日本遺産

日本遺産 彷徨うBonJin

世界的な観光ブランドとして、世界遺産というものが喧伝されるようになって久しくなりますが、日本遺産というものがあることはご存知でしょうか。

日本遺産は、日本にある世界遺産【当サイト記事】という意味ではありません。
日本遺産とは、日本の文化庁が主導のもと、日本独自の基準で打ち出した認定ブランドです。
このブランド化プロジェクトの発足は比較的新しく、2015(H27)年からスタートしています。

認定登録されると、多言語ホームページやパンフレットの作製、ボランティア解説員の育成、国内外でのPR活動に国による助成が得られることとなっており、自治体等にとっては地域再生の大きなメリットがあります。

日本遺産の沿革や主旨などの詳細は、上記サイトで十分説明がなされていますので、そういう意味での当サイトでの深堀りはしませんが、筆者は、彷徨う場としての基準のひとつとしてそのリストを拝借し、そのうえで個別のアプローチができたらと考えています。
なので、以下、概要としても、理解の確認を主眼として、簡潔にまとめることとします。

当初、文化庁は、2020年までに、凡そ100件(団体)の認定を事業化目安としていました(既に達成、104件)が、今後も事業を継続し、認定解除や入れ替えをしつつその規模を維持するとの指針が示されています。
今後、この記事でもそれらを踏まえつつ更新・追記を施していきたいと考えています。

「日本遺産」概要〈申請・認定〉

「日本遺産(Japan Heritage)」は地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。

日本遺産ポータルサイト トップ

世界遺産登録や文化財指定は, いずれも登録・指定される文化財(文化遺産)の価値付けを行い, 保護を担保することを目的とするものです。一方で日本遺産は, 既存の文化財の価値付けや保全のための新たな規制を図ることを目的としたものではなく, 地域に点在する遺産を「面」として活用し, 発信することで, 地域活性化を図ることを目的としている点に違いがあります。

日本遺産ポータルサイト 「主旨と目的」より抜粋

上記の引用にありますが、「ストーリー」と言うのがこの日本遺産というブランドのきもで、個々の遺産(国宝・文化財・史跡・名勝など)を「点」として指定・保存するのではなく、「面」としてパッケージ化して活用・発信することを重視するという取り組みだということです。

認定を得るための申請者は主として自治体(市町村或いは都道府県)、審査・認定するのは文化庁で、構成文化財に国指定・選定のものを含めることや、世界文化遺産関連の要件を満たすことなども条件となっています。

  1. 歴史的経緯や地域の風習に根ざし, 世代を超えて受け継がれている伝承, 風習などを踏まえたものであること。
  2. ストーリーの中核には, 地域の魅力として発信する明確なテーマを設定の上, 建造物や遺跡・名勝地, 祭りなど, 地域に根ざして継承・保存がなされている文化財にまつわるものを据えること。
  3. 単に地域の歴史や文化財の価値を解説するだけのものになっていないこと。

端的には、文化財行政の進化(深化)をもって、遺産などの関連付け項目を増やし、ブランドの箔付けを行うと考えれば良いでしょうか。

尚、上述を繰り返しますが、認定登録されると、「多言語ホームページやパンフレットの作製、ボランティア解説員の育成、国内外でのPR活動に助成が得られる。」ことが大きなメリットとなります。

「日本遺産」リスト

以下、現在までに認定された日本遺産(としてのストーリー)を、エリア別にリストアップして確認してみます(オリジナルもエリア別の分類だったので、そのまま形で抜き出します。尚、当サイトの標準とする地域分類と少しだけ異なります)。

複数地域 広域

  • 近世日本の教育遺産群─学ぶ心・礼節の本源─(栃木県・茨城県・岡山県・大分県)
  • 鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~(広島県・神奈川県・長崎県・京都府)
  • “日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島~よみがえる村上海賊“Murakami KAIZOKU”の記憶~(愛媛県・広島県)
  • 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~(北海道・青森県・秋田県・山形県・新潟県・富山県・石川県・福井県・京都府・大阪府・兵庫県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県)
  • 忍びの里 伊賀・甲賀─リアル忍者を求めて─(滋賀県・三重県)
  • 1400年に渡る悠久の歴史を伝える「最古の国道」~竹内街道・横大路(大道)~(大阪府・奈良県)
  • きっと恋する六古窯─日本生まれ日本育ちのやきもの産地─(岡山県・福井県・愛知県・滋賀県・兵庫県)
  • 関門“ノスタルジック”海峡~時の停車場、近代化の記憶~(福岡県・山口県)
  • 星降る中部高地の縄文世界—数千年を遡(さかのぼ)る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅─(長野県・山梨県)
  • 旅人たちの足跡残る悠久の石畳道—箱根八里で辿る遥かな江戸の旅路─(静岡県・神奈川県)
  • 1300年つづく日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~(滋賀県・岐阜県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)
  • 日本海の風が生んだ絶景と秘境-日本海の風が生んだ絶景と秘境幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地「因幡・但馬」(鳥取県・兵庫県)
  • 知ってる!?悠久の時が流れる石の島~海を越え、日本の礎を築いた せとうち備讃諸島~(岡山県・ 香川県)
  • 海を越えた鉄道~世界へつながる 鉄路のキセキ~(福井県・滋賀県)
  • もう、すべらせない!!~龍田古道の心臓部「亀の瀬」を越えてゆけ~(奈良県・大阪府)
  • 日本ワイン140年史~国産ブドウで醸造する和文化の結晶~(茨城県・山梨県)

北海道

  • 江差の五月は江戸にもない─ニシンの繁栄が息づく町─(北海道)
  • カムイと共に生きる上川アイヌ~大雪山のふところに伝承される神々の世界~(北海道)
  • 本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~(北海道)
  • 「鮭の聖地」の物語~根室海峡一万年の道程~(北海道)

東北

  • 政宗が育んだ“伊達”な文化(宮城県)
  • 自然と信仰が息づく『生まれかわりの旅』~樹齢300年を超える杉並木につつまれた2,446段の石段から始まる出羽三山~(山形県)
  • 会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化~(福島県)
  • 未来を拓いた「一本の水路」~大久保利通“最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代~(福島県)
  • サムライゆかりのシルク日本近代化の原風景に出会うまち鶴岡へ(山形県)
  • 山寺が支えた紅花文化(山形県)
  • みちのくGOLD浪漫—黄金の国ジパング、産金はじまりの地をたどる−(宮城県・岩手県)
  • ”奥南部”漆物語~安比川流域に受け継がれる伝統技術~(岩手県)

関東

  • かかあ天下-ぐんまの絹物語-(群馬県)
  • 北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み~佐倉・成田・佐原・銚子:百万都市江戸を支えた江戸近郊の四つの代表的町並み群~(千葉県)
  • 江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀を担いで「大山詣り」~(神奈川県)
  • いざ、鎌倉~歴史と文化が描くモザイク画のまちへ~(神奈川県)
  • 和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田(埼玉県)
  • 地下迷宮の秘密を探る旅〜大谷石文化が息づくまち宇都宮〜(栃木県)
  • 明治貴族が描いた未来〜那須野が原開拓浪漫譚〜(栃木県)
  • 里沼(SATO-NUMA)—「祈り」「実り」「守り」の沼が磨き上げた館林の沼辺文化−(群馬県)
  • かさましこ~兄弟産地が紡ぐ“焼き物語”~(栃木県・茨城県)
  • 霊気満山 高尾山~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~(東京都)

中部

  • 加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡-人、技、心-(富山県)
  • 灯(あか)り舞う半島 能登~熱狂のキリコ祭り~(石川県)
  • 海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国(みけつくに)若狭と鯖街道~(福井県)
  • 「信長公のおもてなし」が息づく戦国城下町・岐阜(岐阜県)
  • 「なんだ、コレは!」 信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化(新潟県)
  • 『珠玉と歩む物語』小松~時の流れの中で磨き上げた石の文化~(石川県)
  • 木曽路はすべて山の中~山を守り 山に生きる~(長野県)
  • 高山市 飛騨匠の技・こころ~木とともに,今に引き継ぐ1300年~(岐阜県)
  • 宮大工の鑿一丁から生まれた木彫刻美術館・井波(富山県)
  • 葡萄畑が織りなす風景−山梨県峡東地域−(山梨県)
  • 400年の歴史の扉を開ける旅〜石から読み解く中世・近世のまちづくり 越前・福井〜(福井県)
  • 江戸時代の情緒に触れる絞りの産地~藍染が風にゆれる町 有松~(愛知県)
  • 日本初「旅ブーム」を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅 ~滑稽本と浮世絵が描く東海道旅のガイドブック(道中記)~(静岡県)
  • レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」~龍と生きるまち 信州上田・塩田平~(長野県)
  • 甲州の匠の源流・御嶽昇仙峡~水晶の鼓動が導いた信仰と技、そして先進技術へ~(山梨県)
  • 究極の雪国とおかまち―真説!豪雪地ものがたり―(新潟県)
  • 月の都 千曲-姨捨の棚田がつくる摩訶不思議な月景色「田毎の月」-(長野県)

近畿

  • 祈る皇女斎王のみやこ 斎宮(三重県)
  • 琵琶湖とその水辺景観~祈りと暮らしの水遺産~(滋賀県)
  • 日本茶800年の歴史散歩(京都府)
  • デカンショ節~民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶~(兵庫県)
  • 日本国創成のとき~飛鳥を翔(かけ)た女性たち~(奈良県)
  • 『古事記』の冒頭を飾る「国生みの島・淡路」~古代国家を支えた海人の営み~(兵庫県)
  • 森に育まれ,森を育んだ人々の暮らしとこころ~美林連なる造林発祥の地“吉野”~(奈良県)
  • 鯨とともに生きる(和歌山県)
  • 300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊(京都府)
  • 播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍~(兵庫県)
  • 絶景の宝庫 和歌の浦(和歌山県)
  • 「最初の一滴」醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅(和歌山県)
  • 「百世の安堵」〜津波と復興の記憶が生きる広川の防災遺産〜(和歌山県)
  • 海女(Ama)に出逢えるまち 鳥羽・志摩~素潜り漁に生きる女性たち~(三重県)
  • 旅引付と二枚の絵図が伝えるまち―中世日根荘の風景―(大阪府)
  • 中世に出逢えるまち~千年にわたり護られてきた中世文化遺産の宝庫~(大阪府)
  • 「日本第一」の塩を産したまち 播州赤穂(兵庫県)
  • 京都と大津を繋ぐ希望の水路 琵琶湖疏水~舟に乗り、歩いて触れる明治のひととき~(京都府・滋賀県)
  • 女性とともに今に息づく女人高野~時を超え、時に合わせて見守り続ける癒しの聖地~(大阪府・奈良県・和歌山県)
  • 「葛城修験」-里人とともに守り伝える修験道はじまりの地-(和歌山県・大阪府・奈良県)
  • 「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷(兵庫県)
  • もう、すべらせない!!~龍田古道の心臓部「亀の瀬」を越えてゆけ~(奈良県・大阪府)

中国

  • 六根清浄と六感治癒の地~日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉~(鳥取県)
  • 津和野今昔~百景図を歩く~(島根県)
  • 尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市(広島県)
  • 地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市(鳥取県)
  • 出雲國たたら風土記~鉄づくり千年が生んだ物語~(島根県)
  • 日が沈む聖地出雲~神が創り出した地の夕日を巡る~(島根県)
  • 一輪の綿花から始まる倉敷物語~和と洋が織りなす繊維のまち~(岡山県)
  • 「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま〜古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語〜(岡山県)
  • 瀬戸の夕凪が包む国内随一の近世港町〜セピア色の港町に日常が溶け込む鞆の浦〜(広島県)
  • 神々や鬼たちが躍動する神話の世界~石見地域で伝承される神楽~(島根県)
  • 中世日本の傑作 益田を味わう-地方の時代に輝き再び-(島根県)
  • 石見の火山が伝える悠久の歴史~”縄文の森” ”銀の山”と出逢える旅へ~(島根県)
  • 「ジャパンレッド」発祥の地-弁柄と銅の町・備中吹屋-(岡山県)

四国

  • 「四国遍路」~回遊型巡礼路と独自の巡礼文化~(愛媛県・高知県・徳島県・香川県)
     公式URL 四国八十八箇所霊場〈当サイト関連記事〉
  • 森林鉄道から日本一のゆずロードへ─ゆずが香り彩る南国土佐・中芸地域の景観と食文化─(高知県)
  • 藍のふるさと 阿波〜日本中を染め上げた至高の青を訪ねて〜(徳島県)

九州・沖縄

  • 古代日本の「西の都」~東アジアとの交流拠点~(福岡県)
  • 国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋~(長崎県)
  • 相良700年が生んだ保守と進取の文化日本でもっとも豊かな隠れ里 人吉球磨~(熊本県)
  • 日本磁器のふるさと 肥前~百花繚乱のやきもの散歩~(佐賀県・長崎県)
  • 米作り、二千年にわたる大地の記憶~菊池川流域「今昔『水稲』物語」~(熊本県)
  • やばけい遊覧~大地に描いた山水絵巻の道をゆく~(大分県)
  • 鬼が仏になった里『くにさき』(大分県)
  • 古代人のモニュメント—台地に絵を描く 南国宮崎の古墳景観−(宮崎県)
  • 薩摩の武士が生きた町~武家屋敷群「麓」を歩く~(鹿児島県)
  • 砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~(長崎県・福岡県・佐賀県)
  • 八代を創造した石工たちの軌跡~石工の郷に息づく石造りのレガシー~(熊本県)
  • 琉球王国時代から連綿と続く沖縄の伝統的な「琉球料理」と「泡盛」、そして「芸能」(沖縄県)

まとめ

この記事では、日本遺産というものにスポットを当て、その情報などをまとめてみました。
今後、更新情報とともに各別の関連詳細記事もアップして、旅のためにもっと便利な情報ページへと進化させていきたいと思っています。

「日本遺産」、皆様の旅行の際など、目的のひとつに加えられてはいかがでしょうか。

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