
寺院の概要
- 名称:
槇尾山 施福寺(まきおさん せふくじ) 通称:槇尾寺(まきおでら)
(Makiosan Sefukuji) - 所在地:
〒594-1131 大阪府和泉市槙尾山町136
(136, Makiosan-cho, Izumi-shi, Osaka 594-1131, Japan) - アクセス:
- 電車・バス:泉北高速鉄道「和泉中央駅」から南海バス「父鬼」「槙尾山口」行きに乗車し、「槙尾中学校前」で下車。その後、予約制乗合タクシー「チョイソコいずみ」に乗り換え、「槇尾山」で下車し、徒歩約30分で到着します。
- 車:阪和自動車道「岸和田和泉IC」から約20分。
- 駐車場:あり(約100台収容可能)
- TEL:0725-92-2332
- 公式メディア等:
宗旨・沿革
- 創建:
伝・欽明天皇の時代(6世紀中頃、539~571年)の勅願により創建 - 宗派:
天台宗 - 本尊:
- 寺院本尊:弥勒如来(みろくにょらい)
- 札所本尊:十一面千手千眼観世音菩薩(じゅういちめんせんじゅせんげんかんぜおんぼさつ)
- 開山:
行満上人(ぎょうまんしょうにん) - 開基:
欽明天皇(きんめいてんのう) - ご真言:
「おん ばざら たらま きりく」 - ご詠歌:
「深山路や 檜原松原 わけゆけば 巻の尾寺に 駒ぞいさめる」 - 札所:
- 西国三十三所観音霊場 第四番札所
- 和泉西国三十三所観音霊場 第一番札所
寺院の特徴
歴史・由来
施福寺は、仏教が日本に伝来して間もない6世紀中頃、欽明天皇の勅願により創建されたと伝えられる古刹です。奈良時代には修験道の修行場として開かれ、遣唐使の任から帰国した空海(弘法大師)が一時滞在したこともあります。最盛期には1000もの塔頭が建ち並んでいたとされますが、1581年に織田信長の軍によって焼失し、江戸時代に再建されました。
みどころ
- 本堂:
江戸末期に再建された本堂には、札所本尊の十一面千手千眼観世音菩薩や、市内最大の木造仏である方違大観音坐像(座高4m超)など、多くの仏像が安置されています。 - 髪堂(御髪堂):
弘法大師が仏門に入る際に剃髪したと伝わる場所で、境内に「槇尾山経塚跡」の標石が建てられています。 - 満願滝:
和泉市側参拝道入口右手にある満願滝弁財天社内の奥に位置し、落差約50メートルの滝で、修行の場として知られています。
その他
- 参道:
施福寺への参道は、急な坂道と石段が続く山道で、西国三十三所霊場の中でも最大の難所とされています。 - 自然景観:
境内からは南に岩湧山、東に金剛山、北に大阪湾を望むことができ、春は桜、秋は紅葉と、四季折々の自然が楽しめます。
まとめ
槇尾山 施福寺は、1400年以上の歴史を持つ天台宗の古刹であり、西国三十三所巡礼の第四番札所として、多くの巡礼者や観光客が訪れる霊場です。急な山道を登る参道は修行の場としての趣を感じさせ、境内からの眺望や多くの仏像、自然の美しさなど、見どころが豊富です。歴史と自然が融合したこの寺院は、訪れる人々に深い感動と癒しを与えてくれることでしょう。

