画像引用:ATPツアー公式
テニス 2020
Nitto ATPファイナルズ・ロンドン
概要・ドロー発表・結果など
2020.11.15 – 2020.11.22
ATP Finals
Nitto ATPファイナルズ・ロンドン
ロンドン/イギリス
ATP Finals
Nitto ATP Finals
London, GBR
大会概要、出場選手ドロー(組合せなど)、経過・結果、テレビ放送・配信予定などの情報です。
[追記:2020/11/10]
単複ラウンドロビンのグループ名発表。
[追記:2020/11/13]
単ラウンドロビンのドロー(組合せ)発表。
[追記:2020/11/14]
複、最後の出場ペア決定。
大会の更新情報・経過・結果などは記事中に追加します。
新型コロナ(COVID-19)禍に苦しめられた今季のテニス界ではありましたが、量・質ともに制限しながらもATPツアーは関係者による様々な工夫や努力のおかげで恒例のファイナルズに漕ぎつけそうです。
世界は今なお困難な状況にあるのですが、今年はファイナルズのイベント創立50周年に当たり、また12年に及ぶロンドンでの最後の開催にもなるということで、イベントまでたどり着いたことは大きな意味のあることでしょう。
因みに、女子のWTAファイナルズ・深圳は今季中止となっています。
Nitto ATPファイナルズ(Nitto ATP Finals)は、ATPツアーの年間最終戦です。
レース・ランキングなどによりシングルス8名、ダブルス8組が選出され年間王者を決定します。
2020パリマスターズの大会も終了しレギュラーツアー大会ではソフィアオープンを残すのみですが、そのマスターズの決勝を待たずにファイナルズ8人目の出場者が決まりました。
出場資格
- 1月からの年間レースランキングを元に上位8人を選出。
- 9位-20位の選手の中にグランドスラム優勝者が居た場合、8位の選手に替わって出場(2人以上いる場合ランキング上位の選手1人のみ出場)。
- オルタネイト選手(補欠)は9位-20位の間で辞退者を除く上位2名が選出(出場しなくてもフィーは支給される)。
- レースランキングは1シーズンに出場した獲得ポイントの多い18大会分の合計ポイントで計算する(今回この部分のルールは若干変更となっています)。
大会方式
- シングルス部門は8名、ダブルス部門は8組が半分に別れて グループAとグループBに振り分けられる。
- 2つのグループで、「ラウンドロビン」と呼ばれる1次リーグを総当たり戦方式で行い、各グループの戦績上位2名および2組が準決勝に進出できる。
- 準決勝以降はトーナメント方式。
- 各グループでのラウンドロビンおよび準決勝は3セットマッチで行われる。
大会沿革
ATPファイナルズの大会ルーツは日本にあります。
前述したように50年前。1970年に東京都体育館で「ペプシ・グランプリ・マスターズ」(Pepsi Grand Prix Masters)として行われたのが最初の大会とされています。
当時は「ザ・マスターズ」(The Masters)とも言われていました。
1990年に「ATPツアー世界選手権」(ATP Tour World Championships)に改称され、1999年までドイツのフランクフルトとハノーファーで行われていました。
2000年の第31回大会からは「テニス・マスターズ・カップ」(Tennis Masters Cup)という名称になり、2005年から2008年までは中国の上海で開催されました。
2009年からは現在の「ATPワールドツアー・ファイナルズ」(ATP World Tour Finals)という名称(2017年以降の4年間は日東工業が冠スポンサーに就任しており、正式名称は「Nitto ATPファイナルズ」)でロンドンのO2アリーナで開催されています(2020年までロンドン、2021年から2025年まではイタリアのトリノでの開催が決まっています)。
尚、日東工業は、今年9月にはATPとのパートナーシップ契約延長に合意し、2025年まで冠スポンサーを務めることを発表しています。
大会のシングルス優勝者にはブラッド・ドルーエット(ATPの元会長)トロフィーが授与されます。
2020 大会概要
2019 Nitto ATPファイナルズ
Nitto ATP Finals
期間:2020/11/15~2020/11/22
開催地:ロンドン/イギリス
賞金総額:USD 8,500,000
コートの種類:屋内ハード
シングルスドロー数:8(予選ラウンド – 決勝トーナメント)
ダブルスドロー数:8(予選ラウンド – 決勝トーナメント)
シングルス過去優勝者:
2019 S.チチパス
2018 A.ズベレフ
2017 G.ディミトロフ
2016 A.マレー
2015 N.ジョコビッチ
2014 N.ジョコビッチ
2013 N.ジョコビッチ
2012 N.ジョコビッチ
2011 R.フェデラー
2010 R.フェデラー
2009 N.ダビデンコ
昨年大会を制したのは初出場のチチパス。
決勝でD.ティエムを倒し、改めて大舞台に強いところを見せつけました。
過去通算ではフェデラーが6度、ジョコビッチが5度の優勝を果たしていますが、ナダルは未だこのタイトルに縁がありません。
2020 エントリーリスト(出場者)
シングルス
※上から2020レースランキング順
- N.ジョコビッチ
- R.ナダル
- D.ティエム
- D.メドベージェフ
- S.チチパス
- A.ズベレフ
- A.ルブレフ(初出場)
- D.シュワルツマン(初出場)
ダブルス
※上から2020レースランキング順
- R.ラム/J.サリスベリー
- M.パビッチ/B.ソアレス
- K.クラビーツ/A.ミース
- M.グラノリェルス/H.セバジョス
- W.クールホフ/N.メクティッチ
- J.ピアース/M.ビーナス
- L.クボット/M.メロ
- J.メルツァー/E.ロジェバセラン
シングルス最後の出場者は嬉しい初選出のシュワルツマン。
P.カレノブスタが最後まで追い上げましたがパリマスターズの結果で決まりました。
シュワルツマンはアルゼンチン国籍選手としては、2013年のJ.M.デルポトロ以来の選出です。
2020 観戦チケット情報
残念ながら、ヨーロッパでの新型コロナ禍は非常に憂慮すべき状態が続いており、今季は無観客での開催となることが決まりました。
テレビ放送・配信予定など
国内向けでは、現時点、以下の放送・配信の予定が発表されています。
新たな放送・配信情報が入り次第追記します。
2020 ドロー/結果
以下、情報が入り次第追記します。
ラウンドロビン(予選) グループ分け
シングルス
グループ名称には、ファイナルズ50周年ということで初回開催の東京と、今年開催のロンドンが西暦とともに冠されました。
錦織が出てグループ東京に入れば絵になったでしょうね…。
GROUP Tokyo1970
N.ジョコビッチ | D.メドベージェフ | A.ズベレフ | D.シュワルツマン | |
N.ジョコビッチ | 0-2 | 2-0 | 2-0 | |
D.メドベージェフ | 2-0 | 2-0 | 2-0 | |
A.ズベレフ | 0-2 | 0-2 | 2-1 | |
D.シュワルツマン | 0-2 | 0-2 | 1-2 |
GROUP London2020
R.ナダル | D.ティエム | S.チチパス | A.ルブレフ | |
R.ナダル | 0-2 | 2-1 | 2-0 | |
D.ティエム | 2-0 | 2-1 | 0-2 | |
S.チチパス | 1-2 | 1-2 | 2-1 | |
A.ルブレフ | 0-2 | 2-0 | 1-2 |
ダブルス
ダブルスのグループ名称は今季引退を発表したレジェンド・ブライアン兄弟の名がそれぞれ冠されました。
GROUP Bob Bryan
M.パビッチ/B.ソアレス
M.グラノリェルス/H.セバジョス
J.ピアース/M.ビーナス
J.メルツァー/E.ロジェバセラン
GROUP Mike Bryan
R.ラム/J.サリスベリー
K.クラビーツ/A.ミース
W.クールホフ/N.メクティッチ
L.クボット/M.メロ
準決勝
シングルス
D.ティエム vs N.ジョコビッチ
過去のツアー対戦成績:4-7
75 67 76
D.メドベージェフ vs R.ナダル
過去のツアー対戦成績:0-3
36 76 63
ダブルス
N.メクティッチ/W.クールホフ vs M.グラノリェルス/H.セバジョス
63 64
J.メルツァー/E.ロジェバセラン vs R.ラム/J.サリスベリー
67 63 11-9
決勝
シングルス
D.メドベージェフ vs D.ティエム
過去のツアー対戦成績:1-3
46 76 64
優勝はメドベージェフ。大会初の戴冠です。
ティエムは昨年に引き続き準優勝。
ダブルス
J.メルツァー/E.ロジェバセラン vs N.メクティッチ/W.クールホフ
26 63 5-10