぞうじ) 真言宗御室派
徳島県板野郡板野町羅漢字林東5 URL
088-672-4111 - 温泉山 安楽寺(おんせんざん あんらくじ) 高野山真言宗
徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126 URL
088-689-1111 - 光明山 十楽寺(こうみょうざん じゅうらくじ) 真言宗単立
徳島県阿波市高尾字法教田58 URL
088-695-2150 - 普明山 熊谷寺(ふみょうざん くまだにじ) 高野山真言宗
徳島県阿波市土成町土成字前田185 URL
088-695-2065 - 正覚山 法輪寺(しょうかくざん ほうりんじ) 高野山真言宗
徳島県阿波市土成町土成字田中198-2 URL
088-695-2080 - 得度山 切幡寺(とくどざん きりはたじ) 高野山真言宗
徳島県阿波市市場町切幡字観音129 URL
0883-36-3010 - 金剛山 藤井寺(こんごうざん ふじいでら) 臨済宗妙心寺派
徳島県吉野川市鴨島町飯尾1525 URL
0883-24-2384 - 摩廬山 焼山寺(まろざん しょうさんじ) 高野山真言宗
徳島県名西郡神山町下分字中318 URL
088-677-0112 - 大栗山 大日寺(おぐりざん だいにちじ) 真言宗大覚寺派
徳島県徳島市一宮町西丁263
088-644-0069 - 盛寿山 常楽寺(せいじゅざん じょうらくじ) 高野山真言宗
徳島県徳島市国府町延命606
088-642-0471 - 薬王山 國分寺(やくおうざん こくぶんじ) 曹洞宗
徳島県徳島市国府町矢野718-1
088-642-0525 - 光耀山 観音寺(こうようざん かんのんじ) 高野山真言宗
徳島県徳島市国府町観音寺49-2
088-642-2375 - 瑠璃山 井戸寺(るりざん いどじ) 真言宗善通寺派
徳島県徳島市国府町井戸北屋敷80-1
088-642-1324 - 母養山 恩山寺(ぼようざん おんざんじ) 高野山真言宗
徳島県小松島市田野町字恩山寺谷40
08853-3-1218 - 橋池山 立江寺(きょうちざん たつえじ) 高野山真言宗
徳島県小松島市立江町若松13
08853-7-1019 - 霊鷲山 鶴林寺(りょうじゅざん かくりんじ) 高野山真言宗
徳島県勝浦郡勝浦町生名鷲ヶ尾14
08854-2-3020 - 舎心山 太龍寺(しゃしんざん たいりゅうじ) 高野山真言宗
徳島県阿南市加茂町龍山2
08846-2-2021 - 白水山 平等寺(はくすいざん びょうどうじ) 高野山真言宗
徳島県阿南市新野町秋山177
0884-36-3522 - 医王山 薬王寺(いおうざん やくおうじ) 高野山真言宗
徳島県海部郡美波町奥河内寺前285-1
0884-77-0023 - 室戸山 最御崎寺(むろとざん ほつみさきじ) 真言宗豊山派
高知県室戸市室戸岬町4058-1
0887-23-0024 - 宝珠山 津照寺(ほうしゅざん しんしょうじ) 真言宗豊山派
高知県室戸市室津2652-イ
0887-23-0025 - 龍頭山 金剛頂寺(りゅうずざん こんごうちょうじ) 真言宗豊山派
高知県室戸市室戸町元乙523
0887-23-0026 - 竹林山 神峯寺(ちくりんざん こうのみねじ) 真言宗豊山派
高知県安芸郡安田町唐浜2594
0887-38-5495 - 法界山 大日寺(ほうかいざん だいにちじ) 真言宗智山派
高知県香南市野市町母代寺476-1
0887-56-0638 - 摩尼山 国分寺(まにざん こくぶんじ) 真言宗智山派
高知県南国市国分546
088-862-0055 - 百々山 善楽寺(どどざん ぜんらくじ) 真言宗豊山派
高知県高知市一宮しなね2丁目23-11
088-846-4141 - 五台山 竹林寺(ごだいざん ちくりんじ) 真言宗智山派
高知県高知市五台山3577
088-882-3085 - 八葉山 禅師峰寺(はちようざん ぜんじぶじ) 真言宗豊山派
高知県南国市十市3084
088-865-8430 - 高福山 雪蹊寺(こうふくざん せっけいじ) 臨済宗妙心寺派
高知県高知市長浜857-3
088-837-2233 - 本尾山 種間寺(もとおざん たねまじ) 真言宗豊山派
高知県高知市春野町秋山72
088-894-2234 - 醫王山 清瀧寺(いおうざん きよたきじ) 真言宗豊山派
高知県土佐市高岡町丁568-1
088-852-0316 - 独鈷山 青龍寺(どっこざん しょうりゅうじ) 真言宗豊山派
高知県土佐市宇佐町竜163
088-856-3010 - 藤井山 岩本寺(ふじいさん いわもとじ) 真言宗智山派
高知県高岡郡四万十町茂串町3-13
0880-22-0376 - 蹉跎山 金剛福寺(さださん こんごうふくじ) 真言宗豊山派
高知県土佐清水市足摺岬214-1
0880-88-0038 - 赤亀山 延光寺(しゃっきざん えんこうじ) 真言宗智山派
高知県宿毛市平田町中山390
0880-66-0225 - 平城山 観自在寺(へいじょうざん かんじざいじ) 真言宗大覚寺派
愛媛県宇和郡愛南町御荘平城2253-1
0895-72-0416 - 稲荷山 龍光寺(いなりざん りゅうこうじ) 真言宗御室派
愛媛県宇和島市三間町大字戸雁173
0895-58-2186 - 一カ山 仏木寺(いっかざん ぶつもくじ) 真言宗御室派
愛媛県宇和島市三間町字則1683
0895-58-2216 - 源光山 明石寺(げんこうざん めいせきじ) 天台寺門宗
愛媛県西予市宇和町明石201
0894-62-0032 - 菅生山 大寶寺(すごうさん だいほうじ) 真言宗豊山派
愛媛県浮穴郡久万高原町菅生1173
088-689-1111 - 海岸山 岩屋寺(かいがんざん いわやじ) 真言宗豊山派
愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468
0892-57-0417 - 医王山 浄瑠璃寺(いおうざん じょうるりじ) 真言宗豊山派
愛媛県松山市浄瑠璃町282
089-963-0279 - 熊野山 八坂寺(くまのざん やさかじ) 真言宗醍醐派
愛媛県松山市浄瑠璃町八坂773
089-963-0271 - 清滝山 西林寺(きよたきざん さいりんじ) 真言宗豊山派
愛媛県松山市高井町1007
089-975-0319 - 西林山 浄土寺(さいりんざん じょうどじ) 真言宗豊山派
愛媛県松山市鷹子町1198
089-975-1730 - 東山 繁多寺(ひがしやま はんたじ) 真言宗豊山派
愛媛県松山市畑寺町32
089-975-0910 - 熊野山 石手寺(くまのざん いしてじ) 真言宗豊山派
愛媛県松山市石手二丁目9番21号
089-977-0870 - 龍雲山 太山寺(りゅううんざん たいさんじ) 真言宗智山派
愛媛県松山市太山寺町1730
089-978-0329 - 須賀山 円明寺(すがさん えんみょうじ) 真言宗智山派
愛媛県松山市和気町1-182
089-978-1129 - 近見山 延命寺(ちかみざん えんめいじ) 真言宗豊山派
愛媛県今治市阿方甲636
0898-22-5696 - 別宮山 南光坊(べっくざん なんこうぼう) 真言宗御室派
愛媛県今治市別宮町3-1
0898-22-2916 - 金輪山 泰山寺(きんりんざん たいさんじ) 真言宗単立
愛媛県今治市小泉1-9-18
0898−22-5959 - 府頭山 栄福寺(ふとうざん えいふくじ) 高野山真言宗
愛媛県今治市玉川町八幡甲200
0898-55-2432 - 作礼山 仙遊寺(されいざん せんゆうじ) 高野山真言宗
愛媛県今治市玉川町別所甲483
898-55-2141 - 金光山 国分寺(こんこうざん こくぶんじ) 真言律宗
愛媛県今治市国分4-1-33
0898-48-0533 - 石鈇山 横峰寺(いしづちざん よこみねじ) 真言宗御室派
愛媛県西条市小松町石鎚甲2253
0897-59-0142 - 栴檀山 香園寺(せんだんざん こうおんじ) 真言宗単立
愛媛県西条市小松町南川甲19
0898-72-3861 - 天養山 宝寿寺(てんようざん ほうじゅじ) 真言宗善通寺派
愛媛県西条市小松町新屋敷甲428
0898-72-2210 - 密教山 吉祥寺(みっきょうざん きちじょうじ) 真言宗東寺派
愛媛県西条市氷見乙1048
0897-57-8863 - 石鈇山 前神寺(いしづちざん まえがみじ) 真言宗石鈇派
愛媛県西条市洲之内甲1426
0897-56-6995 - 由霊山 三角寺(ゆれいざん さんかくじ) 高野山真言宗
愛媛県四国中央市金田町三角寺甲75
0896-56-3065 - 巨鼇山 雲辺寺(きょごうざん うんぺんじ) 真言宗御室派
徳島県三好市池田町白地ノロウチ763-2
0883-74-0066 - 小松尾山 大興寺(こまつおざん だいこうじ) 真言宗善通寺派
香川県三豊市山本町辻4209
0875-63-2341 - 七宝山 神恵院(しっぽうざん じんねいん) 真言宗大覚寺派
香川県観音寺市八幡町1-2-7
0875-25-3871 - 七宝山 観音寺(しっぽうざん かんおんじ) 真言宗大覚寺派
香川県観音寺市八幡町1-2-7
0875-25-3871 - 七宝山 本山寺(しっぽうざん もとやまじ) 高野山真言宗
香川県三豊市豊中町本山甲1445
0875-62-2007 - 剣五山 弥谷寺(けんござん いやだにじ) 真言宗善通寺派
香川県三豊市三野町大字見乙70
0875-72-3446 - 我拝師山 曼荼羅寺(がはいじざん まんだらじ) 真言宗善通寺派
香川県善通寺市吉原町1380-1
0877-63-0072 - 我拝師山 出釈迦寺(がはいしざん しゅっしゃかじ) 真言宗御室派
香川県善通寺市吉原町1091
0877-63-0073 - 医王山 甲山寺(いおうざん こうやまじ) 真言宗善通寺派
香川県善通寺市弘田町1765-1
0877-63-0074 - 五岳山 善通寺(ごがくざん ぜんつうじ) 真言宗善通寺派
香川県善通寺市善通寺町3-3-1
0877-62-0111 - 鶏足山 金倉寺(けいそくざん こんぞうじ) 天台寺門宗
香川県善通寺市金蔵寺町1160
0877-62-0845 - 桑多山 道隆寺(そうたざん どうりゅうじ) 真言宗醍醐派
香川県仲多度郡多度津町北鴨1-3-30
0877-32-3577 - 仏光山 郷照寺(ぶっこうざん ごうしょうじ) 時宗
香川県綾歌郡宇多津町1435
0877-49-0710 - 金華山 天皇寺(きんかざん てんのうじ) 真言宗御室派
香川県坂出市西庄町天皇1713-2
0877-46-3508 - 白牛山 國分寺(はくぎゅうざん こくぶんじ) 真言宗御室派
香川県高松市国分寺町国分2065
087-874-0033 - 綾松山 白峯寺(りょうしょうざん しろみねじ) 真言宗御室派
香川県坂出市青梅町2635
0877-47-0305 - 青峰山 根香寺(あおみねざん ねごろじ) 天台宗単立
香川県高松市中山町1506
087-881-3329 - 神毫山 一宮寺(しんごうざん いちのみやじ) 真言宗御室派
香川県高松市一宮町607
087-885-2301 - 南面山 屋島寺(なんめんざん やしまじ) 真言宗御室派
香川県高松市屋島東町1808
087-841-9418 - 五剣山 八栗寺(ごけんざん やくりじ) 真言宗大覚寺派
香川県高松市牟礼町牟礼3416
087-845-9603 - 補陀洛山 志度寺(ふだらくさん しどじ) 真言宗善通寺派
香川県さぬき市志度1102
087-894-0086 - 補陀洛山 長尾寺(ふだらくさん ながおじ) 天台宗
香川県さぬき市長尾西653
0879-52-2041 - 医王山 大窪寺(いおうざん おおくぼじ) 真言宗単立
香川県さぬき市多和兼割96
0879-56-2278
『四国別格二十霊場』札所 1-20
- 仏王山 大山寺(ぶつおうざん たいさんじ) 真言宗醍醐派
徳島県板野郡上板町神宅字大山14-2
088-694-5525 - 東明山 童学寺(とうめいざん どうがくじ) 真言宗善通寺派
徳島県名西郡石井町石井字城ノ内605
088-674-0138 - 月頂山 慈眼寺(げっちょうざん じげんじ) 高野山真言宗
徳島県勝浦郡上勝町大字正木字灌頂瀧18
0885-45-0044 - 八坂山 八坂寺/鯖大師本坊(やさかざん やさかでら/さばだいしほんぼう) 高野山真言宗
徳島県海部郡海陽町浅川字中相15
0884-73-0743 - 高野山 大善寺(こうやさん だいぜんじ) 高野山真言宗
高知県須崎市西町1-2-1
0889-42-0800 - 臨海山 福寿密寺/龍光院(りんかいざん ふくじゅみつじ/りゅうこういん) 高野山真言宗
愛媛県宇和島市天神町1-1
0895-22-0527 - 金山 出石寺(きんざん しゅっせきじ) 真言宗御室派
愛媛県大洲市長浜町豊茂乙1
0893-57-0011 - 正法山 永徳寺/十夜ヶ橋大師堂(しょうぼうざん えいとくじ/とよがはしだいしどう) 真言宗御室派
愛媛県大洲市東大洲1808
0893-25-2530 - 大法山 徳盛寺(だいほうざん とくじょうじ) 真言宗醍醐派
愛媛県松山市恵原町308
089-963-1960 - 仏法山 興隆寺/西山興隆寺(ぶっぽうざん こうりゅうじ/にしやまこうりゅうじ) 真言宗醍醐派
愛媛県西条市丹原町古田1657
0898-68-7275 - 生木山 正善寺/生木地蔵(いききさん しょうぜんじ/いききじぞう) 高野山真言宗
愛媛県西条市丹原町今井141-1
0898-68-7371 - 摩尼山 延命寺(まにさん えんめいじ) 真言宗御室派
愛媛県四国中央市土居町土居895
0896-74-2339 - 金光山 仙龍寺(きんこうざん せんりゅうじ) 真言宗大覚寺派
愛媛県四国中央市新宮町馬立1200
0896-72-2033 - 邦治山 常福寺/椿堂(ほうちざん じょうふくじ/つばきどう) 高野山真言宗
愛媛県四国中央市川滝町椿堂
0896-56-4523 - 宝珠山 箸蔵寺(ほうじゅざん はしくらじ) 真言宗御室派
徳島県三好市池田町州津蔵谷1006
0883-72-0812 - 巨鼇山 萩原寺(きょごうざん はぎわらじ) 真言宗大覚寺派
香川県観音寺市大野原町萩原2742
0875-54-2066 - 五穀山 神野寺(ごこくざん かんのじ) 真言宗善通寺派
香川県仲多度郡まんのう町神野45-12
0877-75-0875 - 経納山 海岸寺(きょうのうざん かいがんじ) 真言宗醍醐派
香川県仲多度郡多度津町大字西白方997-1
0877-33-3333 - 宝幢山 香西寺(ほうどうざん こうざいじ) 真言宗大覚寺派
香川県高松市香西西町211
087-881-2337 - 福大山 大瀧寺(ふくだいさん おおたきじ) 真言宗御室派
徳島県美馬市脇町字西大谷674
0883-53-7910
まとめ
長い記事をご覧いただきありがとうございました。
この記事では、『四国八十八箇所霊場』についての概要や、具体的なルート情報などをまとめてみました。
正直なところ筆者も、お遍路というものを特に背景を知ることなく単なる物見遊山気分で始めましたが、旅での見聞を繰り返すうちに、千二百年以上も前に生きていた人物が今なお多くの人々に慕われ、大きな影響を与えている事実に徐々に引き込まれ、弘法大師・空海その人について、或いは仏教というものを浅薄ながら勉強するようになった次第です(空海については、その学識・探求心・行動力・思想・才覚・慧眼・度量…。世渡りの術さえも兼ね備えた不世出の天才としか形容しようがありません…。)。
同じ場所に何度行っても、季節によってその風景は変遷し、また新たな知識をもってその場所を眺めればまた違った感慨があります。
昨今、筆者は、この四国巡礼が、主役たる弘法大師だけでなく古今関わる人々のすべてを含め、そういった飽くことのない歴史漫遊の素晴らしさを実感させてくれるものだと感じています。
霊場めぐり…興味のある方は是非、体験されてはいかがでしょうか。
無論、本物の四国巡礼でなくとも、凡そ全国にある身近な弘法大師霊場でも良いと思います。



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