ATPツアーにまた一人、日本人がデビューを決めました。
ポスト錦織の呼び声高い期待の星、綿貫陽介です。
2018ワシントン(シティ・オープン500)で、錦織圭、杉田祐一の本戦入りに加え、見事予選を突破してデビューです。
対戦当時の綿貫のATP単ランキングは286位、同108位のJ.クブラにストレートの快勝でした。
綿貫は、2016年に18歳の若さで全日本選手権を制す一方でATPジュニアのランキングもトップレベルに到達、今年から下部大会の試合も精力的にこなしていました。
先のウィンブルドンでも結果は出ませんでしたが予選出場。
着実に階段を上り始めています。
現時点ではベースライナー型のプレイが主ですが、サーブが強力で安定しているところが強みです。
全身を柔らかく使って、安定したキレのあるボールが打てるのは天性のものでしょう。
性格は勝気で、明るく、物怖じせず…、プロ向き(^^;。
練習中も試合中もけっこう喜怒哀楽の感情を表に出し、大きな声でぶつくさ言う声が観客席まで聞こえます。
私も、昨年、ダンロップ・スリクソン・オープン(チャレンジャー 日本・愛知県)での彼の練習風景を観覧することができましたが、ことあるごとに絶叫しまくってました。
ある意味、華のある選手です。
天然末っ子気質というか、(日本人の)年長者からすると生意気に見えるかもしれませんが、この世界、このくらい押し出しが強くないと上には行けません。
錦織だってああ見えて(天然ほんわか系)、勝気と度胸は常人とは異次元の隔たりがありますから(笑)。
綿貫陽介は、埼玉県春日部市出身、家業がテニススクール(父母ともにコーチ)で、3人兄弟(長男:綿貫祐介、次男:綿貫敬介、ともにプロテニスプレイヤー)の末っ子です。
生まれも育ちも、まさに、テニスの申し子と言っても良いでしょう。
日本時間では明日から始まる本戦1回戦、相手はいきなり難敵です(ATP500で易しい相手などいませんが)。
ランキング63位、22歳のD.メドヴェデフ(ロシア)。
今年初めのシドニーでツアー初優勝を飾ったこちらも若手有望株。
始まったばかりの挑戦、楽しんで、いろいろな経験を積んでください。
そして、小さく書きますが、ひょっとしたら錦織との対決が観られるかも…。
