怪物ズベレフの見事な成果、完璧にみえた王者を、高い技術とパワー、そして集中力で撃破しました。
2018 ATPファイナルズ 決勝
N.ジョコビッチ vs A.ズベレフ
46 36
やはり、弱冠21歳が、大舞台のトーナメントステージで、R.フェデラー、ジョコビッチを立て続けにストレートで破ったことは大きな事件です。
スタッツデータ(左側がジョコビッチ、右側がズベレフです)をみてみます。
Service
1 Aces 10
1 Double Faults 3
60% 1st Serve Percentage 72%
74% (25/34) 1st Serve Points Won 79% (26/33)
35% (8/23) 2nd Serve Points Won 54% (7/13)
33% (2/6) Break Points Saved 0% (0/1)Return
21% (7/33) 1st Return Points Won 26% (9/34)
23% (3/13) 2nd Return Points Won 61% (14/23)
100% (1/1) Break Points Converted 67% (4/6)Points
7 Winners 23
20 Unforced Errors 18
6 Max Points In Row 5
58% (33/57) Service Points Won 72% (33/46)
28% (13/46) Return Points Won 42% (24/57)
45% (46/103) Total Points Won 55% (57/103)Games
1 Max Games In Row 4
60% (6/10) Service Games Won 89% (8/9)
11% (1/9) Return Games Won 40% (4/10)
37% (7/19) Total Games Won 63% (12/19)bet365参照
…見事な勝ちスタッツです。
ジョコビッチは、自身もほのめかしていたようにコンディションは100%でなかったにせよ、この日は、「サーシャの日」だったと思います。
ズベレフは、このスタッツには出ていませんが、ネットプレイも積極的に活用していましたし、王者を揺さぶるのにも非常に効果的だったと思います。
また、ジョコビッチは、いつになくラリー配球が浅かったことも苦戦の原因の一つだったと思います(こういうところは相対比較なので、ズベレフのショットの質が高く、浅くさせたともいえるのかもしれませんが)。
強力なサーブの1st-inが70%を超え、エラー少なく(セット当たり平均10以下)、ウィナーも量産。
高水準のサーブを確率良く決めること。
ラリーでは球種と角度に変化をつけ、深く配球、先にエラーをしないこと。
相手の、浅く、力のないボールは確実に決めること。
随所にネットプレーを意識し、また意識させること。
これは、いつものジョコビッチの「勝利するための」テニスです!
結局、まったく止まる気配のなかった王者ジョコビッチを倒すためには、ジョコビッチのテニスのそれら各々の要素を少しずつでも上回るテニスをすることが、解のひとつであることがわかります。
それがどれほど大変なことかは置いといて…。
誤解を恐れずに言うと、要するに、ズベレフのスタイルは、そもそもジョコビッチに比較的似かよっており、しかも上位互換すら可能であることがはっきりしたということです。
経験値の不足や、フィジカル面は、今は、名伯楽のI.レンドルをはじめとするチームによって補われ、尚、今後時間を経て磨かれていくものと思われます。
それらにより、これまで結果の出ていなかった5セットマッチでの、足りなかったピースも埋められ、完成に近づいていくのでしょう。
若くして恵まれた体躯(ルックスまでも!)と環境、そして世代のタイミング。
まずもって、すべてのスペックが高すぎる!
よほどの間違いがない限り、彼はやはり、新・BIG云々を継承し、テニス界をけん引する存在になっていくのですね。
(羨望と嫉妬を秘めつつ)サーシャ、おめでとう!
2018 ATPファイナルズ 複・決勝
N.マウ/P.エルベール vs M.ブライアン/J.ソック
75 16 11-13
ブライアン&ソック組、今季の急造ペアでしたが、グランドスラムをはじめ、素晴らしい活躍でした。
ダブルスファンの皆様には申し訳なく、時間等の都合上、今回は複に関してはほとんど取り上げられませんでしたが、こちらも本当に面白かった。
今回は、M.ブライアンを除いて、3人ともシングルスでも活躍をみせるプレイヤー達が、このダブルス決勝に残りました。
B.ブライアンも間もなく復活を遂げるようですし、この大会での栄冠をもっていったん、マイク&ソックのペアは解消となるかもしれませんが、ソックも素晴らしい体験に満足しているようです(ソックは、昨年は単でファイナルズ出場、これも凄いことですよね)。
これにて、2018年のATPツアーレベル大会は閉幕。
選手の皆様、多くの熱戦をありがとう。
短いオフですが、充実の日々を過ごされることを切に望みます。
