デビスカップ ファイナルズ予選 ダニエル奮闘、日本を救う(2019デビスカップ)

2019 デビスカップ(国別対抗戦) ファイナルズ予選ラウンド 結果(日本 vs 中国)

Davis Cup by BNP Paribas

2/1~2/2、世界中で2019デビスカップのファイナルズ予選が行われました。

デビスカップ ファイナルズ予選 メンバー発表(2019デビスカップ)
2019 デビスカップ(国別対抗戦)、2/1~2/2に開催されるファイナルズ予選ラウンド(日本 vs 中国)のメンバーが、JTA(日本テ...

今年から大会フォーマットが刷新されたことで話題になりましたが、観戦側もちょっと慣れておらず違和感がありました。

やはり、5セットマッチから3セットマッチへの変更の影響は小さくなく、実力の下の選手がスタートから全力で飛ばして流れを掴み、試合を取り切ってしまう可能性が高くなっているように思います。

デビスカップ2019 ファイナルズ予選
日本 vs 中国
3-2

5試合ともすべて面白い試合でした。

しかし、これほど苦戦するとは予想外で、近年、スポーツもあらゆる分野で強化を進めている中国の実力が光りました。

これからも侮れないライバルになってきそうです。

ラバー1
西岡良仁 vs リー・ジェ
36 26

第1試合は、西岡とリー・ジェ。

2018年1月、両者はオーストラリアのチャレンジャー大会で対戦し、そのときは西岡がフルセットで勝利しています。

西岡は、序盤からリー・ジェの強打に押されます。

ツアー100位内でもあまりお目にかかれないような攻撃力を持っています。

両セットとも力で抑え込まれたうえ、ミスも多かったように思います。

トータル5回ブレイクされ、ポイントでも47-65と完敗でした。

少し脚も傷めたか、思うようにプレイできないフラストレーションで大荒れ。

ラバー2
ダニエル太郎 vs ジャン・ゼ
76 64

第2試合のダニエルも、第1セットから先にブレイクされ序盤から苦しみます。

第10ゲームのブレイクバックで何とか追いつき、タイブレークも接戦をものにしました。

第2セットは先にブレイクしますが、すぐに追いつかれます。第5ゲームで再ブレイクして逃げ切りました。

ストレートですが楽な展開ではなく、トータルポイントでも79-76と僅差でした。

ラバー3
マクラクラン勉/内山靖崇 vs ゴン・マオジン/ジャン・ゼ
75 57 46

2日目の第1試合はダブルスです。

ここでも日本のエースペアに対して中国は互角の試合を展開します。

とにかく、粘り強い。

第1セットは膠着状態から日本が第12ゲームをブレイクし、セットアップ。

しかし第2セットも堅いサービスゲームを展開する中国が、第11ゲームをブレイク、逃げ切ってセット・タイに。

ファイナルセットも息詰まる展開から中国が第7ゲームをブレイクしここも逃げ切り。

これで、またしても1-2とリードを許し、日本は後がなくなります。

内山、マクラクランとも、決定的に悪くはないものの、ちょっとしたミスが多かった。

ラバー4
西岡良仁 vs ウー・イービン
62 60

王手となった中国は、ここで若いウー・イービンを投入、昨年のロレックス・上海マスターズで、錦織圭から1セットを奪った注目株です。

昨日の汚名を晴らさんと、第1セットから西岡が飛ばします。

第1ゲームでブレイクすると、堅くキープを重ねて第7ゲームもブレイクしてセットアップ。

第2セットでも、西岡らしいテクニックを駆使して寄せ付けません。流れを完全に失ったウーは、ミスも連発。

結局第2セットはベーグルで、この試合に決着をつけました。

ラバー5
ダニエル太郎 vs リー・ジェ
63 67 63

事実上の決定戦、中国は豪腕リー・ジェ。

1日目の西岡を粉砕した豪打が頭をよぎります。

ダニエルも最初から攻撃的なフォアに押され、第2ゲームにいきなりブレイクされました。

いやな流れになります。

しかし、ダニエルがここから奮起し、第3ゲームでブレイクバックすると、第6ゲームから4ゲームを連取して第1セットを奪います。

第2セットは、ダニエルも少し疲れが出てきますが、フィジカルの強いリー・ジェは攻撃の手を緩めず、お互い2ブレイクずつ奪いタイブレーク。

ダニエルは、タイブレークでは流れをつかめず獲られ、セット・タイ。

第3セット、疲労感も漂い、重苦しい雰囲気のなかダニエルが第3ゲームを先行ブレイクに成功。

ダニエルは疲労もピーク、途中、右足の違和感でメディカルタイムアウトを取ります。

そして、フィジカルの落ちないリーの攻撃に良く耐え、第9ゲーム・リターンでようやくマッチポイント、最後もブレイクで2時間45分の激闘に決着!

勝利を決めた直後に、すぐに走れず、足を引きずるほどの満身創痍で戦い抜きました。

それにしても危なかった。

2日間とも、観客も多くなく、とは言え、アウェーの恐ろしさ、中国の底知れぬフィジカルの危険度を存分に刷り込まれた試合でした。

通常の試合とは異なるプレッシャーのなか、ダニエル、西岡とも本当に頑張ってくれたと思います。

そして、内山、マクラクランもアウェーの厳しさを肌身に感じたはず。

皆、貴重な経験をしたことでしょう。

そして、次は決勝ラウンド、マドリードです。

日本は、錦織不在としても、既に強国にも引けをとらぬレベルのはずです。

果たして、次はどのような布陣で臨むのか。

お疲れ様でした。

その他の国の対戦結果

ブラジル vs ベルギー 1-3
ウズベキスタン vs セルビア 2-3
オーストラリア vs ボスニアヘルツェゴビナ 4-0
インド vs イタリア 1-3
ドイツ vs ハンガリー 5-0
スイス vs ロシア 1-3
カザフスタン vs ポルトガル 3-1
チェコ vs オランダ 1-3
コロンビア vs スウェーデン 4-0
オーストリア vs チリ 2-3
スロバキア vs カナダ 2-3