テニス 2019 バルセロナオープン・バンコ・サバデル Barcelona Open Banc Sabadel(ATP500 バルセロナ/スペイン) 準々決勝 プレビュー&レビュー
今大会の出場選手エントリーリスト、ドロー(トーナメント表)の投稿は以下。
クレーシーズンも盛り上がってきました。
ATP500 バルセロナも準々決勝を迎えます。
準々決勝は、日本時間の今晩(2019/04/26、19:30)より4試合が続けて行われる予定です。
また、本稿で結果を追記しようと思います。
[追記:2019/04/27]
嬉しいというか、ホッとしたというか、錦織圭がこの準々決勝まで順調に駒を進めてきてくれました。
ドバイ以降の不調からやっと抜け出した印象です。
下記、オーダー・オブ・プレイに沿って確認します。
2019 バルセロナオープン・バンコ・サバデル 準々決勝
D.メドベージェフ(7) vs N.ジェリー
63 64
ランキング14位と81位の対戦は初顔合わせとなります。
今大会の両者の勝ち上がりです。
メドベージェフ | ジェリー | |
---|---|---|
1回戦 | BYE | vs M.グラノリェルス 2-1 |
2回戦 | vs A.ラモス 2-1 | vs A.ズベレフ 2-1 |
3回戦 | vs M.マクドナルド 2-0 | vs G.ディミトロフ 2-1 |
メドベージェフは今や「安定」が基本線の強豪ですね。
そしてジェリーは、今大会、2回戦でサーシャを破る金星、そのままディミトロフに競り勝って上ってきました。
メドベージェフ、クレーは得意ではなかったはずですが、既にそれも克服しているようです。
今回も準決勝進出、彼も進化を止めません。
2019 バルセロナオープン・バンコ・サバデル 準々決勝
錦織圭(4) vs R.カルバレス バエナ
64 75
現ランキング7位と104位、こちらも初対戦です。
今大会の両者の勝ち上がりです。
錦織 | R.カルバレスバエナ | |
---|---|---|
1回戦 | BYE | BYE(ラッキールーザー枠) |
2回戦 | vs T.フリッツ 2-0 | vs N.クーン 2-1 |
3回戦 | vs F.オーガーエイリアシメ 2-0 | vs C.ガリン 2-0 |
2回戦、後半フリッツの故障もありましたが、快勝とみて良いと思います。
特に、第1セットで、先行ブレイクを許してから、徐々に目覚めて、相手を追い詰めていくような攻撃は錦織の好調時の戦いそのものでした。
3回戦、初顔合わせの18歳、オーガーエイリシアメとの対戦。
錦織のメンタルもフィジカルも目覚め、力まずに能力の開放を継続できればこういう試合になります。
才能溢れる超新星に、トップの力を見せつけたゲームでした。
ただ、オーガーは、西岡良仁との試合もそうでしたが、最後まで試合を投げず挑戦する姿勢を捨てないことに改めて驚嘆します。
後半はかなり錦織のプレーにもアジャストしてきていました。
勢いだけの若者ではないことは確かです。
これは強くなりそうだ。
今晩のカルバレスバエナとも初対戦となりますが、やはり捨て身で向かってくる相手は怖いです。
油断せず、落ち着いて対処してほしいものです。
錦織、準決勝進出です。
カルバレスバエナは、やはりクレーコートには自信を持っています。
自らのアイドルはD.フェレールというだけのことはあって、クレーでの守備力は抜群です。
しかし、この試合では錦織の振り回しストロークがその守備を上回りました。
錦織は、ネットプレイ、タッチショットも随分とスムーズに出るようになりましたね。
楽な試合ではもちろんなく、苦労もしましたが、試合全般に余裕と落ち着きが見られたのが良かったと思います。
さて、次は強敵メドベージェフですが、準々決勝後の会見で錦織本人曰く、「クレーでの対戦は初めて」とのこと。
対戦成績は錦織から2勝1敗(下記)です。
- 2018モンテカルロ 3回戦 75 62
- 2018東京 決勝 26 46
- 2019ブリスベン 決勝 64 36 62
ファンにとっては昨年の楽天オープン決勝での敗戦が刷り込まれていますね(今年のブリスベンでお返ししましたが)。
ん?
そうですね、錦織通常運転の忘却力、昨年自身が準優勝したモンテカルロは、もちろんクレーコート、しっかり対戦してストレートで勝ってます。
しかも、会見での続きで、「彼のクレーでのプレイを良く見なければならない」とまで言い切っていて、もはや清清しい忘れっぷりです。
準決勝は明日の第1試合と決まっています。
2019 バルセロナオープン・バンコ・サバデル 準々決勝
R.ナダル vs J.L.ストルフ
75 75
ランキング2位と51位、これまたまた初顔合わせ。
今大会の両者の勝ち上がりです。
ナダル | ストルフ | |
---|---|---|
1回戦 | BYE | vs H.デリエン 2-0 |
2回戦 | vs L.メイヤー 2-1 | vs D.ゴフィン 2-0 |
3回戦 | vs D.フェレール 2-0 | vs S.チチパス 2-1 |
膝の調子が心配されるクレーキング・ナダルですが、上がってくるのはさすがです。
無論、絶好調ではありません。
メイヤーには1回戦で先にセットを取られました。
そして、また、様々な感情の入り混じるフェレールとの対戦がありました。
最後のバルセロナとなるフェレールは相変わらずガチンコで好プレーをしていましたね。
準々決勝は、ゴフィン、チチパスを破って波に乗る豪腕ストルフとの対戦、ここは苦戦するかもしれません。
さすがのクレーキング、自身恐らく体調はまだ万全ではないでしょう、しかし、接戦を勝ちきりました。
ストルフもネットプレイなどを駆使しながら最後までナダルに応戦しましたが、少しだけ(その差が大きいのですが)、ナダルの集中力が上回りました。
ストルフも強くなりました。
2019 バルセロナオープン・バンコ・サバデル 準々決勝
D.ティエム(3) vs G.ペジャ
75 62
現ランキング5位と28位。過去の対戦は2勝2敗のイーブンです。
今大会の両者の勝ち上がりです。
ティエム | ペジャ | |
---|---|---|
1回戦 | BYE | vs J.ソウザ 2-1 |
2回戦 | vs D.シュワルツマン 2-0 | vs K.カチャノフ 2-0 |
3回戦 | vs J.ムナー 2-0 | vs B.ペール 2-0 |
今シーズンは、ティエムの調子はちょっと判断が難しいところですね。
マスターズは獲りましたが、波は大きい。
チャンスを獲りきるという意味では凄い(羨ましい)のですが…。
対戦成績は五分ですし、好調ペジャがどのように挑むのか、これも面白い試合になりそうです。
ティエムらしい試合で勝利、準決勝はナダル、こちらも必見です。
放送・配信予定など
国内向けでは、以下の放映・配信となっています。