テニス 2015 楽天ジャパンオープン 準決勝
ATP500 楽天ジャパンオープン 東京/日本 2015.10.5 – 2015.10.11
Rakuten Japan Open Tennis Championships Tokyo, Japan

トラウマ
Trauma 心的外傷とも訳されます。
いや、これは我々ファンにとって、決して大袈裟ではない表現です。
そのトラウマ(2015全米オープン1回戦 vs B.ペール戦)が更に重くなりました(暗)。
こんなことがあるのですね。
準決勝
錦織圭 vs B.ペール
61 46 26
今日は、私は、幸いにも現地観戦でなく、それだけが救いでした(生観戦した多勢の皆様には気分の悪い表現で申し訳ありません)。
「ケイのプレーは信じられないくらいよかった。手がつけられなかった」と、ペールはこの試合の第1セットを振り返りました。
前年のファイナリストとして臨んだ2015全米オープン1回戦、錦織自身、様々なプレッシャーもあったでしょうが、マッチポイントまで握りながらも衝撃の不覚をとった相手です。
苦々しい記憶、あのときのショックはいかばかりだったか…。
錦織も最初から気を引き締め、もう2度と躓くまいと、スタートダッシュをかけたように見えました。
ただ、第2セット後半以降、錦織がブレイクできそうでできない焦りと、その焦りがミスに転化しはじめたところを、昇り調子のフランス人は見逃しません。
波に乗り始めたペールは、錦織を呑んでかかります。
持ち前の奇天烈なプレイも冴えまくり、アウェイ会場で日本のスターをまたしても葬り去りました。
ペールという選手は、気性や言動はともかくとして実力はあります。
ビッグサーバーと言っても良い強力なサーブ。
安定してハードヒットできるバックハンド(よほど自信があるのか、わざわざバックに回り込んで強打することもよくあります)。
加えて、ここのところ調子も良いのでしょう。
数ヶ月、数年と継続して好調をキープできるような選手かどうかはわかりませんが、予測しにくい爆発力を持った選手だと思います。
これは相性も悪い…。私もそう思います。
しかし、トップ選手として、こういうことも乗り越えなければならない壁だということを改めて示されたことも確かです。
元をただせば、ペールを波に乗せてしまったのは誰あろう、先の全米オープン当時の錦織本人であったとも言えます。
トーナメント戦というのはシビアなものです。
各々の相性やペースを超えたところに頂点はあります。
相手にとって、「とても叶わない」、「やりにくい」と、戦前から思わせることも重要な戦略であり、必要条件だと思います。
トラウマを消すには、その元を絶つしか方法はありません。
いつの日かリベンジを期待します。
