風猛山 粉河寺〈和歌山県紀の川市〉

寺院の概要

  • 名称
    風猛山 粉河寺(ふうもうざん こかわでら)
    (Fumozan Kokawa-dera Temple)
  • 所在地
    和歌山県紀の川市粉河2787
    (2787 Kokawa, Kinokawa City, Wakayama Prefecture, Japan)
  • アクセス
    • JR和歌山線「粉河駅」より徒歩約15分
    • 地域巡回バス:「粉河寺前」バス停下車すぐ
    • 駐車場:あり(有料)
  • TEL:0736-73-4830
  • 公式メディア等

宗旨・沿革

  • 創建
    宝亀元年(770年)
  • 宗派
    西国三十三所草創時は法相宗、現在は粉河観音宗総本山(天台宗単立)
  • 本尊
    千手千眼観世音菩薩(秘仏)
  • 開山
    大伴孔子古(おおとものくじこ)
  • 開基
    千手観音の示現とされる童子
  • ご真言
    「おん ばさら たらま きりく そわか」
  • ご詠歌
    「ちちははの恵みも深き粉河寺 佛の誓ひたのもしの身や」
    「ふるさとを はるばるここに こかわでら ほとけのちかい あらたなりけり」
  • 札所
    • 西国三十三所 第三番札所

寺院の特徴

歴史・由来

粉河寺は西国三十三所観音霊場の第三番札所として知られる霊刹で、奈良時代の宝亀元年(770年)に創建されたと伝わります。紀伊国守であった大伴孔子古が、千手観音の化身とされる童子と出会い、その霊験をもとに堂宇を建立したとされる伝説が残ります。中世には真言宗や天台宗の影響も受けながら繁栄し、江戸時代には紀州徳川家の保護を受けて再興されました。

みどころ

  • 本堂(国指定重要文化財)
    桃山時代の豪壮な建築様式が見られ、堂内には秘仏本尊の千手観音が祀られています。
  • 大門(重要文化財)
    江戸時代建立の朱塗りの仁王門で、寺の象徴的な存在。
  • 庭園(名勝)
    「粉河寺庭園」は江戸初期の枯山水庭園であるとされ、国指定名勝として高い評価を得ています。
  • 粉河祭(毎年7月)
    古式ゆかしい祭礼で、地域の重要な文化行事です。

その他

  • 草創の縁起は、国宝『粉河寺縁起絵巻』に伝えられるほか、「枕草子」や「梁塵秘抄」などでも名刹としてとりあげられるなど、平安期には既に著名な寺院であったことがわかります。
  • 境内は広大で、桜や紅葉の名所としても知られており、四季折々に多くの参拝者や観光客で賑わいます。
  • 写経体験や御朱印授与もあり、信仰と観光が融合した名刹です。

まとめ

風猛山 粉河寺は、西国三十三所の中でも歴史的・宗教的に重要な寺院であり、千年以上の時を超えて信仰を集め続けています。その創建伝説や建築、庭園など多くの文化財を有し、四季折々の自然にも恵まれた名所です。アクセスも比較的良好で、和歌山を訪れる際にはぜひ立ち寄りたい寺院のひとつです。

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