2019 ウィンブルドン選手権 ドロー発表/結果【2019全英】

 

 

テニス 2019 ウィンブルドン選手権 大会結果(準々決勝・準決勝・決勝)など

グランドスラム ウィンブルドン選手権 ロンドン/イギリス
2019.07.01 – 2019.07.14
The Championships,Wimbledon
London, Great Britain

 

ウィンブルドンの男子シングルスベスト8が出揃いました。

錦織圭は、見事4回戦を突破し、昨年(2018)に続いて2度目の8強入りです。

そして準々決勝の対戦相手は芝の皇帝・R.フェデラーです。

 

大会結果 準々決勝~決勝

準々決勝 DAY10

R.ナダル(3) vs S.クエリー
75 62 62

今大会の両者の勝ち上がりです。

R.ナダル S.クエリー
1回戦 vs 杉田祐一 3-0 vs D.ティエム 3-1
2回戦 vs N.キリオス 3-1 vs A.ルブレフ 3-0
3回戦 vs J.W.ツォンガ 3-0 vs J.ミルマン 3-0
4回戦 vs J.ソウザ 3-0 vs T.サングレン 3-1

ナダルは2年連続7度目のウィンブルドン準々決勝進出です。4回戦はソウザを寄せ付けませんでした。

クエリーは1回戦でティエムを破り、得意の芝で波に乗っています。

過去の対戦は、ナダルから4勝1敗で、グラスコートでの対戦は初めてです。2017年のアカプルコ(ハード)決勝が直近の対戦で、そのときにクエリーが初勝利を挙げています。

今大会のナダルはクレーコートからの勢いも衰えず、芝の上でも対戦相手を力で捻じ伏せてきました。

クエリーのビッグサーブが土魔神を止めるのか。注目です。

 

順序としてはこの試合がDAY12のベスト8戦の最終試合になりました。

そしてベスト4最後の枠には、ナダルが入ります。結局、3/4がBIG3という、長年見慣れたトーナメント表がまた姿を現しました。^^;

見かけは人に見えるテニス・モンスター3体は、いつまで人間界を支配するのでしょうか。

準決勝でフェデラー対ナダルの黄金対決です。が、このカードはもうこれが最後になるかもしれないと言われ始めてから既に何試合も観ているような気がします。

 

R.フェデラー(2) vs 錦織圭(8)
46 61 64 64

今大会の両者の勝ち上がりです。

R.フェデラー 錦織
1回戦 vs L.ハリス 3-1 vs T.モンテイロ 3-0
2回戦 vs J.クラーク 3-0 vs C.ノーリー 3-0
3回戦 vs L.プイユ 3-0 vs S.ジョンソン 3-0
4回戦 vs M.ベレッティーニ 3-0 vs M.ククシュキン 3-1

両者の対戦は過去10回。7勝3敗でフェデラーがリードしています。

直近の対戦は2018年のATPファイナルズのラウンドロビンで、錦織がストレートで勝利し、対フェデラー戦の連敗を6で止めました。

グランドスラムでの対戦は2度目(2017年全豪オープン4回戦)、ウィンブルドンでは待ちに待った初対戦です。

グラスコートを知り尽くしたレジェンドに対し、昨年あたりからウィンブルドンでの適性が飛躍的に上がって来た日本のエースはどう挑むのか。

自分を信じて、堂々と戦って欲しい。

世界中のファンが、究極のショットメイクの応酬を目撃するはずです。

 

芝の皇帝は強かった。

スタート時点ではフェデラーのほうが不安定でした。

惜しいと言えば惜しかったのですが、全体的にショットの多彩さ、勝負所の精度ではフェデラーが明らかに上回りました。

錦織は1stサーブ確率が低くてはそれだけで苦戦は必至です(57%)。

グラスコートでの、また次元の違う難しさを思い知った試合でした。

 

N.ジョコビッチ(1) vs D.ゴフィン(21)
64 60 62

今大会の両者の勝ち上がりです。

N.ジョコビッチ D.ゴフィン
1回戦 vs P.コールシュライバー 3-0 vs B.クラーン 3-0
2回戦 vs D.クドラ 3-0 vs J.シャルディー 3-0
3回戦 vs H.フルカシュ 3-1 vs D.メドベージェフ 3-2
4回戦 vs U.ウンベール 3-0 vs F.ベルダスコ 3-1

両者の対戦はジョコビッチから5勝1敗。直近の対戦は2017年のモンテカルロ・マスターズ準々決勝で、そのときがゴフィンの初勝利でした。

昨年はケガなどで苦しんだゴフィンでしたが、今年は徐々に本来の姿に戻りつつあり、王者相手でも十分戦えると思います。楽しみな対戦です。

 

甘かった(私が)。

中盤からはゴフィンは為す術なし。

グランドスラムの2ndウィーク過ぎてからのジョコビッチはこうなってきますよね。

何度こういう風景をみたことか…。

 

R.B.アグート(23) vs G.ペラ(26)
75 64 36 63

今大会の両者の勝ち上がりです。

R.B.アグート G.ペラ
1回戦 vs P.ゴヨブチク 3-0 vs M.コピル 3-1
2回戦 vs S.ダルシス 2-0棄 vs A.セッピ 3-2
3回戦 vs K.カチャノフ 3-0 vs K.アンダーソン 3-0
4回戦 vs B.ペール 3-0 vs M.ラオニッチ 3-2

過去の対戦はアグートから2勝0敗です。2019年のミュンヘンの準々決勝で対戦しており、アグートがフルセットマッチを制しました。

いぶし銀同士の戦いですが、両者ともに強敵を降して上って来ました。ペラの消耗が気になりますがここも好試合が期待できます。

 

好試合でしたが、ここはアグートに軍配。

タフなスペイン人が、経験値の高さを生かした試合でした。

 

 

準決勝 DAY12

N.ジョコビッチ(1) vs R.B.アグート(23)
62 46 62 63

アグートのファンには申し訳ないのですが、私にはジョコビッチが今大会ここで負けるシーンが想像できません。

過去対戦はジョコビッチから7勝3敗。相性、数字的にはジョコビッチからすると、ナダル、フェデラーに次いで脅威となる相手と言っても良いでしょう。

ただ、グランドスラムという舞台に限れば、ジョコビッチに負けはありません(2015全米、2018全仏)。

 

R.ナダル(3) vs R.フェデラー(2)
67 61 36 46 

いわゆる黄金カードです。過去の対戦は、ナダルから24勝15敗です。

グランドスラムでの直近の対戦は、つい最近の2019全仏オープン準決勝(ナダルの勝利)でした。

私は2017年の全豪オープンの決勝戦(フェデラーの勝利)で、この両者の対戦が最後になるかもしれないとも思っていました。

しかし、以降5回も対戦しています(^^; 楽しいから良いんですけどね)。

 

ただ、ウィンブルドンでの対戦としては、2008年同大会決勝(ナダルの勝利)以来ということで、実に11年ぶりということです。また新鮮な楽しみ方ができて良いかなと。

 

すべて、凄いとしか言いようのない試合でした(語彙~)。

レジェンドの戦いは、やはり特別な試合。

フェデラーが全仏オープンでの借りを返して、見事な決勝進出です。


女子シングルスも、改めて、S.ウィリアムス vs S.ハレプが決勝です。

 

決勝(女子シングルス) DAY13

S.ウィリアムス(11) vs S.ハレプ(7)
26 26

過去対戦はウィリアムスの9勝1敗と圧倒しています。

ハレプは自身もグラスコートは得意でないと認めていますが、そのため今大会はむしろ力が抜けて上手くいっているのでしょうか。

 

素晴らしいハレプの守備。予想外の一方的なスコアとなりました。

レジェンド女王をわずか56分で降し、ルーマニア人として初のウィンブルドン制覇です。

ウィリアムスは、M.コートに並ぶ歴代最多タイ記録となるグランドスラム24勝目を達成することはできませんでした。

 

2019決勝 ハイライト

 

 

決勝(男子シングルス) DAY14

N.ジョコビッチ(1) vs R.フェデラー(2)
76 16 76 46 1312

大一番、過去の対戦は、ジョコビッチから25勝22敗。

直近では2018年パリ・マスターズの準決勝で、ジョコビッチが勝利。ジョコビッチは2016年の全豪オープン準決勝から3連勝中です。

以下、各自の決勝前のウィンブルドン選手権、及び関連データです。

ジョコビッチ フェデラー
WB優勝回数 4回 8回
WBマッチ勝敗 71勝10敗 101勝12敗
WB出場回数 15回 21回
芝コート優勝回数 5回 19回
2019年マッチ勝敗 34勝6敗 38勝4敗

レジェンド同士の一戦、どういう勝負になるか。

 

まったくどちらが勝ってもおかしくない試合でした。

すべてのタイブレークを制したジョコビッチが、5度目のウィンブルドン制覇です。

 

2019決勝 ハイライト

 

 

望月慎太郎、ジュニア男子シングルス優勝!

ジョコビッチ・フェデラー戦の直前、嬉しいニュースが飛び込んできました。

ウィンブルドン選手権ジュニアに出場中の望月慎太郎、16歳が、同部門の制覇を成し遂げました。

日本人男子選手としては史上初、男女通じては1969年の沢松和子さん以来の快挙です。

今大会では慣れない芝コートで、幾度と無く錦織圭のヒッティングパートナーとして活躍の場を与えられたことも奏効したようです。

身体もまだ発育途上ですが、度胸もあり、バックハンドが良いところは錦織ばりの新星です。

テニス人生はこれからですが、全仏オープンジュニアでも好成績を挙げ、いよいよ本物感も漂う選手に育ってきました。

恐らく、近々プロ転向を果たし、ツアーへの本格的な参戦も始まるでしょう。

順調に育ってくれることを祈ります。

 

 

(補)大会出場の流れ

ブログ閲覧者の方からご要望があったため、エントリーからドロー発表、出場に至るまでのおおまかな流れを、用語とともに説明します。
尚、ルールについては、シーズン、大会ごとに異なる場合もありますので、現在でのおおまかな説明とさせていただきます。
誤りなどもあるかもしれませんが、その場合にはご容赦のうえ、やさしくご指摘いただけると幸いです。

エントリーリスト
通常、各大会の6週間前に発表される、その時点での大会出場者リストです。
ATPランキング順に出場が決定され、大会の出場枠にそのまま収まる(出場できる)ことを本戦ダイレクトイン、またはストレートインと呼びます。

オルタネイト枠(A)
ダイレクトインに届かなかった選手の、いわゆるキャンセル待ちの枠です。

ワイルドカード枠(WC)
大会主催者側の推薦枠で、ランキングの低い大会地元の若手がチャンスを与えられて入ったり、タイミングの都合でエントリーしていなかった上位人気選手が招請されて入ることもあります。

プロテクトランキング(PR)
故障などで6ヶ月以上渡りツアーを離れなければならなかった選手が、復帰の際、その故障時点でのランキング(厳密には3ヶ月の平均値)を大会エントリーに生かすことができる救済措置の権利のことを言います。
復帰から9ヶ月間限定で、ワイルドカードを除く8大会に利用できます。

ラッキールーザー(LL)
予選開始後に本戦に欠員が生じた場合、補充のために設けられる特別枠で、予選出場者に限られます。ここでも、予選最終ラウンドの敗者の中からのランキング上位者が優先されます。

ドロー
トーナメント表をドローと呼びます。
上記の条件を元に調整され、日程にして本戦の2,3日前に発表されます。
そして予選ドロー調整の後、間もなく予選が開始(タイミングは大会により例外あり)されます。

 

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