2018 深センオープン 遂に掴んだツアーの賜杯 西岡良仁 魅せた不屈の精神力【2018深セン】

 

今、まぎれもない、日本テニスの黄金期だと思います。

現役のツアー優勝経験者が4人(複のマクラクラン・勉、内山靖崇を合わせれば6人)!

 

2018深センオープン 決勝

P.エルベール vs 西岡良仁

57 62 46

 

見事としか言いようのない、予選勝ちあがりからの戴冠でした。

おめでとう、ヨッシー!

 

いつものように、仕事しながら、台風24号を気にしながら、ライブ観戦しながらツイッターで騒いでいました。

 

1stセットは、いま調子の良いヨッシーそのもののテニスで取りました。

エルベールも硬さがあったと思います。

しかし、2ndセットは、先にリードするもののミスが増え、また、エルベールも良いところでビッグサーブを炸裂させます。セット終盤は動きも悪くなっていたので、恐らくファイナルセットを覚悟したようにも思いました。

ファイナルセット、お互い消耗は隠し切れませんが、デュースを繰り返しながらも譲りません。均衡を破ったのは西岡、第5ゲームでブレイク!

手を緩めず攻め、第7ゲームもMPを握りましたが、エルベールも起死回生のサーブ&ボレーなどで凌ぎます。

迎えたSFC、落ち着いてプレイ、最後はエルベールがリターンをネットにかけて試合終了。

夢に見たATPの賜杯を手にしました。

 

西岡は昨年、ランキングも順調に最高位更新をつづけていたところのマイアミMS、J.ソックとの試合途中、左膝を負傷し途中棄権。検査の結果左膝前十字靭帯断裂と診断され手術、ツアー離脱を余儀無くされました。

そして今年の全豪オープン前からの復帰。

キャリアハイに到達していたランキングも随分と落としてしまいましたが、プロテクトや下部ツアーをも活用しながら転戦しやっと100位が見えるところまで這い上がってきました。

今大会も予選からの勝ち上がり。ヨッシーらしい、戻ってきたフットワークでの器用な「打ち回し」で、見事に強敵たちを倒して上り詰めました。

 

私が個人的に印象的だったのは、彼はが昨年の手術後まもなく、Youtubeで自身のケガの様子からリハビリ、練習風景などを段階的に公開していたことです。

 

普通なら落ち込んでいたり自身の傷ついた姿を世間にさらすことも抵抗がありそうなものを、彼はむしろ積極的に、時間のあるときにやってみたかったとも言い添えながら、脚を思うように動かせない練習風景なども含め、ツアー復帰直前までかなりの回数のアップを継続していました。

私もテニス及びケガの経験者でもあるところから、当初は痛々しい様子を同情半分で観ていましたが、彼が本当にそういう公開という行為さえも、自身の記録、経験、反省、コミュニケーションなどの前向きな手段としてとらえていることと、何より本人も心から楽しそうに情報発信をしていることに感じ入ったものです。

 

- YouTube
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今日は、この小さな英雄をただ、称えたいと思います。

 

続けて楽天、相手は1回戦から怪人N.キリオス。

とても面白そうだけど、今回充分活躍したから凱旋試合程度で良いから!

とにかくケガをしないように!

 

 

また、ツイッターでは散々つぶやきましたが、ベンも複優勝おめでとう。

決勝の半分ほど観ましたが大活躍でした。

 

ATPツアーの日本人単複優勝って史上初ですよね、きっと。

 

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