今は、トップ選手たちはほぼ、トーナメントのオフ期間ですが、そろそろ年始のグランドスラム、2019全豪オープンの話題も、様々なメディアで目にするようになってきました。
シーズンが待ち遠しいですね。

改めて、今季、錦織圭は、2018全豪オープンを故障のため欠場したにも拘わらず、驚異的な活躍でポイントを稼ぎ、なんとATPファイナルズの出場までこぎつけました。
なかでも、6月のウィンブルドン選手権では、4回戦でE.ガルビスに勝利して遂に準々決勝まで進み、同大会の栄えある「ラスト8クラブ」への入会を果たしたことは本当に賞賛に値します。

同大会、錦織は、またひとつ勲章を増やすことになったわけですが、併せて、グランドスラム大会(四大大会)すべてで、ベスト8への進出を果たしたことにもなりました。
グランドスラム大会自体、5セットマッチでタフな体力と精神力を必要とすることから、真の実力がわかる大会とされることに加え、まったく特徴の異なるサーフェスでそれぞれ結果を残し続けることがいかに至難なことか。
そこで、またしても、ちょっと簡単な切り取り調査なのですが、現在のトッププレイヤーの中で、すべてのグランドスラムで準々決勝に進出した経験のある者がどれくらいいるのか。
ちょうど、2019全豪オープンのエントリーリストもアナウンスされましたので、現在の男子シングルスランキング100位周辺までのプレイヤーを対象としてみます。
頭を捻るまでもなく、BIG4の面々である、N.ジョコビッチ、R.ナダル、R.フェデラー、A.マレー(今回はプロテクトランキングでの出場)は出てきますね。
で、その他、いきなり答を言ってしまいますが、錦織以外では、J.M.デルポトロ(全豪QF・全仏SF・全英SF・全米優勝)、M.チリッチ(全豪準優勝・全仏QF・全英準優勝・全米優勝)、S.ワウリンカ、T.ベルディヒの4名のみです。
また、主旨にははずれますが、現役プレイヤーで現在100位を下回る選手で名前が上がってくるのは、J.W.ツォンガ(2019全豪オープンはワイルドカードで出場する模様)とD.フェレールの2名でしょうか。
そして、今名前を連ねたなかで、現時点での20代は錦織ただひとり!
これも凄いことではないでしょうか。
ハードコート、クレーコート、グラスコート、どんなサーフェスでもトップクラスの強さを誇る錦織の成果は、どう評価しても、賞賛に過ぎるということはありません。
キャリア・GSラスト8メンバーという称号はないのでしょうか?
K.アンダーソンや、同世代ライバルであるM.ラオニッチ、G.ディミトロフ、D.ゴファンらもまだこれからチャンスは何度もあると思います。
また、今のところグランドスラムでは2ndウィークの経験すらない怪物・A.ズベレフをはじめとするヤング・ストロンガーたちもこれから更に実力をつけて上に登ってくることでしょう。
ただ、今も、そしてこれからの数年、錦織は強い。
不運にもタイトル数は足踏み、マスターズの栄冠もまだ手に入れてはいませんが、2018年に見せつけた実力をほんの少しかさ上げできれば…、凄いモノをみせてくれるはずです。
ラスト8クラブ…128分の8、これは本当にとんでもなく重い成果です。
生涯にわたり別格の待遇を受ける意味がわかります。
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