フェデラー引退発表 「史上最高のテニス選手」が残したもの【2022トピック】

R.フェデラー テニスのBonJin

上記はR.フェデラーのツイッターでの引退表明。

I wish this day would have never come.
「この日が来なければ良かったのに」

という言葉はR.ナダルのツイッターの声明。
世界中の多くのテニスファンのほとんどがナダルの言葉に同意するでしょう。

遂にテニス界の「生ける伝説」R.フェデラーが引退を表明しました。

以降、筆者のこの度の感想は長くなってしまうのでこの続きは他の稿に譲り、記事タイトルの命題を進めます。

R.フェデラーの軌跡

選手情報

R.フェデラー Roger Federer

  • 国籍:スイス(南アフリカ)
  • 出身地:同上バーゼル
  • 生年月日:1981年8月8日
  • 身長:185cm
  • 体重:85kg
  • 利き手:右
  • バックハンド:片手打ち

主なツアー経歴・記録

  • デビュー年:1998年
  • ツアー優勝回数
    • シングルス 103勝
    • ダブルス 8勝
  • キャリア獲得賞金:USD 130,594,339
  • キャリア自己最高ランキング
    • シングルス 1位(2004年2月2日)
    • ダブルス 24位(2003年6月9日)
  • グランドスラム大会 シングルス通算優勝回数 20回
    • 全豪オープン 6回(2004・2006・2007・2010・2017・2018)
    • 全仏オープン 1回(2009)
    • ウィンブルドン 8回(2003・2004・2005・2006・2007・2009・2012・2017)
    • 全米オープン 5回(2004・2005・2006・2007・2008)
  • 国別対抗戦優勝
    • デビスカップ (2014)
    • ホップマンカップ (2001・2018・2019)

ツアー年表

以下、フェデラーのツアーデビューから引退発表までの選手軌跡を、いくつかの公式動画を付して年表にまとめました。
数字記録としての詳細も記せばとてもこの紙面で間に合うものではありませんが、特筆すべき項目や主要なイベントを入れておきました(今後も追記するかもしれません)。

  • 特に表記の無い限りシングルスの記録です。
  • GS=グランドスラム大会
    全豪=全豪オープン・全仏=全仏オープン・WB=ウィンブルドン選手権・全米=全米オープン 
  • グランドスラム大会、年間最終戦、国別対抗戦以外の大会は主に都市名で表記。
R.フェデラー ツアー年表
  • 1998年
    ジュニア世界ランキング1位、プロ転向、ツアーデビュー
    • ジュニア世界ランキング1位を記録。
    • グスタードでツアー初出場、1回戦敗退。
    • 9月のトゥールーズ 1回戦でG.ラウーから嬉しいマッチ初勝利を挙げると、2回戦も勝利して準々決勝進出。
    • 10月のバーゼルでは1回戦でA.アガシと対戦もストレート敗戦。
    • シーズン通算2勝3敗 優勝なし、最終302位。
  • 1999年
    マスターズ大会、GSデビュー
    • GS初出場。GSデビューは全仏(1回戦)、1回戦で当時3位のP.ラフターと対戦し敗れるも1セットを奪取。WBにも初出場(1回戦)。
    • マスターズ大会の初参戦はマイアミ(1回戦)。
    • シーズン通算13勝17敗、優勝なし、最終64位。
  • 2000年
    ツアー初の決勝進出、シドニー五輪出場
    • マルセイユでツアー初の決勝進出も敗退。
    • シドニー五輪テニス競技初出場、銅メダル決定戦で敗れ4位。
    • 全豪初出場(3回戦)、全米初出場(3回戦)。
    • シーズン通算36勝30敗、優勝なし、最終29位。
  • 2001年
    ツアー初優勝
    • 全仏・WBでそれぞれ初のベスト8入り。WB4回戦では当時一時代を築いていたP.サンプラスを激闘の末に破り一躍注目の人となる。
    • 念願のツアー初優勝はシーズン初頭の2月、ミラン・インドア。
    • シーズン通算49勝21敗、優勝1回、最終13位。
    2001ウィンブルドン4回戦 フェデラーvsサンプラス
  • 2002年
    マスターズ大会初優勝、トップ10入り
    • GSでの成績は前年に比して振るわなかったが(全豪4回戦、全仏1回戦、WB1回戦、全米4回戦)、マスターズ大会で飛躍を見せトップ10プレイヤーの仲間入りを果たす。
    • マスターズ大会では、マイアミで準優勝、ハンブルクでは優勝(大会初・マスターズ初)を果たした。
    • マスターズカップ(年間最終戦)の権利も獲得すると初出場ながら、準決勝まで進出。
    • シーズン通算58勝22敗、優勝3回、最終6位。
  • 2003年
    GS初決勝・初制覇、芝の王者の伝説スタート
    • WBでGS初の決勝進出&初優勝。
      シーズン当初から好調を維持し(6月までで4大会で優勝)、WBでは準決勝でA.ロディック、決勝でM.フィリポーシスをそれぞれストレートで破り念願のGS初優勝を果たした。
    • マスターズカップ(年間最終戦)でもA.アガシをはじめ、この年のGS覇者をすべて退けて大会初制覇。
    • シーズン通算78勝17敗、優勝7回、最終2位。
    2003ウィンブルドン 初優勝スピーチ
  • 2004年
    世界1位、GS3冠達成
    • GS3大会で優勝。全豪(初決勝&初優勝)、WB(2度目・2連覇)、全米(初決勝&初優勝)。
      尚、全豪の優勝で初の世界ランキング1位獲得(2月2日発表)。
    • マスターズ大会でも3冠(インディアンウェルズ・ハンブルク・カナダ)。
    • マイアミでは、R.ナダル(当時17歳・34位)との初対戦。気鋭のナダルにストレートで敗れる波乱も、その後のライバル関係を予感させるに十分な試合だった。
    • アテネ五輪開会式でスイス選手団旗手に任命されるが、競技では2回戦で敗退。
    • マスターズカップ(年間最終戦)を無敗で制覇(2連覇)。
    • シーズン通算74勝6敗、優勝11回、最終1位。
    2004マイアミ フェデラーvsナダル 初対戦
  • 2005年
    GS2冠、マスターズ大会4冠、ライバル・ナダルの台頭
    • GS2大会で優勝。WB(3度目・3連覇)、全米(2度目・2連覇)。
    • マスターズ大会でも史上初の4冠達成(インディアンウェルズ・マイアミ・ハンブルク・シンシナティ)。
      マイアミではナダルとの2回目の対戦。決勝で激突した試合は、フェデラーが5セットマッチの0-2から逆転して前年と同じ舞台でのリベンジ成功。
      また、2ヶ月後の全仏準決勝ではナダルとのGS初対戦が実現(ナダルは全仏初出場)し今度はナダルが勝利。ナダルは初の決勝でM.プエルタにも勝利して19歳での初優勝を遂げる。
    • マスターズカップ(年間最終戦)では準優勝。
    • シーズン通算81勝4敗、優勝11回、最終1位。
    • 全盛期を迎えたフェデラーに対し、若きライバル・ナダルが覚醒したシーズンだった。
    2005マイアミ 決勝 フェデラーvsナダル
  • 2006年
    GS3冠、マスターズカップ制覇
    • GS3大会で優勝。全豪(2度目)、WB(4度目・4連覇)、全米(3度目・3連覇)。全仏では決勝でナダルに敗れ年間&キャリアGSを阻まれた。
    • マスターズ大会では2005年に続き4冠達成(インディアンウェルズ・マイアミ・カナダ・マドリード)。
    • ジャパンオープンで初来日、同大会初優勝。
    • マスターズカップ(年間最終戦)でも優勝。
    • シーズン通算92勝5敗(うち4敗がナダル、1敗がA.マレー)、優勝12回、最終1位。
    2006全米オープン 決勝 フェデラーvsロディック
  • 2007年
    WB5連覇
    • GS3大会で優勝。全豪(3度目・2連覇)、WB(5度目・5連覇)、全米(4度目・4連覇)。全仏では決勝でまたしてもナダルに敗れ、年間&キャリアGSを阻止された。
      WBでは歴代1位のB.ボルグに並ぶ5連覇、全米では前人未到の4連覇達成。
      GS10大会連続決勝進出達成。
    • マスターズ大会は2冠(ハンブルク・シンシナティ)。
    • マスターズカップ(年間最終戦)優勝(2連覇)。
    • シーズン通算68勝9敗、優勝8回、最終1位(8月27日に連続在位記録を187週とし、女子のS.グラフの持つシングルス最長記録の186週を更新。また12月には200週到達)。
    2007ウィンブルドン決勝 フェデラーvsナダル
  • 2008年
    全米5連覇
    • GS1大会で優勝。全米(5度目・5連覇)。前年達成のWB5連覇と併せ、GS2大会の5連覇達成は史上初の快挙。
      6連覇を賭けて挑んだWB、決勝ではナダルと相対し死闘の末敗戦(芝コートでの歴代最多連勝記録も「65」でストップ)。
    • 北京五輪で2大会連続の旗手を務め、競技ではシングルス準々決勝で敗退するも、S.ワウリンカとペアを組んだダブルスで金メダルを獲得した。
    • マスターズカップ(年間最終戦)では同大会で初めて準決勝進出を逃した。
    • シーズン通算66勝15敗、優勝4回、最終2位(8月18日に1位の座を奪われ、1位「連続」在位記録は237週で途切れた)。
    2008全米オープン 決勝 フェデラーvsマレー
  • 2009年
    キャリア・グランドスラム達成
    • GS2大会で優勝。全仏(初優勝)、WB(6度目)。
      悲願の全仏初制覇で史上6人目となるキャリアGS達成。併せてサンプラスのGS最多優勝記録(14度)に並んだ。
      WBでは、I.レンドルの持つGS最多決勝進出記録を更新(20度)し、また、GS最多優勝記録を更新した(15度)。
      全米では決勝でJ.M.デルポトロに大会6連覇を阻まれた。
    • マスターズ大会は2冠(マドリード・シンシナティ)。
    • ATPツアー・ファイナル(年間最終戦)は準決勝。
    • シーズン通算61勝12敗、優勝4回、最終1位(7月6日発表の世界ランキングで、約11ヶ月ぶりに1位に返り咲いた)。
    2009ウィンブルドン 決勝 フェデラーvsロディック
  • 2010年
    全豪制覇、GS最多優勝記録を更新
    • GS1大会で優勝。全豪(4度目)。GS最多優勝記録を16に更新。
      WBでは準々決勝でT.ベルディヒに敗れ、8年ぶりに同大会での決勝進出を逃した。
    • バーゼルでジョコビッチを破りツアー65勝目を達成、サンプラスを抜きツアー優勝回数歴代単独4位に。
    • ツアーファイナル(年間最終戦)では決勝でナダルを破り3年ぶり5度目の優勝。
    • シーズン通算63勝15敗、優勝5回、最終2位(2月22日発表の世界ランキングで1位通算在位記録でレンドルの270週を抜き歴代2位となるも、WB後のランキングで1位陥落)。
    2010全豪オープン 決勝 フェデラーvsマレー
  • 2011年
    ツアーファイナル歴代最多6度目の制覇
    • 自身2002年以来のGS無冠となった。
    • マスターズ大会では1冠(インディアンウェルズ)。
    • ツアーファイナル(年間最終戦)で歴代最多記録となる優勝(6度目)で、通算100大会決勝進出、70度目のタイトル獲得を同時に達成。
    • シーズン通算64勝12敗、優勝4回、最終3位。
    2011ATPファイナルズ 決勝 フェデラーvsJ.W.ツォンガ
  • 2012年
    WB7度目の制覇
    • GS1大会で優勝。WB(7度目:同大会史上最多タイ記録、GS最多優勝記録を17に更新)。また、この優勝で7月9日、約2年ぶりにランキング1位復帰。更に翌週には1位在位期間287週を記録してサンプラスの歴代記録を塗り替えた。
      全仏は準決勝でN.ジョコビッチに敗退も、1回戦の勝利で全GS大会でのマッチ50勝を達成。2回戦の勝利ではGS通算234勝を飾り、J.コナーズを抜いてGS歴代最多マッチ勝利数を更新。
    • ロンドン五輪では決勝でマレーに敗れ銀メダル(自身初のシングルスのメダル獲得だったが、史上3人目のゴールデンスラムはならなかった)。
    • マスターズ大会では2冠(インディアンウェルズ・マドリード)。
    • ツアーファイナル(年間最終戦)では決勝でジョコビッチに敗れ3連覇ならず。
    • シーズン通算71勝12敗、優勝6回、最終2位(11月5日のランキングで1位から陥落し、在位記録の更新は302週でストップ)。
  • 2013年
    不調と背中のケガで主要タイトルなし
    • GS無冠。2002年以来、GSでの決勝進出がなかった。
      WBでは、2004年の同大会から続いていたGS連続ベスト8進出記録(歴代最長:36大会連続)が途絶え、大会後のランキングでも10年ぶりに世界ランキングトップ4から陥落した。
    • マスターズ大会でも無冠。
    • 何とか出場権を得たツアーファイナル(年間最終戦)では準決勝進出を果たしたが、2001年以来、マスターズ大会レベル以上の大会でのタイトルの無いシーズンとなった。
    • シーズン通算45勝17敗、優勝1回、最終6位。
  • 2014年
    復調、デ杯初優勝
    • シーズン当初より、元世界王者のS.エドバーグをコーチに迎えサーブ&ボレーの強化に努める。
    • GSは無冠となったが、前年の不調からは回復を見せ、全豪ベスト4、WB準優勝、全米ベスト4の記録を残す。ただ、全仏では4回戦で敗れ、同大会では10年ぶりにベスト8を逃した。
    • マスターズ大会は2冠(シンシナティ・上海)。
    • ツアーファイナル(年間最終戦)では決勝進出も腰のケガで棄権して準優勝。
    • デビスカップ決勝では単複で勝利しスイスの初優勝をもたらした。
    • シーズン通算73勝12敗、優勝5回、最終2位。
    2014デビスカップ フェデラーvsガスケ スイス優勝
  • 2015年
    通算マッチ勝利数1,000勝
    • 年初のブリスベンで大会初優勝、通算マッチ勝利1000勝を達成(オープン化後史上3人目の記録)。
    • GSは無冠も、WB、全米で準優勝と好成績を記録。全仏(ベスト8)の出場でGS連続出場62を記録して日本の杉山愛の記録と並んだ。
    • マスターズ大会は1冠(シンシナティ:2連覇)。
    • ツアーファイナル(年間最終戦)では準優勝。
    • シーズン通算63勝11敗、優勝6回、最終3位。
  • 2016年
    GSマッチ勝利300勝達成も、度重なる膝の故障に苦しむ
    • GSは無冠。
      全豪(ベスト4)ではGSマッチ勝利300勝達成。全仏はケガ(左膝内視鏡手術)のため欠場(1999年全米以来)となり、GS連続出場記録は65でストップ。WB(ベスト4)でも準々決勝で大会通算マッチ84勝(コナーズと並び歴代1位)と、GSマッチ勝利307勝(M.ナブラチロワを抜き歴代1位)を記録するが、準決勝で敗退。また、同試合で転倒してまた同じ左膝を負傷し、リオ五輪並びにシーズンの残りの大会を全休することとした。
    • マスターズ大会を含む全カテゴリでも優勝は無く、16年ぶりに無冠でシーズンを終えた。
    • シーズン通算21勝7敗、優勝なし、最終16位(11月7日発表のランキングでトップ10陥落)。
      35歳での深刻な故障に、誰もがこの巨人の引退を予感したシーズンとなった。
    2016ウィンブルドン 準決勝 フェデラーvsラオニッチ フェデラーは敗戦し、転倒してケガも負う
  • 2017年
    驚異の復活劇、新たな伝説
    • GS2大会で優勝。全豪(5度目)、WB(8度目)。
      公式復帰戦となった全豪では第17シードから周囲も驚く快進撃。難敵の錦織圭やワウリンカをフルセットで破り大会7年ぶりの決勝へ。相手は終生のライバル・ナダル(GS対戦では2014年全豪以来、GS決勝対戦としては2011年全仏以来)。この試合もフルセットの激戦の末優勝(大会7年ぶり、GS5年ぶり)を果たして完全復活を印象付けるとともに、ランキングもトップ10に復帰した。
      全仏を含むクレーコートシーズンは故障のリスクを避けて全休したが、WBでも安定して勝利を重ね、決勝ではM.チリッチをストレート撃破、2012年以来の8度目の芝制覇を遂げた。
      全米はベスト8。
    • マスターズ大会も3冠(インディアンウェルズ・マイアミ・上海)。
    • ATPファイナル(年間最終戦)はベスト4で終了。
    • シーズン通算52勝5敗、優勝7回、最終2位。GS優勝記録も19となった。
    2017全豪 決勝 フェデラーvsナダル
  • 2018年
    全豪2連覇、GS20勝、36歳で世界1位復帰
    • GS1大会で優勝。全豪で大会6度目(史上最多)の制覇と2連覇達成、更にGS通算大会20勝目を成した。また、2月のロッテルダムでは準々決勝に勝利して歴代最年長記録となる36歳6ヶ月での世界ランキング1位復帰を果たした。
      この全豪優勝が、フェデラーの最後のGS制覇となった。
      全仏は欠場、WBはベスト8、全米は4回戦。
    • マスターズ大会は無冠に終わる。
    • ATPファイナル(年間最終戦)は準決勝で終了。
      シーズン通算50勝10敗、優勝4回、最終3位。
    2018ロッテルダム 準々決勝 最年長世界ランキング1位復帰
  • 2019年
    通算100タイトル達成、クレー復帰
    • GSでは無冠に終わるが、全豪(4回戦)・全仏(ベスト4:3年ぶりのクレーコートシーズンでの好成績は周囲を驚かせた)・WB(準優勝)・全米(ベスト8)の4大会ともシーズンを通して改めて存在感を示した。
      WBでは台頭してきた若手を後目に黄金カードを演出。準決勝で同大会11年ぶりのナダルとの対戦を制し、決勝ではジョコビッチを相手にMPを握りながら惜しくも敗れた。尚、準々決勝では錦織を破りWBマッチ通算100勝を達成している。
    • ドバイでは大会最多となる8度目の優勝を果たし、コナーズに次ぐツアー100勝も達成した。
    • マスターズ大会は1冠(マイアミ)。
      ATPファイナル(年間最終戦)は準決勝で終了。
    • シーズン通算53勝10敗、優勝4回、最終3位。
    2019ウィンブルドン 準決勝 フェデラーvsナダル
    2019バーゼル 決勝 フェデラーvsデミノー この大会の優勝がフェデラーのキャリア最後のタイトルとなった
  • 2020年
    全豪ベスト4、右膝の手術
    • 2020年のGS参加は全豪(ベスト4)のみ。準々決勝でジョコビッチにストレートで敗れた。
    • 新型コロナウィルス(COVID-19)禍の影響でシーズン中断となる中、6月に右膝再手術を受けたことと、残りシーズンの終了を発表した。
    • シーズン通算5勝1敗、優勝なし、最終5位。
  • 2021年
    復帰、WB制覇に賭ける
    • リハビリ明け、全豪はスキップして3月から復帰となった。
    • 全仏で奮闘したが、次のWBシーズンを考慮して4回戦で試合前棄権した。
      WBでは22大会連続出場、順調に勝ち進んだが準々決勝でH.フルカシュに敗れた。そしてこれが最後のGS出場となった。
    • WB後間もなく膝の故障が再発したとして東京五輪欠場を表明。8月15日には再々度の手術を受けることを発表した。
    • シーズン通算9勝4敗、優勝なし、最終16位。
    フェデラーのATPツアーでの最後のマッチ勝利。2021ハレ1回戦 vs I.イワシカ
    フェデラーのGSでの最後のマッチ勝利。2021ウィンブルドン4回戦 vs L.ソネゴ
  • 2022年
    8月8日に41歳、華麗過ぎるキャリアに終止符
    • シーズン開幕も依然としてツアー参戦の報は聞こえず。
    • WB開催中、7月3日、現地でのセンターコート100周年記念セレモニーに参加し、現在、復帰に向けて努力している旨のコメントを残す。予定では9月のバーゼルを復帰目標としているとのこと。
    • 7月11日、ATPランキングを喪失。
    • 9月15日、キャリア引退を発表。
    • レーバーカップ出場、現役最後の出場大会。
    2022 レーバーカップ 現役ラストマッチはナダルとのペアでダブルス出場
フェデラー記録アラカルト
  • BIG4 対戦成績
    vs N.ジョコビッチ 23勝27敗
    vs R.ナダル 16勝24敗
    vs A.マレー 14勝11敗
  • 世界ランキング1位経験者(BIG4以外)との対戦成績
    vs P.サンプラス 1勝0敗
    vs A.アガシ 8勝3敗
    vs M.リオス 2勝0敗
    vs C.モヤ 7勝0敗
    vs Y.カフェルニコフ 2勝4敗
    vs P.ラフター 0勝3敗
    vs M.サフィン 10勝2敗
    vs G.クエルテン 1勝2敗
    vs L.ヒューイット 18勝9敗
    vs J.C.フェレーロ 10勝3敗
    vs A.ロディック 21勝3敗
  • 10回以上対戦して負けのない相手
    vs D.フェレール 17勝
    vs M.ユーズニー 17勝
    vs J.ニーミネン 15勝
    vs P.コールシュライバー 14勝
    vs F.ロペス 13勝
  • 日本人選手との対戦成績
    vs 錦織圭 8勝3敗
    vs 鈴木貴男 2勝0敗
    vs 杉田祐一 1勝0敗
    vs 西岡良仁 1勝0敗

競技の楽しさも教えてくれた不世出の天才

競技スポーツ観戦では、アスリートの純粋な強さや、彼らの命を削るような競り合いが、我々の心を打ちます。
しかし、その強さや競り合いに、「美しさ」や「華麗さ」を添えて理解の及ばない挙動を表現する天才がごくまれに登場すると、更に誰もがそのスポーツの魅力と、その天才当人に心を奪われることになります。

滑るようなフットワーク、頭がまったくブレないストロークフォーム、時間が止まるドロップショット、キレのある1stサービスに正確無比な2ndサービス、華麗なネットプレイ…。
そして時には遊び心のある、また抜き、背面、SABRなどのサーカスショット。
「魔法の杖」と呼ばれる愛用のラケット・Wilson Pro Staffを使い、何食わぬ顔であらゆる球種をコントロールしてきました。

競技スポーツには、常人では想像できないようなハードなトレーニングや闘争心が土台に不可欠なこともわかっていますが、フェデラーは、強さというものを「美しさ」や「楽しさ」とセットにして体現してくれたような気がします。

「歓喜の裏切り」を経て、今は感謝あるのみ

テニスというスポーツは、一般的に身近な生涯スポーツと言われながらも、プロレベルではその過酷さのために旬が長い競技とは言えません。
しかし、フェデラーは、プロの舞台に登場してから20年以上、ほとんど毎週のように我々を楽しませてくれました。

既に私たちは(少なくとも私は)、6年ほど前にも一度大きなショックを受け、そして「歓喜の裏切り」にあっています。

2016年ウィンブルドンの準決勝。
この試合では34歳のフェデラーが、メキメキと力をつけていたM.ラオニッチに惜敗した(過去の対戦はフェデラーから9勝2敗と圧倒)ことよりも、芝の上で誰よりも優雅に舞っていた天才がその芝に足をとられてらしくない不格好な転倒を晒したことのほうが、彼の限界を予感させられたようで寂しい思いをしたものです。

「歓喜の裏切り」とは、上に続く2017年の驚異的なカムバック劇。
もはや、公式戦で彼を観られる機会は今後ほとんど無いと勝手に思い込み、正月早々超強行軍をおして2017全豪オープン観戦に走った筆者を、結果的に彼は完膚なきまでに叩きのめして、喜ばせてくれました。
復帰緒戦となった1回戦(J.メルツァー戦)、フェデラー入場時のR.レーバー・アリーナでの耳をつんざくような大歓声は今も新鮮に思い出せますが、まさか、この2週間後の決勝で、終生のライバルであるR.ナダルと相対するなどと誰が予想したでしょうか。

今回の引退表明は突然で、もちろん衝撃でした。
ある意味、2017年のカムバック劇を知っているからこそ、この人は永遠に引退しないのではないかとも深層心理で感じていたのかもしれません。

しかし、多くの人々に何度もテニスの(悲哀も含めた)素晴らしさを教えてくれた天才を、今度は感謝をもって送ってあげることが必要なことなのかもしれません。

まとめ

この記事では、2022.09.15に衝撃の引退発表をしたR.フェデラーの軌跡についてまとめました。

突然の表明だったため、拙速な記事になってしまいましたが、また、落ち着いて追記・更新などする予定です。ご了承ください。

また、最後に、ATP公式をはじめ各種メジャー団体がその業績を讃えて緊急的にアップした動画などを並べておきます。

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