私は今、実に心地よい疲労感に浸っています。
言い訳になりますが、その疲労感もあって(今日も仕事なので本当の疲労ですが)、この試合のレビューを適切に表現する自信がありません。
いや、すみません。嘘です。
万全であっても表現しきれないです。
ただ、[昨日のプレビュー投稿]の決着だけはつけたいと思い、続編として書きます。

2016 スイス・インドア 準々決勝 錦織×デルポトロ 4年間の相克【2016バーゼル】
2016バーゼルQF、錦織圭が遂に最強の挑戦者を迎えます。
私としては、「楽しみ4割、怖さ4割、得体の知れない感情2割」の対戦です。
J.M.デルポトロ
キャリア最高単ランキングは4位。2009全米...
2016バーゼル 準々決勝
錦織圭 vs J.M.デルポトロ
75 64
昨日宣言したとおり、あるがままを観戦しました。
予想も何もありません。
刹那の攻防に、静かにうめき、深く頷きながら。
ストレート戦にしては長めの試合でしたが、時間を感じませんでした。
お互いの、今の持ち味が随所に見られた見事な戦いでした。
技術、戦略、パワー、スピード…わかっていたことですが、どれも一級品。
2012ロンドン五輪での対戦から4年。
両者の味わってきた峻烈な時間が浮かび上がってきます。
若くして天賦の身体能力と才能を武器に頂点を伺う位置にありながら、致命的とも言える故障を負い、その故障と諦めずに戦い、戻ってきた男。
同じく、故障と、この世界での身体的劣位に苦しみながら、全知全能を駆使して頂に挑戦し続ける男。
舞台こそ違え、それぞれが、同じ時間軸で戦い、掴み取ってきたものを垣間見せてもらいました。
感謝しかありません。
そして、その背景でもあり、主役であり続けてくれたBIG4はじめ数多のライバル達にも感謝。
これからの両者の、輝かしい前途を信じてやみません。
コメント