2017 ロレックス・モンテカルロマスターズ 雌伏のとき?ジョコビッチの停滞【2017モンテカルロ】

テニス 2017 ロレックス・モンテカルロマスターズ Rolex MonteCarlo Masters(ATPマスターズ1000 モンテカルロ/モナコ) 2回戦

今大会、錦織圭は欠場、そして未だ波に乗れない元無双王者が気になります。

2017ロレックス・モンテカルロ・マスターズ 2回戦
N.ジョコビッチ(2) vs G.シモン 63 36 75

ジョコビッチにとってはいろいろな意味で試練の緒戦(1回戦はBYE)でした。

故障明け、クレーコート、ドロ沼大得意で苦戦することの多い相手…。

G.シモン、日本のテニスファンのなかでは、誰が呼んだか「シモン沼」。

過去の対戦はジョコビッチから10勝1敗(シモンが勝ったのは両者初顔合わせの2008マルセイユ〈62 67 63〉のみ)で、数字だけをみると圧倒してはいますが、11戦中6戦がフルセットのゲームでした。

また、一つ前の対戦となった2016全豪オープンでは、ジョコビッチは正に「シモン沼」に引き擦り込まれ、アンフォーストエラー100本(ウィナーは62本、シモンのアンフォーストエラーは62本)という、信じられない数字を叩き出す結果で話題となりました(試合は当然フルセットで、ジョコビッチ勝利)。

ジョコビッチが、BIG4以外でここまで縺れる試合をしている相手は珍しいと思います。

この試合も、ジョコビッチは、案の定というか、フルセットに持ち込まれたうえ、シモンのSFM(サーヴィン・フォー・ザ・マッチ)を迎えなければならないほどに追い詰められました。

ジョコビッチは、攻撃的な場面だけでなく、全体的に、やはりミスが多い。

ただ、SFMに追い込まれたゲーム以降の、ブレイクバックを含む開き直ったような怒涛の攻撃は流石でした。

動きをみても、故障の影響或いは年齢的な衰えによる停滞のようにはみえません。

充分な予備動作が出来た上でのミステイクが目立ちます。

やはり、メンタルなのか。

あの、キャリア・グランドスラムを達成した、2016全仏オープンから、2017クレーシーズンの最初のマスターズ大会まで一巡し、そろそろ1年になろうとしています。

今季のジョコビッチを振り返ります。

  • 2017ドーハ 優勝(vs A.マレー)
  • 2017全豪オープン 2回戦敗退(vs D.イストミン)
  • 2017アカプルコ 準々決勝敗退(vs N.キリオス)
  • 2017インディアンウェルズ 4回戦敗退(vs N.キリオス)
  • 2017マイアミ 欠場

スタートこそ優勝で飾りましたが、その後の試合ではトップ10相手に敗れたわけでもなく、無双王者としてはとても評価できる戦績ではありません。

しかも、同じ相手に連敗(キリオスの潜在能力が高いことは確かですが…)。

故障明けでもあり、また、状況を単純化することも良しとはしませんが、ジョコビッチも人間ですから、燃え尽き症候群ということも有り得ます。

長年、トッププレイヤーとして君臨し、失望も歓喜も味わい尽くしたプレイヤーでも、大きな目標を達成すると燃え尽きることがあるのでしょうか。

燃え尽きに関しては、常人の想像に過ぎませんが、また、全仏オープンでの、土の魔神R.ナダルの存在感とプレッシャーが本当に尋常でないことも観ている側からも理解はできます(通常のナダルが全仏で負けるところは想像できませんしね)。

ナダルがいる以上、全仏では勝てないのではないかと弱気になったこともあるでしょう。

その反動として、大き過ぎる達成感も味わったことでしょう。

しばし、雌伏のときという時間を過ごすことも悪くないのかもしれません。

果たして、悪魔のようなあの強さは、戻るのでしょうか?

受け入れ難いのは、錦織はどうして今のタイミングで故障してしまうのかということ。(TT)

混沌の2017年シーズンは続きます。