2016 全米オープン 次代のホープ候補 ロシアのカチャノフ【2016全米】

テニス 2016 全米オープン
US Open
(グランドスラム ニューヨーク/アメリカ)
白熱の前半戦

全米オープンの1stウィーク真っ最中、白熱のドロー。

多くの激戦から目が離せません。

錦織、その他注目選手の動向

今回は、錦織圭を中心に、 シード或いは注目プレイヤー達の、ここまでの流れをおおまかに振り返りたいと思います。

はじめに申し上げておきますが、後半脱線します。ご了承ください。

※()内の数字はシード順位です。

M.チリッチ(7)

錦織の永遠のライバルの一人は、1.2回戦とも快勝。

状態は非常に充実しているように見えます。

今現在で言えば、この人が最も安定しているかもしれません。

3回戦はJ.ソック(26)とのシード対決です。

意外にも1度しか対戦はなく、そのときはソックが勝っています。

この山を越えれば更に勢いがつきそうです。

N.ジョコビッチ(1)

数年来のいつものナンバー1でないことは確かです。

初戦のJ.ヤノビッツには勝ち切りましたが、 体調(腕のケガ?)が心配されます。

ただ、女神は見捨てないということでしょうか、2回戦は因縁の対戦相手であるJ.ヴェセリが棄権しました。

この休息はありがたいでしょう。

3回戦はM.ユージニー、万全ならば負ける相手ではありません。

R.ガスケ(13)

好調だった今シーズンですが、なんと1回戦で、シングルスランキング84位のK・エドマンドにストレート負け。

全米では7年ぶりの初戦敗退だそうです。

少し身体が重そうな印象はありましたが、完敗ですね。

R.ナダル(4)

順調に勝ち進んでいます。

手首のケガが気になるところですが、どうでしょうか。

フットワークは好調時と遜色ないと思われます。

2回戦のA.セッピとの試合では、アーサー・アッシュ・スタジアムに新設された移動式の屋根が初めて使用されました。

この人もやはり何かと話題になる場面に常にいるようです。

M.ラオニッチ(5)

1stウィーク最大の波乱ではないでしょうか?

2016ウィンブルドン選手権のファイナリストが、同年最後のGSでは2回戦で終了です。

J.マッケンローコーチの魔法が解けたわけではないでしょうが、この敗戦はシーズン後半には痛い。

S.ワウリンカ(3)

上位シードでは最難関の山になってしまいましたが、ここまでは上々の出来です。

初戦の迷惑ノーシード、F.ベルダスコを一蹴、続く2回戦を乗り切りました。

但し、この人の予想は難しい。

A・マレー(2)

相変わらずの守備力、安定感です。

疲れもたまっているはずなのですが、5セットマッチだと特に、これまでのところ、負ける姿が想像できません。

ジョコビッチが万全でない今、むしろモチベーションは上がっていることでしょう。

J.M.デルポトロ

2009全米覇者の復活は本物です。

リオ五輪の銀メダルも自信になっていることでしょう。

最強のノーシード、ベスト16に来ても驚きません。

正直に言うと、私は、嬉しい反面、脅威です。

彼の休養前、錦織はまったく歯が立たなかった印象しかないので…。

3回戦はD.フェレールが相手、面白くなりそうです。

そして錦織圭。

2016 全米オープン 2回戦
錦織圭(5) vs K.カチャノフ
64 46 64 63

カチャノフは、ネクスト・ジェネレーションとしてもツアーでも注目されはじめているというロシアの20歳。

結論から言って、錦織は「よく勝った」と思います。

このカチャノフ、私の目には大変な逸材と映りました。

実は、映像でこのプレイヤーを見るのは初めてでした。

一見して、端正なマスク(力のある眼)、恵まれた体躯に目が釘付けになります。

プレイに粗さはあるものの、1stサーブも200km/hオーバーで、エースも量産してきます。

両手打ちのバックハンドも当たりが良く、錦織とガチンコでクロスラリーができています。

そして少しミスが多かったものの、強烈なフォアハンド。

構えたときのショットは恐るべき威力です。

グランドスラムにも今回が初出場で、急成長中ということですがなかなか落ち着いた振る舞いでもありました。

ロシア…。

ここから予定どおり脱線します。

そう、私の脳裏にはあのM.サフィンが浮かびました。(「そう」と言っても、私だけかもしれません。ホントすみません、結構好きだったもので…。)

R.フェデラー時代の前夜、現役生活は長くなかったものの、華々しい実績を残した男子シングルスランキング最高位1位のスタープレイヤーです。

グランドスラムは、2000全米オープン、2005全豪オープンを1度ずつ、マスターズ大会は5度制しています。

恵まれたフィジカルをフルに生かし、甘いマスクながらプレイはアグレッシブ。

豪腕からとてつもないショットを連発して、強敵を粉砕していました。

ほめすぎかもしれませんが、私の目には、カチャノフは、そのサフィンにダブって見えました。

恥をかくかもしれませんが、数年後のトッププレイヤー予想の一人とさせていただきます(「誰もお前の予想なぞ聞いておらん」というつぶやきが聞こえます。申し訳ありません。)

だからこそ、錦織圭、今回はよくぞ勝ち切った!

この調子であれば、準々決勝のマレーまではたどり着けるものと信じます。

もう少し、1stサーブを何とか…(祈)。