奇しくも、今年の楽天ジャパンオープンには、S.チチパスを含めスーパーヤングが集結しました。
F.ティアフォー、D.シャポバロフ、D.メドベージェフ、A.デミノー、そして錦織の今回の対戦相手、S.チチパスです。
そして、初対戦、現ランキング15位、20歳のネクスト・ジェネレーションの一人を、錦織がまさに圧倒しました。
2018東京 楽天ジャパンオープン 準々決勝
錦織圭 vs S.チチパス
63 63
初っ端から、錦織はかなり攻撃的なテニスを展開しました。
わかってはいましたがチチパスはサーブも脅威です。
錦織は、様子見ということもなく、積極的にリターンも狙い、プレッシャーをかけます。
チチパスも強豪との連日のフルセットマッチの疲れもあったかもしれませんが、全体的には錦織のスピードとプレッシャーに終始圧され、バックハンドのファインショットも散見される程度。
端正なマスクも表情が曇り勝ちで、幾度と無く視線も泳ぎます。
恐らく、やりたいプレイがほとんどできなかったと言っても良いと思います。
錦織もミスが続いて自滅する場面もありましたが、素早く切替えて、手を緩めることなく若者を攻撃しました。。
ただ、その若者のポテンシャルを疑う者はいません。
今季の戦績でも判然としていますし、只者ならぬ雰囲気を既に備えており、チチパスのそういう気配を察したからこそ、錦織も、より速く、激しく攻撃することを選択したはずです。
チチパスは、試合後のインタビューでも、彼我の戦力差を素直に認め、脱帽のコメントを発していましたが、今後も経験を重ね、より強くなっていくことは間違いないでしょう。
かつて、錦織がそうだったように。
総じて、錦織は、自身も認めるように、好調だと思います。
が、準決勝の相手はR.ガスケ!
過去錦織から2勝7敗、彼の、そう多くはない天敵のひとり、2016全仏で苦杯を舐めさせられて以来、久しぶりの対戦です。
K.アンダーソンをストレートで降したガスケも好調そうです。
今の力関係は果たして?