【2017全仏】全仏オープン4回戦 ベルダスコ混乱? 錦織の秘技「死んだふり」

本当に久しぶりの記事投稿です。

後に述べる心境を、読者の皆様の一部の方とでも共有できれば幸いです。

2017全仏オープン 4回戦

錦織圭 vs F.ベルダスコ

06 64 64 60

いやはや何という試合だったのでしょうか。

試合総評、豪腕クレーコーター相手に、見事な逆転勝利ではあります。

しかし、第1セットは、会場も異様な雰囲気。

比較的序盤から、オーディエンスのポイント決定時の拍手、歓声もどこか控え目で、「あれっ?」という感じ。

WOWOW実況アナ、解説者の松岡修造氏も、明らかに戸惑い。

ベルダスコも、セット後半には拍子抜けしたような表情にみえました。

会場中、クエスチョンマークの画面キャプションが舞っているような、それはそれは異様な雰囲気でした。

錦織の様子、以下に列挙。

  • 既にアップの段階から見るからに表情に覇気がない。
  • とにかくミスが多い…。
  • フォア側にきた鋭いショットはほとんど追わない。
  • 角度をつけ、ライン際を狙ったショットがほとんど入らない。→ あまりに入らないので、セット中盤からはセンターにしか返さなくなった。
  • 下半身を気にする仕草。
  • 1stサーブ入らず、2ndも甘く叩かれる。
  • 極め付け、イライラも、悔しがる様子もない。何か、虚ろな、諦めたような表情。

2015年、期待度MAXだった同じ全仏オープンのQFの舞台で、J.W.ツォンガと対戦したとき(結果は敗退)でも、第1セットに多数のミスを連発した試合がありましたが、その時でも、ミスの度に悔しがり、感情を露わにしていました。

しかし、今回はそのような感情の発露さえも見られません。

正直、どこかでリタイヤだろうと、私は思いました。

恐らく、ほとんどのオーディエンスがそう思ったはずです。

はたして、きれいにベーグルを焼かれます。

2日がかり3回戦の蓄積疲労なのか、故障(下半身・手首・肩)なのか、メンタル事情なのか…。

第1セット後のインターバルでも、表情に変化はありませんが、タイムアウトをとることもなく、淡々と次セットに移るようです。

私の脳裏には、今度は違う意味での「?」マークが点灯します。

まだ出来るのか?

やるのか?

それほど体調が酷いのならリタイヤしたら?

そして第2セット、以降の経過は端折ります。

第2セット序盤は、上がったり下がったりでも、少し持ち直したかという印象。

そして、徐々に、徐々に、本当に徐々に、技術、スピード、パワー、表情さえも、いつの間にかといった感じで通常モードに戻りつつ、結果、第2、第3、第4セット連取。

しかも第4セットでは熨斗をつけておまけのベーグル返しで試合終了。

松岡氏も途中、得意の「ゾーン状態」を強調していました。

確かに、後半は、軽くラケットを振ればほとんどきつい場所に入るようなボールが多くなりました。

私のような凡人には今回の戦略は理解できません。

今大会の先のH.チョンとの再開試合での被ベーグルはまだ理解できます。

2ブレイクダウンから下手に粘るよりも、ファイナルセットに実力で捻じ伏せにいくという、格上ならではの戦い方はありだと思います。

ひょっとして、「ベーグル食らうと気合が入る」という自分に覚醒して、それを戦略に取り入れたのでしょうか?

確かに、相手にも隙が生まれるかもしれませんが…。

戦略の話は冗談です。

熊に出会って「死んだふり」をすると、本当に死んでしまうらしいです。

改めて感じるところ、錦織は本当に天才なのでしょうね。

緻密な戦略、戦術、確率云々とは、実際あまり関係ないところにいるのかもしれません。

それが良いことなのか、悪いことなのかはわかりませんが。

ピリッとしない状況から、集中次第で、信じられないようなプレイをする場面を、私たちは何度も目にしています。

良くも悪くも期待を裏切る脱力系ファンタジスタ。

観るものを魅了し、ヘトヘトにしてくれます。

思えば、2014全米オープンでも、ケガ明けのよもやの進撃でした。

恐らくは、今回の試合も、自分では、体調もメンタルも良くはない自覚があるため、「接戦覚悟の強豪相手に食らいついていければ良いか」ぐらいの気持ちで入っていき、試合が進むに連れ、「勝手に身体が動いてきて調子が良くなった」ような感じで、「勝った」のではないでしょうか。

推測の域を出ませんが…。

さあ、(我々が)気を取り直して、次です。

佳境QFの対戦相手は、現王者、A.マレー。

錦織も満身創痍だと思いますが、今大会では、このベルダスコ戦を境に何か起こるような予感もあります。

私が、多忙を忘れ(てはいけないのですが)、久しぶりに記事投稿したのもこの予感があったからです。

観る側は疲れますが、更に先のストーリーに期待しましょう。

おっと、期待すると裏切られますから、漫然と眺めましょう。