
寺院の概要
- 名称:
亀光山 金泉寺(きこうざん こんせんじ)
(Kikōzan Konsen-ji Temple) - 所在地:
〒779-0105 徳島県板野郡板野町大寺字亀山下66(66 Kameyamashita, Ōtera, Itano-chō, Itano-gun, Tokushima 779-0105, Japan) - アクセス:
- 最寄駅:JR高徳線「板野駅」から徒歩約20分
- バス:徳島バス「大寺」バス停下車、徒歩約5分
- 駐車場:普通車14台、大型車3台分の無料駐車場あり
- TEL:088-672-1087
- 公式メディア等:
宗旨・沿革
- 創建:
天平年間(729〜749年)、聖武天皇の勅願により行基菩薩が創建 - 宗派:
高野山真言宗 - 本尊:
釈迦如来(伝・行基作) - 開山:
行基菩薩 - 開基:
聖武天皇(勅願) - ご真言:
「のうまく さんまんだ ぼだなん ばく」 - ご詠歌:
「極楽の 宝の池を 思えただ 黄金の泉 すみたたえたる」 - 札所:
- 四国八十八箇所霊場 第3番札所
- 阿波西国三十三観音霊場(東部)第23番札所
- 阿波北嶺薬師霊場 第9番札所
寺院の特徴
歴史・由来
金泉寺は、聖武天皇の勅願により行基が創建し、当初は「金光明寺」と称されていました。弘仁年間(810〜824年)に弘法大師(空海)が訪れ、干ばつに苦しむ村人のために井戸を掘ったところ、霊水が湧き出たことから「金泉寺」と改称されました。その後、亀山天皇が滞在し、京都の三十三間堂を模した堂舎を建立、山号を「亀光山」と改めました。また、源義経が屋島へ向かう途中に立ち寄り、戦勝祈願をしたと伝えられています(「源平盛衰記」)。
みどころ
- 黄金の井戸:
弘法大師が掘ったとされる霊水の井戸で、長寿のご利益があると伝えられています。井戸に自分の顔が映ると長生きできるという言い伝えがあります。 - 弁慶の力石:
源義経の家来・弁慶が持ち上げたとされる巨石が境内に残されています。 - 多宝塔(阿弥陀堂):
本堂裏に位置し、美しい建築が見どころです。 - 倶利伽羅龍王像:
火を吐く龍の姿をした像で、悪霊退散や商売繁盛のご利益があるとされています。 - 満願弁財天像:
どんな願いも叶えてくれるとされ、学業成就や芸術の上達を願う人々に人気があります。 - 閻魔堂:
死後の世界で人々の行いを裁くとされる閻魔大王が祀られています。
その他
- 長慶天皇の御陵:
本堂裏には、南朝の長慶天皇の御陵があり、皇室との深い縁を感じさせます。
まとめ
金泉寺は、奈良時代の創建から続く長い歴史と、弘法大師や源義経、皇室との深い関わりを持つ寺院です。「黄金の井戸」や「弁慶の力石」など、数々の伝説や見どころがあり、多くの参拝者を魅了しています。四国八十八箇所霊場巡りの際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

