2016 全仏オープン 準決勝 マレー×ワウリンカ【2016全仏】

 

テニス 2016 全仏オープン
マレーvsワウリンカ
火花散る準決勝

グランドスラム 全仏オープン
パリ/フランス
2016.05.22 – 2016.06.05
French Open, Roland Garros
Paris, France

 

男子シングルス準決勝
A.マレー vs S.ワウリンカ
64 62 46 62

緊迫感のある試合が、先ほど終わりました。
互いに過去2度ずつのグランドスラム覇者同志、両者の威厳とその意思が火花を散らして擦れあうような試合でした。

 

ゲームスコアの詳細はここでは触れません。
この場所に当然のようにいる彼らは、やはり何かが違う。
ありきたりの言葉ですが、「執念」と言えるものが、その表情、挙措動作にどうしようもなく溢れているようです。
試合中だけでなく、その前後も。

 

 

「自分は決勝に出るためではなく、優勝するためにここにいる。」

マレーの試合前のインタビューの言葉です。
負けることなど考えもしていない、アグレッシブな表現。
「勝ちたい」、「頑張る」ではなく、「勝つ」。

 

どれほどの精進を重ねれば、こういう言葉が出てくるのでしょうか。
職業とはいえ、彼らにはシーズン半ばの疲労が蓄積され、また、今大会は悪天候のストレスなども降り注がれています。
それでいて尚、頂点を追い求め、それを確信的に言い切ります。

 

考えてもみてください。
ツアーは、トーナメントの宿命で、勝てば勝つほど当然試合数は多くなります。
勝っている者が、常に最も消耗しているはずなのです。

 

無論、勝負ごとですから、「運」と言えるものも、構成要素に複雑に交じってはきます。
「勝てて幸運だった」と、時に彼らも口には出しますが、それは、公の場所での謙遜、対戦相手への配慮であり、恐らく、心中深くは思いもしてないことのような気がします。

 

錦織圭の今大会4回戦敗戦のショックから数日、少し冷静になって今日の試合を観た感想です。
誤解なきよう、私は、錦織に何が足りないとかを言いたい訳ではありません。むしろ、この領域に限りなく近い場所にいる錦織の凄さを、改めて感じているのです。

 

 

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