2014全米の頃の雰囲気に近いような、近くないような…。
今回はベスト8お披露目のみと思っていましたが、錦織くんの価値ある勝利と、R.フェデラーの敗退の報があるため触れたいと思います。
2018全米オープン 4回戦
錦織圭 vs P.コールシュライバー
63 62 75
視聴者にまで暑さが伝わるコンディションのなか、ナイスゲームでした。
ハードボイルドなベテランを相手に落ち着いた試合運び、この勝ち方も技量が上回っていないとできない勝ち方だと思います。
「打たない、攻め過ぎない、打たせる、長短織り交ぜたラリー、前に詰める…。」
というような動きを淡々と続け、相手を追い詰めていきました。
まるでN.ジョコビッチのような試合運びです。
第3セット最終盤にコーリーも意地のブレイクをみせたものの、錦織が落ち着いて取り返し、酷暑マッチの幕を引きました。とは言え、このセットを取られると「耐熱消耗戦」になりかねなかったので、錦織サイドとしては極度に緊張した時間でしたが ^^;。
次を目指すうえで、スタミナ面でも最低限の温存はできたかもしれませんがどうでしょうか。
わたし的にはQF進出でもう合格点!
なのですが、次、M.チリッチです。しかも全米の舞台。負けて良いはずがないですね。
2018全米オープン 4回戦
R.フェデラー vs J.ミルマン
63 57 67 67
皇帝がノーシード、ランキング55位の苦労人(兼業もしながらプロを続けてきた人です)に屈しました。
全米でフェデラーが50位以下の選手に敗退するのは初めてのことだったそうです。
快挙のミルマンは良く足が動いていました。
序盤、いつものフェデラー・エクスプレスが発進、一気に目的地まで到達かと思われたところ、第2セット中盤から雲行きが怪しくなります。
僅かずつ、ボールへの反応が遅れてきました。
ミスもやたらと多くなり、というより、やはり反応が遅れるが故のミス。
表情も険しく、かと言って苛立っているというよりも、エネルギーが失われているような印象。
後のインタビューではっきりしたことでしたが、暑さでの消耗だったとのこと。
先の錦織の4回戦のような日照こそなかったものの、高温と高湿度に体力を奪われ、このレジェンドをして、敗退にもかかわらず「試合が終わって嬉しかった」と言わせたようです。
こういうところ、やはり超人といえど年齢というものを感じさせます。人間だもの。
アンフォーストエラー、実に77本!ダブルフォルト10本!
ただ、このコンディションでも、どちらが勝ってもおかしくない接戦を最後まで演じるあたりはさすがです。
繰り返し、後付けになりますが、ミルマンは良かった。
相手がどうであれ、やるべきことをしっかりやる人は報われるという見本のような試合だと思いました。
余談ですが、私、昨年の11月、愛知県豊田市で開催されたチャレンジャー大会(ダンロップ・スリクソン・ワールド・チャレンジ)を観戦したのですが、ミルマンはその日の単SFに出場していました(当時のランキングは多分179位、そして同日はフランスの若手に敗戦)。
驚いたのはその後、一緒に観戦していた知人が、地下鉄での帰路でミルマンと同道したというLINEメッセージ(私は用事で先にクルマで帰路についていたため一緒ではなかった)!
少しの間でも会話もしてくれて、とても爽やかなナイスガイだったと喜んでいました(彼は負け帰りだったのですが ^^;)。
当時、彼はケガもあっての下部参戦だったはずですが、多少は名の知れた中堅プレイヤーでも、日本の地方都市の下部大会を、たった独りで周らなくてはならないという、この世界の厳しさに、改めて思いを馳せた記憶があります。
因みに、ミルマンは、その足でタイのホワヒン・チャレンジャーへ向かうとも言っていたとのことです。
とまれ、ミルマン、おめでとうございます。
次はN.ジョコビッチ。
圭サイドからみても、思い切り応援したいですな(笑)。
いや、決して見下しているわけでなく、圭とジョコの相性が悪すぎるから…。
誰でもそう思いますよね?
以下、ベスト8、上が長くなりすぎたので列挙のみです。
J.デルポトロ (3) - J.イスナー (11)
R.ナダル (1) - D.ティエム (9)
M.チリッチ (7) - 錦織 圭 (21)
N.ジョコビッチ (6) - J.ミルマン
女単のなおみ嬢も快進撃、二人とも、毎日楽しませてくれてありがとう。
コメント
初めまして、ブログランキングから来ました。
日本人のベスト8進出は嬉しいですね。
アベック優勝という奇跡を目指してぜひ頑張ってほしいです。
半面、フェデラーファンとしては寂しい結果となりました。
残念です。
応援させていただきます。
コメントありがとうございます。
アベック優勝ですか~。
可能性はゼロではないですが実現したら世界中がひっくり返りますね。
私も含めてフェデラーファンはそろそろ覚悟も必要かもしれません。
ああいう消耗のしかたは記憶にありませんし。
ただ、あのおじさんは並ではありません。
GSタイトル最多記録を伸ばすために来季も何か考えていることでしょう(笑)。
また遊びにきてください。