全豪オープン Day8 錦織、大坂、ベスト8なるか(2019全豪)

2019 グランドスラム 全豪オープン8日目、トップハーフ4回戦、錦織圭、大坂なおみがベスト8を目指します。

大会ドロー(トーナメント表)はこちら↓

2019 全豪オープン ドロー発表/結果 錦織・大坂【2019全豪】
テニス 2019 全豪オープン ドロー・結果など グランドスラム 全豪オープン メルボルン/オーストラリア 2019.01.14 ...

4回戦、ベスト16の残りのカードです。

Day7では、ディフェンディングチャンピオン、3連覇を狙った第3シードのR.フェデラーが、ネクジェンのS.チチパスに敗れました。

また、結局Day7では4試合中3試合が実質上のアップセット劇となりました。

Day8は果たしてどうなるか。

今回も、まずプレビューとして本稿を揚げ、結果を追記する方法でひとつの記事とします。よろしければご再訪ください。

錦織圭(8) vs P.カレノブスタ(23)
67 46 76 64 76

スペインの27歳、カレノブスタとの対戦は今回が初めてになります。

こんな強豪と未だ顔合わせがなかったことが意外です。

キャリアハイは2017年のランキング10位で、リザーバーでとはいえATPファイナルの出場経験もあります。

ストローカータイプで、スペイン選手らしく本来はクレーを得意としていますが、ハードコートでも実績を残しています。

油断できる相手ではありませんが、初顔合わせとはいえ情報は豊富にあるはずなので、今の錦織の調子であれば負けることはないと思います(震え声)。

[2018/01/21:結果追記]

形容のし難い奇跡が起きてしまいました。

正直、負け原稿の下書きも用意していました。

錦織に関して、今大会は異例、異常なことが多すぎますね。

この試合も序盤から異常な展開。

ある程度、噛み合うことは予想できましたが、打ち合いは序盤から始まり、主導権は錦織の様相でした。

現に最初のブレイクは、第1セット第3ゲーム、押し気味に進めていた錦織でした。

が、これを皮切りに4ゲーム続けてブレイク合戦となりタイブレーク。

タイブレークに強い錦織、しかし押し気味のはずだった流れは、気づけばいつしか傾いていて第1セットダウン。

第2セットは、リードして落ち着いたカレノブスタが飛ばし始めます。

カウンターが冴え、またカバーリングも縦横無尽。

錦織も悪いわけではなく、我慢のラリーもしていましたし、きれいなウィナーも随所で決まるのですが、ウィナー級を読まれてカウンターを喰らうこともしばしば。これが錦織の精神を削っていった感じです。

このセットのカレノブスタは凄まじく、恐らく、こういうプレイが彼の真骨頂とは言え、キャリアでも最上級の出来ではなかったでしょうか。

また、そういう背景を敏感に察したカレノブスタは、むしろ、錦織に打たせるような駆け引きも利用するようなプレイも取り入れます。

もちろん、徹底して動き続けるという覚悟があってからこそできる戦略で、いかにフィジカルに自信を持っているかが窺えます。

そしてついに2セットダウン。

第3セット、カレノブスタは落ちません。どころか、錦織は先にブレイクされ絶体絶命の展開に陥ります。

苦しみつつもやっとブレイクバックに成功、タイブレークへ。

そして、ネット際のぎりぎりの攻防をもぎとるミラクルプレーもあって、遂にセット奪取。

ただ、ここに至っても、カレノブスタの安定感は少々落ちた程度にしかみえず、錦織が一矢は報いたかという印象でした(ごめんなさい、まだここでもはっきり勝てる気がしなかった)。

ここでの頑張りがなければ、当然勝ちはなかったわけで、本当に値千金のカムバックでした。

カレノブスタの追い脚が少し粘っこくなったかなという気はしましたが、錦織の疲労も色濃く、ここから2セットを獲る流れになるには余りにも道が長い。

完全な体力勝負の様相で、どちらがより鍛えてきたかを競うような展開になってきました。

第4セット、流れはまだ錦織にあり、いきなり第1ゲームでブレイク成功。ただ、お互いの疲労感も漂うゲーム、流れというか、各々のアップダウンが波のように行ったり来たりして、ブレイクバックも許します。

このまま引きずられるかと思いきや、錦織は、自ら被ブレイクを反省して気合を入れなおし(明らかに自身への喝を入れた様子が見られました)、第5ゲームでまたもブレイク成功。

そして、なんということか2セットオールに追いついたのです。

ファイナルセット、お互い気力を振り絞り戦い続けます。

追いついた者の若干の強味で錦織は積極的に攻撃し、第3ゲームを先にブレイク。

もう、節操のない我々は奇跡が起きることを強く予感します。

が、錦織劇場は簡単には閉幕しません。

第10ゲーム、カレノブスタの猛攻を受けてブレイクされ並びます。勝負はとうとうファイナル10ポイントタイブレークへ突入。

疲労感こそあれ、泥仕合のようなゲームではなく、決めるところは決めるというような締まったセットではありました。

そして、タイブレークでも、ご丁寧に最後のサスペンスシーンを用意してくれる錦織劇場。

5-8とリードされて(本当にもう負けると思いました)から、ありえない5ポイント連取。

マッチ!

A.ズベレフ(4) vs M.ラオニッチ(16)
16 16 67

両者ともに質の高いビッグサーバーなので、少ないチャンスをモノにした方が勝ち鬨をあげそうです。

グランドスラムでの実績は豊富で、今大会も強敵を連破し自信をつけているラオニッチ、一方、グランドスラムでの実績をなんとしても積み上げたいズベレフ。

過去、1勝1敗の五分の戦績ですが、直近は2017年のウィンブルドンのこのときも4回戦、ラオニッチがフルセットマッチを制しています。

[2018/01/21:結果追記]

意外な決着、ここまで極端な結果は予想できなかった。

というか、これが、ズベレフにとって、長丁場のグランドスラムで上に行けない理由のひとつなのかもしれません。

悪循環の自滅。それも、誰が見てもはっきりした形でわかってしまう。

本来、守備的(それも高い技術の)な試合運びが持ち味のはずなのですが、しばしば、我慢ができなくなります。

それは、スタイルに対しての矛盾となり、更に自身のメンタルを圧迫します。

第1セット、第2セットを通して、最初のラオニッチのサービスゲームをブレイク、サーシャの見せ場はここと、8度にわたるラケット破壊の場面だけでした。

第3セットは少し落ち着きを取り戻し、タイブレークに持ち込みましたが、前が悪過ぎ。

これでは女神も振り向いてはくれないでしょう。

ただ、第4セット以降で我慢ができなくなるならまだわかるのですが、崩れが早すぎたのがちょっと不思議です。

或いは、メンタルの持続性の限界が、セット数の単位ではなく、1週間ということなのか?

一方のラオニッチは、難敵ばかりの罰ゲームのようなドローを乗り越え快走しています。

B.コリッチ(11) vs L.プイユ(28)
76 46 57 67

コリッチは22歳、フランス勢最後の砦となったプイユは24歳。

若手同士の対決は、コリッチから2勝0敗の過去対戦成績が残っています。

コリッチは、グランドスラムでは4回戦がこれまでの最高成績(2018全米オープンと、今大会)で、実績更新を狙います。

一方のプイユは、目立つほうではありませんが、この数年安定した成績を残しており(昨年にはキャリアハイの10位を記録)、グランドスラムのベスト8経験もあります。

但し、直近の勢いと、相性を考えると、コリッチに分があるかもしれません。

[2018/01/21:結果追記]

申し訳ありませんが、スコア結果のみです。

予想もはずしました。

プイユも激戦を頑張りました。

N.ジョコビッチ(1) vs D.メドベージェフ(15)
64 67 62 63

大一番です。

チチパスと、若手同士競り合うように実力をつけてきたメドベージェフが王者に挑みます。

簡単な試合にはならないような気がします。

どちらにしても大接戦で削られて欲しい。

メドベージェフは、絶対王者との対戦にして、我々の予測が難しい、というのも、やはりチチパス同様、直近の成績があまりにも目覚しいためです。アシストして欲しいという期待もありますが。

先のブリスベン国際で錦織に破れたとはいえ、そのポテンシャルの恐ろしさは我々に刻み込まれています(2018ジャパンオープン決勝)し、ジョコビッチとの対戦が久しぶり(2017年以来)ということもあります。

当然ながら、錦織戦の次に気になる試合です。

[2018/01/21:結果追記]

観戦はしました。

が、錦織劇場の余波で、スピード感が感じられず、失礼ながら凡戦に見えてしまいました。

メドベージェフも、第2セットを奪取し、意地とセンスは随所にみせましたが、ジョコビッチが青ざめるような試合にはちょっとなりませんでした(メドベージェフには少し故障もあったようで、いつものような迫力がなかったような…)。

勝利者インタビューで、準々決勝の相手が錦織に決まったと知らされたジョコビッチ、「素晴らしい」の一言のあと、一応警戒はしているようで、「相手選手だったらもっと素晴らしかった」とも。

女子 4回戦
大坂なおみ(4) vs A.セバストワ(13)
46 63 64

[2018/01/21:結果追記]

大坂なおみ、全豪オープン初のベスト8進出が決まりました。

またしても逆転勝ちです。

第1セットは、セバストワのトリッキーな攻撃に苦しみました。

自身のミスも増え、ちょっと自滅気味にセットダウン。

2セット目からは、忍耐と、開き直りの感情をコントロールして、大坂らしいショットが出始め、主導権を握りながら勝ちきりました。

準々決勝に辿り着きましたが、相手はE.スビトリーナ、確実に難敵です。

明日はDay9、ボトムハーフの準々決勝の2試合です。

F.ティアフォー vs R.ナダル

R.B.アグート vs S.チチパス

セミファイナルに最初に名乗りを挙げるのはだれでしょう。