2022年6月、全仏オープンの混合ダブルス部門で、柴原瑛菜(日本)/W.クールホフ(オランダ)組が優勝するという快挙を成し遂げました。
日本テニス界にとっても久しぶりのビッグニュースで、この全仏での日本人選手が総じて不調であったところ、テニスファンも大いに盛り上がりました。
そして、柴原を称える「25年ぶりの快挙」など紙面を賑わす言葉に筆者も刺激を受け、かねてより興味をそそられていた「過去のグランドスラムの日本人選手の活躍のまとめ」に挑戦してみることにしました。
尚、今回は、男女合わせてのまとめで、紙面の都合もあり「好記録」、具体的にはトーナメントでのベスト8以上の成績に限って取り扱います。
また、現時点では資料不足もあって対象記録に漏れがあるかもしれませんが、今後の実績の追加も含めて可能な限り補填・追記していくつもりですのでご了承ください。
ここに名前の出ない日本人選手でも、名選手は数多く存在します。
命懸けで世界に挑戦した(している)すべての選手に敬意を表して…。
全豪オープン
全豪オープンが創設されたのは1905年(オーストレージアン・テニス選手権)で、オープン化されたのは1969年大会から。
男子シングルス
- 1932年 佐藤次郎 ベスト4
- 2012年 錦織圭 ベスト8
- 2015年 錦織圭 ベスト8
- 2016年 錦織圭 ベスト8
- 2019年 錦織圭 ベスト8
女子シングルス
- 1973年 沢松和子 ベスト4
- 1977年 佐藤直子 ベスト8
- 1994年 伊達公子 ベスト4
- 1995年 沢松奈生子 ベスト8
- 2000年 杉山愛 ベスト8
- 2019年 大坂なおみ 優勝
- 2021年 大坂なおみ 優勝
男子ダブルス
- 2018年 マクラクラン勉/J.L.ストルフ ベスト4
女子ダブルス
- 1974年 沢松和子/アン・キヨムラ ベスト8
- 1978年 佐藤直子/P.ホワイトクロス 準優勝
- 1987年 井上悦子/P.ヒー ベスト4
- 1992年 伊達公子/M.ジャガード ベスト8
- 1997年 宮城ナナ/雉子牟田直子 ベスト8
- 1998年 宮城ナナ/雉子牟田直子 ベスト8
- 1998年 杉山愛/E.リコウツェバ ベスト8
- 2000年 杉山愛/J.A.デキュジス ベスト8
- 2000年 宮城ナナ/D.グラハム ベスト8
- 2001年 杉山愛/N.アーレント ベスト4
- 2002年 浅越しのぶ/藤原里華 ベスト8
- 2003年 杉山愛/K.クライシュテルス ベスト8
- 2004年 杉山愛/L.フーバー ベスト4
- 2006年 浅越しのぶ/K.スレボトニク ベスト4
- 2007年 杉山愛/D.ハンチェコバ ベスト8
- 2009年 杉山愛/D.ハンチェコバ 準優勝
- 2017年 穂積絵莉/加藤未唯 ベスト4
- 2021年 青山修子/柴原瑛菜 ベスト8
- 2022年 青山修子/柴原瑛菜 ベスト4
- 2023年 青山修子/柴原瑛菜 準優勝
混合ダブルス
- 1932年 佐藤次郎/M.O.ウッド 準優勝
全仏オープン
全仏オープンが創設されたのは1891年(フランス選手権)で、当初は男子のみ(シングルスとダブルス)。オープン化されたのは1968年から。
男子シングルス
- 1931年 佐藤次郎 ベスト4
- 1933年 佐藤次郎 ベスト4
- 2015年 錦織圭 ベスト8
- 2017年 錦織圭 ベスト8
- 2019年 錦織圭 ベスト8
女子シングルス
- 1975年 沢松和子 ベスト8
- 1995年 伊達公子 ベスト4
男子ダブルス
女子ダブルス
- 1975年 沢松和子/G.シャンフロー ベスト4
- 1999年 杉山愛/E.リコウツェバ ベスト8
- 2000年 杉山愛/J.H.デキュジス ベスト4
- 2002年 杉山愛/藤原里華 ベスト4
- 2003年 杉山愛/K.クライシュテルス 優勝
- 2006年 杉山愛/D.ハンチェコバ 準優勝
- 2007年 杉山愛/K.スレボトニク 準優勝
- 2018年 穂積絵莉/二宮真琴 準優勝
- 2020年 青山修子/柴原瑛菜 ベスト8
混合ダブルス
- 1997年 平木理化/M.ブパシ 優勝
- 1999年 杉山愛/M.ブパシ ベスト8
- 2000年 杉山愛/JL.DE.ヤーガー ベスト4
- 2022年 柴原瑛菜/W.クールホフ 優勝
- 2023年 加藤未唯/T.プエッツ 優勝
ウィンブルドン選手権
ウィンブルドン選手権が創設されたのは1877年(女子は1884年)で、オープン化されたのは1968年大会から。
男子シングルス
- 1920年 清水善造 準優勝(オールカマー制)
- 1921年 清水善造 準優勝(オールカマー制)
- 1931年 佐藤次郎 ベスト8
- 1932年 佐藤次郎 ベスト4
- 1933年 佐藤次郎 ベスト4
- 1995年 松岡修造 ベスト8
- 2018年 錦織圭 ベスト8
- 2019年 錦織圭 ベスト8
女子シングルス
- 1995年 伊達公子 ベスト8
- 1996年 伊達公子 ベスト4
男子ダブルス
- 1933年 佐藤次郎/布井良助 準優勝
女子ダブルス
- 1970年 沢松和子/沢松順子 ベスト8
- 1975年 沢松和子/アン・キヨムラ 優勝
- 2000年 杉山愛/J.H.デキュジス 準優勝
- 2001年 杉山愛/K.クライシュテルス 準優勝
- 2003年 杉山愛/K.クライシュテルス 優勝
- 2004年 杉山愛/L.フーバー 準優勝
- 2005年 杉山愛/D.ハンチェコバ ベスト8
- 2007年 杉山愛/K.スレボトニク 準優勝
- 2013年 青山修子/S.シェパーズ ベスト4
- 2021年 青山修子/柴原瑛菜 ベスト4
- 2022年 青山修子/チャン・ハオチン ベスト8
混合ダブルス
- 1934年 三木龍喜/D.ラウンド 優勝
- 2001年 杉山愛/W.フェレイラ ベスト8
- 2004年 杉山愛/P.ハンリー ベスト4
- 2008年 杉山愛/K.ウリエット ベスト8
全米オープン
全米オープンが創設されたのは1881年(全米選手権・女子は1887年)で、オープン化されたのは1968年大会から。
男子シングルス
- 1931年 佐藤次郎 ベスト4
- 2017年 錦織圭 準優勝
女子シングルス
- 1975年 沢松和子 ベスト8
- 1993年 伊達公子 ベスト8
- 1994年 伊達公子 ベスト8
- 2018年 大坂なおみ 優勝
- 2020年 大坂なおみ 優勝
男子ダブルス
- 1955年 宮城淳/加茂公成 優勝
女子ダブルス
- 1993年 宮城ナナ/Y.バスキ ベスト4
- 2000年 杉山愛/J.H.デキュジス 優勝
- 2004年 杉山愛/E.デメンチェワ ベスト4
- 2007年 杉山愛/K.スレボトニク ベスト8
- 2008年 杉山愛/K.スレボトニク ベスト4
混合ダブルス
- 1999年 杉山愛/M.ブパシ 優勝
- 2001年 杉山愛/W.フェレイラ ベスト4
- 2005年 杉山愛/K.ウリエット ベスト8
- 2022年 柴原瑛菜/F.スクゴール ベスト8
- 2023年 柴原瑛菜/M.パビッチ
まとめ〈追記・補足〉
この記事では、グランドスラム大会での日本人選手好記録をまとめました。
男子シングルスでは、やはり現・日本のエースである錦織圭の実績がずば抜けています。
女子シングルスでは、現役世界最強レベルの大坂なおみと、かつてソリッドな活躍を演じた伊達公子が出色で、ダブルスを含めた長期間の総合力を誇った杉山愛もワールド・レジェンドクラスの存在感を示している感じです。
今後も、錦織・大坂と共に、多くの日本人選手が、この稿に追記されることを願ってやみません。