テニス 2019 マイアミオープン(ATPマスターズ1000 マイアミ/アメリカ) 準決勝
今大会のエントリー、ドロー(トーナメント表)、その他の投稿は以下。


2019マイアミオープンも準決勝まですすんできました。
マスターズ春の祭典も大詰めです。
残念ながら日本の錦織圭は2回戦(緒戦)で既に、D.ラヨビッチに逆転で敗れました。
疲れが溜まってきていたのか、或いは新会場となったためコートコンディションが合わなかったのか。
明確な理由はわかりませんが、切り替えて次のクレーコートシーズンに向かうしかありませんね。
さて、準決勝の2試合は、日本時間の3月30日(土)、第1試合が2:00から、第2試合が8:00からの試合開始となっています。
この2試合はそれぞれ年の差対決というような色分けができるでしょうか。
10代が2名、マスターズ1000の準決勝に上がってきて、しかもその両名ともがカナダ国籍の選手です。
カナダは、これから黄金期を迎えるのか、国別対抗戦などでも国を挙げて盛り上がりそうです。
本稿はプレビュー&レビュー(結果は追記)とさせていただきます。
[追記:2019/03/30]
2019マイアミオープン 準決勝
J.イスナー(7) vs F.オーガーエイリアシメ
76 76
33歳と18歳、両者は初対戦です。
今大会、ディフェンディングチャンピオンとして臨んでいるイスナーは、1回戦BYE、2回戦L.ソネゴ、3回戦A.ラモス、4回戦K.エドマンド、準々決勝R.B.アグートを破ってベスト4に入りました。
ビッグサーブも好調、相性の良い大会で気を吐いています。
そして相手のオーガー、ノーシードどころかまずは予選からの挑戦で2試合を突破、そして本戦では、1回戦C.ルード、2回戦M.フクソービッチ、3回戦H.フルカシュ、4回戦N.バシラシビリ、準々決勝B.コリッチという長い道のりを登ってきました。
いよいよ末恐ろしい18歳ですが、もちろん、マスターズ初のベスト4です。
前大会のインディアンウェルズでは西岡良仁との激闘の末敗れましたが、西岡はその激闘が原因であろうと思われる故障が未だ長引いています。
結果、オーガーがマイアミでは予選からばく進、フィジカルの差をみせつけられたようで複雑です。
この対戦だとお互いが普通の実力を出すのであればタイブレークの勝負になる確率が高いかもしれません。
また、オーガーの年齢に似合わないような落ち着いたハンドリングは、ベテランイスナーにも通用するのでしょうか。
イスナーのストレート勝ちでした。
ただ、オーガーも大健闘と行って良いと思います。
意外というか、2セットとも先にブレイクしたのはオーガーで、イスナーは追いつきタイブレークを取り切った試合でした。
やはり経験の差でしょうか、ちょっとしたところでオーガーも硬さがあり、逆にイスナーはミスが出ても終始落ち着いていましたね。
2019マイアミオープン 準決勝
R.フェデラー(2) vs D.シャポバロフ(20)
62 64
こちらは37歳と19歳、そして同じく初対戦です。
フェデラーのここまでの勝ち上がりは、1回戦BYE、2回戦R.アルボット、3回戦F.クライノビッチ、4回戦D.メドベージェフ、準々決勝K.アンダーソンでした。
直前のインディアンウェルズ決勝では、D.ティエム敗れましたが、休むこともなくマイアミに参戦、緒戦となった2回戦を除いてはストレートで相手を圧倒してきています。
こちらはこちらで相変わらず恐ろしいおじさんです。
シャポバロフは、1回戦BYE、2回戦D.エバンス、3回戦A.ルブリョフ、4回戦S.チチパス、準々決勝F.ティアフォーらを降してのベスト4、ネクストライバル対決を続けて制してきました。
シャポバロフも若いながら急ピッチで経験値を積み重ねているところ。
調子の波はあるものの、大事な場面での精度が高まってきているように思います。
R.ナダルとはまたタイプの違うレフティーですが、フェデラーのバックハンドへの対応が鍵になるかもしれません。
101勝目を狙う世界最高の洗練されたテニスと、どこまで渡り合えるか。
こちらも年長者フェデラーのストレート勝ち、ブレイクすらさせず、圧倒したと言っても良いでしょう。
両者ともあまり1stサーブ確率が良くありませんでしたが、決定率と攻めるときの先手の早さが試合を決めたと思います。
やはり、動きにキレがあるときのフェデラーは、相手のしたいプレーをさせません。
球種、球速の選択と、ネットプレーを含むポジショニングの的確さは、未だATP全体でもナンバーワンだと思います。
放送・配信予定など
国内向けでは、以下の放映・配信が予定されています。

