寺院の概要

- 名称:
東光山 真珠院 龍蓋寺(とうこうざん しんじゅいん りゅうがいじ)
通称:岡寺(おかでら:地元・「岡」の地名から親しみをもってこう呼ばれ、現在では宗教法人としての名も「龍蓋寺」ではなく「岡寺」となっています)。
Tōkōzan Shinju-in Ryūgaiji - 所在地:
〒634-0111 奈良県高市郡明日香村岡806
806 Oka, Asuka-mura, Takaichi-gun, Nara 634-0111, Japan - アクセス:
近鉄「橿原神宮前」駅東口または「飛鳥」駅より奈良交通明日香周遊バスに乗車し、「岡寺前」下車、徒歩約10分。
※参道は狭いため通行注意。無料駐車場あり。 - TEL:
0744-54-2007 - 公式メディア等
https://www.okadera3307.com/about/
https://saikoku33.gr.jp/place/7
宗旨・沿革
- 創建:
7世紀末頃、天智天皇の勅願により義淵僧正が創建。 - 宗派:
真言宗豊山派 - 本尊:
如意輪観世音菩薩
日本最大の塑像で、重要文化財に指定。 - 開山:
義淵僧正(ぎえんそうじょう) - 開基:
天智天皇 - ご真言:
おん はんどめい しんだまに じんばら うん - ご詠歌:
けさみれば 露岡寺の 庭の苔 さながら瑠璃の 光なりけり - 札所:
- 西国三十三所観音霊場 第7番札所
寺院の特徴
歴史・由来
岡寺は、義淵僧正が悪龍を池に封じ、大石で蓋をしたという伝説に由来し、「龍蓋寺」と名付けられました。
義淵僧正は、日本初の「僧正」の位を授かり、法相宗の祖として知られ、良弁や行基など多くの高僧を輩出しました。
当初は法相宗興福寺の末寺でしたが、江戸時代に長谷寺の法住が中興し、以降は真言宗豊山派に属しています。
みどころ
- 本堂:
1805年再建。日本最大の塑像である如意輪観音坐像を安置。 - 仁王門・書院(古書院):
重要文化財に指定。仁王門は桃山時代の建築。 - 義淵僧正坐像:
国宝に指定された木心乾漆像。 - 龍蓋池:
悪龍を封じたとされる池。現在も境内に存在。
その他
岡寺は、日本最初の厄除け霊場としても知られ、多くの参拝者が訪れます。
まとめ
東光山 真珠院 龍蓋寺(岡寺)は、奈良県明日香村に位置する、1300年以上の歴史を持つ寺院です。
義淵僧正による創建以来、日本初の厄除け霊場として信仰を集め、西国三十三所観音霊場の第7番札所として多くの巡礼者が訪れます。
日本最大の塑像である如意輪観音坐像や、国宝・重要文化財に指定された建造物など、見どころも豊富です。
歴史と信仰が息づく岡寺は、訪れる人々に深い感銘を与えることでしょう。

