2018 ATPファイナルズ ラウンドロビン G.クエルテン組 結果
1位通過 N.ジョコビッチ
2位通過 A.ズベレフ
おめでとうございます。下馬評どおり、絶対王者と王子の勝ちあがりです。
2018 ATPファイナルズ ラウンドロビン 6日目
A.ズベレフ vs J.イスナー
76 63
まずは、ズベレフ、自力での2位勝ち上がりが決定しました。若いのに大したものだ。
日本風に言えば、ひとまわり年の離れた対決です。
第1セットは、お互いの凄まじいビッグサーブの応酬、ほぼ、危なげないキープが続き、タイブレークでも接戦の末、ズベレフが勝ちきりました。
実は、この時点で、数字上、イスナーのラウンドロビン敗退も決定。
恐らく、承知はしていたでしょうが、セット間ブレイク中の、少し放心したような表情も印象的でした。
続く第2セット、イスナーも気力を振り起こし、やはり序盤から両者サービスキープが続きますが、イスナーサーブの第8ゲーム。
30-0からズベレフのリターンが冴え、4連続ポイントで遂にブレークに成功します。
そして、ズベレフ、第9ゲームのSFMをきっちり抑え、ストレート勝利。
こちらは、晴れて自身初の準決勝進出を自力で決めた瞬間でした(ここで、M.チリッチも敗退決定、また、ジョコビッチの1位通過も決定。たった4人の総当り戦とは言え、直接対戦の結果や、セット・ゲーム得失差が絡むので結構ややこしいですね)。
それぞれが持ち味を出し、締まった試合でしたが、ズベレフは1stサーブの好調(in 75%)に加え、ミスも最小限に抑えたことで、戦いをステディに進めることができました。
イスナーは残念ながら、今大会での予選突破並びに初勝利もお預けとなりました。
2018 ATPファイナルズ ラウンドロビン 6日目
N.ジョコビッチ vs M.チリッチ
76 62
あまりに高い克己心と集中力。王者の当然のような3勝目です。
既に各々、次ステージへの結果が出てからの試合でした。しかし、こういう状況でも手を抜いたりしないのが王者たる所以です。
無論、ポイント、賞金とも大きいですし、何よりもオーディエンスのため、両者ともここで簡単に引き下がるようなことは許されないでしょう。
むしろ、チリッチは第1セット、よく心を折られずに頑張れたと思います。
ジョコビッチのサービスゲームは序盤からほぼ隙もみえないなか、6-6。
タイブレーク突入後も均衡を保ち、一度は先行サービスの優位、チリッチがセットポイントを握ります。
が、慌てない王者は冷静にセーブすると、狙い済ましてミニブレイク、そのまま押切ります。
第2セットは、ジョコビッチの、いつものリードを背景としたプレッシャー攻撃が始まります。
圧されだしたチリッチ、後半、力尽き、そのままジョコビッチの完全ゴール。
ちょっと次元が違ってきました。
まさに無双状態。
ビッグサーバーのサーブは無効化。
ベースライナーのウィナー級ショットにも追いつき、カウンター。
ネットプレイの動きも瞬時に読みきる。
何より自身のサーブ、スピード、回転、コントロール、全て絶品。
テニスの試合に勝つための技術すべてが高次元で揃っていて、しかもメンタルに隙がない。
どうしろと…。
準決勝、覚醒・アンダーソンはどう立ち向かうか。
一方、16歳の年の差対決。
ロジャー、7度目の頂点目指して身体もあったまってきた様子。
7日目、準決勝(いずれも日本時間)
R.フェデラー vs A.ズベレフ 11月17日 23:00~
N.ジョコビッチ vs K.アンダーソン 11月18日 5:00~