プロテニス ツアーの仕組み(ATP・WTA・ITF)

プロテニスの仕組み テニスのBonJin

テニス メジャープロ競技としての仕組み解説
ATP・WTA・ITF、大会の位置づけなど

白熱のプロテニス界もいよいよ後半戦に指しかかろうとしています。

日本選手も、男女、ジュニアも含め若手からベテランまで頑張っており、今更ながらトップレベルのみならず国際ツアーの様々な位置づけなどを確認するようなこともしばしばです。

今回は、現在のツアー全体の確認を兼ねて、男女プロテニス界の仕組みをまとめてみました。

テニス競技の国際的公式団体は大きく分けて3つ

世界のメジャースポーツのひとつであるテニス。

統括する団体は大きく分けて3つあります。

ATP(男子プロテニス協会)

ATPというのは、Association Of Tennis Professionalsの略で、男子プロ選手のワールドツアー大会(ATPツアー、チャレンジャー、ツアーファイナルなど)を運営、管理しています。

また、いわゆる「世界ランキング」というのも、このATPのルールに則ったポイントシステムにより付与されるものとなっています。

WTA(女子プロテニス協会)

WTAは、Women’s Tennis Associationの略で、女子プロ選手のワールドツアー大会(WTAツアーなど)を運営、管理しています。

ATPと同じく、女子の「世界ランキング」のポイントシステムを構築しています。

ITF(国際テニス連盟)

ITFは、International Tennis Federationの略で、現在はイギリスのロンドンに本部のあるテニスの国際統括団体です。

ITFは、グランドスラム(四大大会)・フューチャーズ(男子)・ITFサーキット(女子)などの男女ツアーのほか、ジュニア大会・国別対抗戦(デビスカップ・フェドカップ)・オリンピック・車いすテニスなどを管轄しています。

男子プロテニスツアーの仕組み

大会カテゴリー

男子ツアー テニスのBonJin

男子プロテニスツアーの大会は、大きく分けて上図のような6つのカテゴリーに分かれています。

「ツアーレベル成績」などと言うとき(マッチ勝利数や対戦成績など)は、通常、この図の「下部ツアー」カテゴリーを除いた成績を指します(ツアーファイナル、デビスカップやオリンピックはツアーレベル成績とされます)。

  • グランドスラム
    ITF公認(主催・運営ではない)の全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドン選手権・全米オープンの四大大会のことを指します。ポイント(優勝2,000ポイント)、賞金ともに最大のカテゴリーです。
  • マスターズ1000
    ATP主催。グランドスラムに次ぐカテゴリーの年間9大会(インディアンウェルズ・マイアミ・モンテカルロ・マドリード・ローマ・カナダ・シンシナティ・上海・パリ)で、優勝は1,000ポイント獲得できます。
  • ATP500
  • ATP主催。優勝500ポイント獲得で、年間13大会あります。ジャパンオープン(東京)はこのカテゴリーです。
  • ATP250
    ATP主催。優勝250ポイント獲得で、ATP年間40大会開催されます。
  • チャレンジャー(下部ツアー)
    ATP主催で、優勝ポイントは125~80ポイント(大会の規模や賞金額によって変動)です。
  • フューチャーズ(下部ツアー)
    ITF主催で、優勝ポイントは35~18ポイント(大会の規模や賞金額によって変動)です。

  • ツアーファイナル
    レースランキング(後述)での年間の上位成績者8名のみが出場できるATP主催の限定的な大会で、「最終戦」とも呼ばれます。
    優勝者ポイント獲得数はグランドスラムに次ぐ1,500ポイントと大きく、トッププレイヤーたちのボーナスステージでもあります。
  • デビスカップ
    1900年から開催されているITF主催の国別対抗戦です。2019年より大会システムが大きく変わりました(この件については後日別記事でまとめたいと思っています)。
    出場者(各国のナショナルチームに所属)には成績によりATPポイントも付与されます。
  • オリンピック
    4年に1度のITF管轄の五輪テニス競技です。リオに引き続き2020東京五輪でも出場者へのATPポイントの付与は無いようです。

ランキングシステム

  • エントリーランキング
    通常、「世界ランキング」と言えば、このエントリーランキングのことを指します。過去52週間に出場した上位18大会のポイントの合計(失効・獲得の差し引き)でランキングを決める方式です。
    ツアーの大会はほぼ週単位で開催されるため、毎週月曜日にランキングが更新、確定されます。
  • レースランキング
    前述した「ツアーファイナル」の出場資格を算定するためのランキングです。毎年すべての選手が0からスタートし、獲得ポイント(エントリーランキング同様に、18大会が対象)が加算されその合計でランキングを決めていく方式です。

女子プロテニスツアーの仕組み

大会カテゴリー

女子ツアー テニスのBonJin

  • グランドスラム
    男子の試合形式が5セットマッチであることに対して女子は3セットマッチであることが相違点であるほかはほぼ同じ位置づけです。
    ITF公認(主催・運営ではない)の全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドン選手権・全米オープンの四大大会のことを指します。ポイント(優勝2,000ポイント)、賞金ともに最大のカテゴリーです。
  • WTAプレミアマンダトリー
    男子のATPマスターズ1000に当たる、グランドスラムに次ぐカテゴリーで、WTA4大会(インディアンウェルズ・マイアミ・マドリード・北京)あり、優勝ポイントは1,000ポイントです。
  • WTAプレミア5
    WTA主催。年間5大会(ドバイ・ローマ・シンシナティ・カナダ・武漢)あり、優勝ポイントは900ポイントです。
  • WTAプレミア
    WTA主催。年間12大会の開催で、優勝ポイントは470ポイントになります。東レ・パンパシフィックオープン(2019は大阪初開催)がこのカテゴリーです。
  • WTAインターナショナル
    WTA主催。年間31大会開催され、優勝ポイントは280ポイントです。
  • WTA125kシリーズ(下部ツアー)
    WTA主催。男子のチャレンジャーに相当する大会ですが、優勝ポイントは160ポイントと小さくはないため価値の高い下部ツアーです。
  • ITF女子サーキット(下部ツアー)
    ITF主催。優勝ポイントは賞金総額に応じてかなり差があります(150~12)。

  • WTAファイナル
    レースランキング(後述)での年間の上位成績者8名のみが出場できるWTA主催の限定的な大会です。男子のツアーファイナルとシステムはほぼ同じです(優勝ポイントは1,500ポイント)。
  • WTAエリート・トロフィー
    年間9位から20位の選手とワイルドカード1名の計12名が出場できる大会で、WTAファイナルの次点の位置づけとなる大会です。優勝ポイントは700ポイントです。
  • フェドカップ
    1963年から開催されているITF主催の国別対抗戦です。
  • オリンピック
    4年に1度のITF管轄の五輪テニス競技です。リオに引き続き2020東京五輪でも出場者へのWTAポイントの付与は無いようです。

ランキングシステム

  • ツアーランキング
    男子のエントリーランキング同様、通常「世界ランキング」と言えば、このツアーランキングのことを指します。過去52週間に出場した上位18大会のポイントの合計(失効・獲得の差し引き)でランキングを決める方式です。
    ツアーの大会はほぼ週単位で開催されるため、毎週月曜日にランキングが更新、確定されます。
  • レースランキング
    前述した「WTAファイナル」、「WTAエリート・トロフィー」の出場資格を算定するためのランキングです。毎年すべての選手が0からスタートし、獲得ポイント(ツアーランキング同様に、18大会が対象)が加算されその合計でランキングを決めていく方式です。