2019 グランドスラム 全豪オープン10日目、トップハーフの準々決勝、錦織、大坂の男女エース登場。
大会ドロー(トーナメント表)はこちら↓

トップハーフ、ベスト8の残りの勇者たちが挑む準々決勝です。
改めて、錦織、大坂、男女の8強枠に同時に日本人がいるなんて、そして同日に競演が見られるなんてなんという幸福でしょう。
こんなに贅沢して良いのでしょうか。
いや、もっと贅沢したい。
この2人には、もっと望んでも良い筈です。
今回も、まずプレビューとして本稿を揚げ、結果を追記する方法でひとつの記事とします。
よろしければご再訪ください。
準々決勝
N.ジョコビッチ(1) vs 錦織圭(8)
61 41棄権
ご存知の方も多いでしょう。
過去の対戦は、ジョコビッチから15勝2敗。
錦織圭は、2014年の全米オープンで勝利して以降、こんにちまで、輝く14連敗中です。
今季に入ってからも、ひととおりジョコビッチの試合を観てきました。
そのうえで個人的に思うことです。
強いのは相変わらずですが、無双レベルに達しすぎて、相手によって明らかに戦う姿勢が違うと思います。
手抜きというわけでもないのですが、余裕がありすぎて、無駄な力を使わないように戦おうとするばかりに、おかしなところでポイントを落としたりしているような印象です。
Day8のメドベージェフとの4回戦でもそんな気(実力を測っているような)がしました。
今季だけでなく以前からも多少そういう傾向はあったと思います(無敵モードのときは特に)。
特にグランドスラムでは、セット数に余裕があるため余計に、1週目などは調整に当てているような感じです。
ただし、一部の特定の相手にはそのトレンドが当てはまりません。
出し入れはあるものの、隙を見せず、無駄なポイントは与えない。
そして、ウィークポイントを徹底的に突く。
その一部とは、BIG4、S.ワウリンカ、J.M.デルポトロ、J.W.ツォンガ、そして錦織圭。
ネタとしてだけでなく、ジョコビッチの「絶許リスト(絶対許さないリスト)」は、間違いなく存在します。
贔屓目でなく、戦い方が違います(誤解のないよう、ただ強いというだけでなく、相性の問題でリストアップされているということだと思います)。
リストに載っていることが光栄なのか、不幸なのか…。
そして、ヒントになるかどうか、実行できるかどうか

因みに、ジョコビッチからの現トップ10との対戦成績
R.ナダル 27勝25敗
R.フェデラー 25勝22敗
A.ズベレフ 2勝2敗
J.M.デルポトロ 15勝4敗
K.アンダーソン 8勝1敗
M.チリッチ 17勝2敗
J.イスナー 9勝2敗
D.ティエム 5勝2敗
深く、しつこく、力まず、諦めず、機を逃さず。
このような、精神的にもっとも過酷な状況を維持しなくてはこの相手は倒せません。
間違いなく、錦織はそれをできる力を備えています。
ただ、今回それができるか。
[2018/01/23:結果追記]
無念ですね。
ここまでの道程が厳しすぎた。
コメントできるような内容でもありません。
終戦です。
ただ、今季は始まったばかりです。
ブリスベンから8連勝。そこは見事です。
来週付けのランキングも上がります。
しっかり治療して、前向きに今季を進みましょう。
準々決勝
M.ラオニッチ(16) vs L.プイユ
67 36 76 46
過去、ラオニッチから3勝0敗。
すべてストレートで決着しています。
ここまで大健闘のプイユですが、メガトンサーブを攻略できるでしょうか。
[2018/01/23:結果追記]
プイユの快進撃が止まりません。
ラオニッチとは、過去、0勝3敗で、1セットすら獲ったことがありませんでした。
ラオニッチは、この試合も、そう悪いとも思えませんでした。
ただ、プイユの動き、サーブへの読みが恐ろしく良い。
強豪に勝つべくして勝った、素晴らしい勝利でした。
ただ、驚くべきは、プイユが全豪オープンの本戦に初めて出場したのが2014年、以降2018年まで、すべて1回戦敗戦、キャリアで全豪オープン成績として0勝5敗という数字が残っていることです。
2016年、フランスの新鋭として目覚しい活躍(ウィンブルドン、全米オープン準々決勝)もありました。
その後も、目立たないものの堅実にキャリアを積み上げてきましたが、グランドスラムでは2週目まで到達できず、特に全豪オープンではひとつ勝つことすらできていませんでした。
昨年から、女子テニスのレジェンド、A.モレスモをコーチとして迎え、陣容を新たにしています。
元々のポテンシャルは周囲の認めるところ、コーチングの効果が顕著に出たと言うことなのでしょうか。
ラオニッチは、鬼ドローを乗り越え、相性の良い対戦と見積もっていたであろうところ、とんでもない強敵に進化していました。
女子 準々決勝
大坂なおみ(4) vs E.スビトリナ(6)
64 61
シード順では大坂が上ですが、彼女にとってはもっとも難しい対戦のひとつだと思います。
過去戦績は2勝3敗、2018年から2連敗中。
ストローカー同士、激しい打ち合いが予想されます。
余談ながら、スビトリナは、結構、恋多き女として話題になります(本人も恋愛には奔放なようです)。
今は男子の人気選手、G.モンフィスとラブラブモードな様子で、SNSでも自ら発信しており、また、モンフィスも、先週スビトリナ陣営で応援していました。
[2018/01/23:結果追記]
勝たねばならないプレッシャーが身体を硬くしたのかもしれません。
序盤、大坂はミスも多く、苦手意識も手伝ってか苦労しました。
スビトリナは持ち味の粘り強さを発揮、更にリスクを負った攻撃なしに大坂を倒せないことを承知している彼女は、大坂のサービスゲームでは果敢にアタックします。
第1セット、先にブレイクしたのは大坂でしたが、そこからは交互にブレイク合戦に突入してしまいます。
地力では勝っているはずで、リターンゲームでの展開は見事なのですが、本来であれば更に圧倒できるはずのサービスゲームで連続のミスを重ねてしまうためスコアがもつれます。
第9ゲームのサービング・フォー・セットも落としてしまいますが、先にブレイクしたのが幸いして、第10ゲームもブレイクで決めセットアップ。
第2セット、スビトリナは、サービスゲームでの悪い流れを断ち切れず、ダブルフォルトなど自ら崩れ被ブレイクを重ねてしまいます(恐らく故障も影響していたと思われます)。
逆にようやくプレイが落ち着いてきた大坂は、サービスゲームを攻められながらも守りきり、スコア上では差をつけます。
第7ゲーム、サービング・フォー・マッチでは、サービスエースも2本決め、決着。
スビトリナが不安定だったため、試合を通して主導権は握れていましたが、ちょっと反省点もあったと思います。
ともあれ、勝利。おめでとうございます。
これで大会初のベスト4進出を果たすと同時に、日本女子では1994年の伊達公子以来25年ぶりとなる4強入りの快挙を成し遂げました。
また、1/28付けの世界ランキングで、史上、日本人男女を通じて最高位となるトップ3入りも確定しました。
名実ともに女王になる日が、確実に迫ってきています。
[2018/01/23:更に追記]
大坂なおみの準決勝相手が、K.プリスコバに決まりました。
全米オープンでの大坂へのリベンジを目論んでいたS.ウィリアムスは、準々決勝で姿を消しました。
プリスコバ、強敵です。今日も大変な激戦を、不屈の闘志でものにしました。
むしろセレナよりやりにくい相手かもしれません。
