T.ベルディヒ 愛すべき「空気」兄さん【2018閑話休題】 

 

T.ベルディヒ テニスのBonJin

偉大なテニスプレイヤー T.ベルディヒ

Tomas Berdych 2002年にプロ転向した現役ATPプレイヤー、今回の主役です。

最初にお断りしておきますが、私、個人的にはとても好きなプレイヤーです。

 

2018年12月現在 単:71位

名前のメディア日本語表記揺れ多数:

当サイトでは「ベルディヒ」に統一していますが、ほか、ベルディハ、ベルディフ、ベルディッチ、ベルディック、バーディヒなど。

国籍:チェコ

生年月日:1985年9月17日(33歳)

身長:196cm

体重:91kg

 

恵まれた体躯と、すべての面で、きれいでお手本のような技術を持つトッププレイヤーです。

数年来のATPファンならば、当然ご存知の選手だと思います。

 

こんにちまでの輝かしい戦績

  • キャリアハイランキング 単:4位(2015.05) 複:54位(2006.04)
  • 通算 627勝332敗 シングルスタイトル13(2005パリマスターズ含む)
  • 2003年全米から2018年全仏まで、16年連続グランドスラム出場
  • グランドスラムでのベスト8以上が17回(全4大会で準決勝以上進出、2010ウィンブルドンでは決勝進出)。
  • 年末ランキング2010年から2016年まで7年連続トップ10をキープ(2004年から2017年まで15年連続50位以内)。
  • デビスカップ チェコのエースとして、2012、2013年の連覇に貢献。
  • ATPワールドツアー・ファイナルに2010年から2015年まで6年連続で出場。

 

BIG4と渡り合う実力

グランドスラムで、BIG4全員から勝利を挙げた経験を持ちます。

そして通算でも、現時点でBIG4全員から3勝以上している数少ないプレイヤーのひとり(他は、A.ロディック、S.ワウリンカ、J.M.デルポトロ)です。

vs R.フェデラー 6勝20敗

vs R.ナダル 4勝19敗

vs N.ジョコビッチ 3勝25敗

vs A.マレー 6勝11敗

 

キャリアのほとんどがBIG4全盛期とまる被りしているにも拘わらず、恐るべき戦績と言えます。

 

どういうわけか影が薄い

先述した戦績からみても、長い期間トッププレイヤーとして君臨し、BIG4と競り合う実力を持っていることは間違いないのですが、各グランドスラム大会で優勝候補としてメディアから名が挙がることがほとんどありません。

 

そして、日本のテニスファンから付けられたあだ名が「空気」(某有名掲示板のテニススレッドで命名されたと言われています)。

  • BIG4が華やかでドラマティック過ぎた。
  • 大会緒戦でいきなり負けることがしばしばある(それでもあまり番狂わせだとか騒がれない)。
  • プレイも性格も華やかさがない。
  • 一時期、トップ11以下に無双を誇った一方で、トップ10以上の選手にはよく負けた。
  • たまにベーグルを焼かれる。
  • いつの間にか大会からいなくなる。
  • 長い交際のうえ結婚した妻がメガトン級の美女(チェコの一流モデル、E.サトロバ)で、試合中はむしろベルディヒよりも目立つ(実際、中継カメラも頻繁に彼女を映す)。
  • 以上のことからも、突っ込みどころが多い。

等々の理由だとか。

 

温厚で、試合外では容姿も愛想も悪くなくとてもにこやか。

であるのに、大会の練習コートでも、人垣ができるほどのファンは集まらないです。

私も観覧したが経験がありますが、並びなおして2回サインもらいました(^^;。

このときも、当時、ベルディヒのコーチに就いていたG.イワニセビッチのほうが存在感ありましたね。

 

 

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いないと気になる癒しキャラクター

ただ、こうなってくると、1周まわって、ツアーに欠かせないメンツなのです。

だからこそ、ネタにされ、「空気」と呼ばれて愛されている存在。

 

その、「どこかに必ずいる」という安心感。

 

ただ、2017年には故障もあって戦線離脱し、ランキングも今や70位台まで下がってしまいました。

年齢的にも、恐らくは、キャリア後半に差し掛かっているはずですが、また、是非、上位に復活し、その上位にいるからこその「空気感」を存分に発揮して欲しいものです。

参考:vs 錦織圭 1勝5敗

 

 

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