2019シーズン 主なATP引退選手まとめ【2019閑話休題】

T.ベルディヒ引退 テニスのBonJin

2019年 引退を表明した名プレイヤー達

2019ATPファイナルズも閉幕し、今年も一部を除き選手たちは短いオフに入りました。

寂しい話題ではありますが、そのファイナルズのイベントの一つとして、引退を表明したトッププレイヤー達が参加したメモリアル表彰会が行われ話題となりました。

残念ながら、今年も幾人かの名プレイヤーらが華やかな舞台から去っていくことを表明しています。

主な引退表明選手たちのプロフィール

上記イベントにスーツ姿で現れた猛者の面々、各々ダンディな着こなしで似合わないことはないのですが、皆やはり、少年時代から着慣れたテニスウェアがもっとも似合っていますよね。ここでは、彼らをはじめとする往年の輝かしい実績などを一人ひとりまとめてみたいと思います。

尚、イベントに参加した中でも、以下の選手は2019年の引退ではないため下記では取り上げませんでした。※ 括弧内は引退年
R.ステパネク(2017)
M.ミルヌイ(2018)
M.ユーズニー(2018)

T.ベルディヒ

1985年9月17日生 34歳 国籍、出身ともにチェコ共和国。
身長196cm 右利き バックハンド・ストロークは両手打ち。
プロ転向は2002年。
シングルス最高ランキングは4位。

決勝進出 シングルス:32(13勝19敗) ダブルス:3(2勝1敗)

  • グランドスラム
    シングルス:1(準優勝 2010年ウィンブルドン選手権 vs R.ナダル)
  • マスターズ1000
    シングルス:4 (優勝1 準優勝3)
  • ATP500
    シングルス:7(優勝3 準優勝4)
  • ATP250
    シングルス:20(優勝9 準優勝11)

昨年来去就が案じられていたベルディヒでしたが、遂に自ら上記イベントでの電撃引退発表となりました。
長身からの強力なサーブと安定したストロークが武器のトッププレイヤーとして長年活躍してきました。
ATPツアーファイナルには2010年から2015年まで6年連続で出場、グランドスラムすべての大会でにベスト4進出経験のある数少ない名選手の一人です。また、チェコ代表としてデビスカップでの優勝を2回遂げています。
ただ、自身より下位の選手に圧倒的な強さを誇る反面で、BIG4をはじめとする上位には極端に勝てない、トーナメントではいつのまにかいなくなる、というようなちょっとネガティブな印象が強いプレイヤーでもありました。他のトップ選手たちの強烈な個性の影に隠れ、またクセのないきれいなプレイスタイルに、見た目も中身も落ち着いた人格者であるが故にその実績に比して報道や評価の声が少なかったことが影響していたとも言えます。

D.フェレール

1982年4月2日生 37歳 国籍、出身ともにスペイン。
身長175cm 右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
プロ転向は2000年。
シングルス自己最高ランキングは3位。

決勝進出 シングルス:52(27勝25敗) ダブルス:3(2勝1敗)

  • グランドスラム
    シングルス:1(準優勝 2013年全仏オープン vs R.ナダル)
  • ATPツアーファイナル
    シングルス:1(準優勝 2007年上海 vs R.フェデラー)
  • ATPマスターズ1000
    シングルス:7 (優勝1 準優勝6)
  • ATP500:19 (優勝10 準優勝9)
    ATP250:24 (優勝16 準優勝8)

「スペインの小さな野獣」と呼ばれたファイターで、その姿勢は「練習時からすべてのボールを生涯最後のボールのつもりで追いかけている」と形容され、ファンや多くの選手たちから尊敬を集めていました。
BIG4の最大の被害者の一人であるとともに、BIG4の最強の門番(トーナメントでフェレールを倒さなければBIG4までたどり着けないという形容)として活躍したテニス人生だったと思います。
また、錦織圭の飛躍に大きな影響を与えた存在として(フェレールと闘い、その高い壁を越えることがトップ選手としてのベンチマークとなった)日本のテニスファンにも大きなリスペクトを受けていました。
生涯獲得賞金ランキング歴代7位。またデビスカップのスペイン代表として3度の優勝にも多大な貢献をしました。

V.E.ブルゴス

1980年8月2日生 39歳 国籍、出身ともドミニカ共和国。
身長173cm。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。
プロ転向は2002年、一度は引退するも2006年に現役復帰。
最高ランキングはシングルス43位、ダブルス135位。

決勝進出 シングルス:3(3勝0敗)

  • ATP250:3(優勝3)

ドミニカ共和国初のATPツアー優勝者。
シングルスの3勝はすべてがエクアドル・オープンでのものという変わった戦歴を持ち、同大会初開催の2015年から3連覇、16連勝を達成しました(2015年のツアー初優勝は、当時としては初優勝最年長記録)。
苦労人で、2014年3月に33歳でトップ100入りし、2014年全仏オープンで4大大会初出場を果たしました。
小柄な身体でスピード感溢れるプレイが特徴の人気選手でした。

M.マトコフスキ

1981年1月15日生 38歳 国籍、出身ともポーランド。
身長188cm 右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
プロ転向は2003年。
最高ランキングはシングルス647位、ダブルス7位。

決勝進出 ダブルス:48(18勝30敗)

ダブルスのスペシャリストで、シングルスにはほとんど出場していません(シングルス通算成績はマッチ4勝4敗)。
2014年までは同じポーランドのM.フィルステンベルクとのペアリングのみに活動し、同ペアでの優勝が15回にも及びました。
また、マトコフスキとフィルステンベルクのコンビは、デビスカップのポーランド代表選手として同一ペアのダブルス勝利数歴代1位にもなっています。

N.アルマグロ

1985年8月21日生 34歳 国籍も出身もスペイン。
身長183cm。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。
プロ転向は2003年。
最高ランキングはシングルス9位、ダブルス48位。

決勝進出 シングルス:23 (13勝10敗) ダブルス:2(1勝1敗)

  • ATP500 :5(2勝3敗)
  • ATP250:18(11勝7敗)

典型的なクレーコーター(決勝に進出した大会はすべてクレーコート)で、強力なサーブとストロークを武器に活躍、グランドスラムでも4度(全仏オープンで3度、全豪オープンで1度)のベスト8経験があります。
ガッツ溢れるプレースタイルで大舞台にも強くしばしばトップ選手を脅かしましたが、2014年以降はケガに苦しみ、2016年に久しぶりに優勝を遂げた(2016エストリル)ものの本格復帰には至りませんでした。
デビスカップスペイン代表としてデビスカップ2008の優勝にも貢献しました。

M.バグダディス

1985年6月17日生 国籍、出身ともにキプロス。
身長182cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
プロ転向は2003年。
最高ランキングはシングルス8位、ダブルス93位。

決勝進出 シングルス:14(4勝10敗) ダブルス:3(1勝2敗)

  • グランドスラム:1(準優勝 2006年全豪オープン vs R.フェデラー)
  • ATP500:2(0勝2敗)
  • ATP250:11(4勝7敗)

フォアハンドの強打とサービスを大きな武器にしていたベースラインプレーヤーで、速いコート(芝やハード)を得意としていました。
デビスカップでも活躍し、14年間に渡り36という最長連勝記録を打ち立てました(B.ボルグの33連勝を更新)。

J.ティプサレビッチ

1984年6月22日生 35歳 国籍、出身ともにセルビア。
180cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
プロ転向は2002年。
最高ランキングはシングルス8位、ダブルス46位。

決勝進出 シングルス:11(4勝7敗) ダブルス:4(1勝3敗)

  • ATP250:11(4勝7敗)

2011年、2012年と全米オープンでもベスト8を記録するなどトップ選手を幾度と無く苦しめた強豪でしたが、2013年後半から足の故障に苦しみ、以降は思うような結果が残せない選手生活を送りました。
また、度重なる母国の混乱にも拘わらず(内戦、分裂など)、デビスカップでの長い代表戦歴を持ち、2010年にはデビスカップセルビア代表の悲願の初優勝に貢献しました。
今季、実質上のツアー引退試合はストックホルム準々決勝での杉田祐一との対戦となり、フルセットの激戦の末敗れました。

以上、リスペクトの念を込め、2019年に引退を表明した主だった名選手たちの輝かしい実績をまとめました。

本当にみなさん、お疲れ様でした。